20150107_cathay_1.jpg昨年12月、 羽田空港国際線旅客ターミナル内に「キャセイパシフィック・ラウンジ」がオープンしました。

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「キャセイパシフィック・ラウンジ」のエントランス

羽田空港内の自社ラウンジは、日系以外ではこのキャセイパシフィック航空が第1号。ホームである香港国際空港内のラウンジはこれまで何度か取材しましたが、フードメニューも空間もアイデアに富んでいて実に快適。サービスの質の良さで世界的に高く評価されている航空会社なので、新ラウンジもおのずと期待は高まります。

特製担担麺からオリジナルカクテルまで! 食の愉しみをとことん追及

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キャセイパシフィック航空のラウンジが誇る「ザ・ヌードル・バー」

「キャセイパシフィック・ラウンジ」は総床面積990㎡を誇り、これは香港国際空港以外の自社ラウンジとしては最大級の広さ。話題を呼んでいるのは3つのエリアからなる飲食施設です。

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左:「ザ・ヌードル・バー」の特製担担麺 右:前菜とシャンパン

キャセイパシフィック航空のラウンジが誇る名物といえば、「ザ・ヌードル・バー」の特製担担麺やワンタン麺。シェフが目の前で作ってくれるできたての麺料理は、「香港のラウンジに行ったら必ず食べる!」というファンも多い人気メニュー。これが羽田空港で再現され、ついに日本で食べられるようになるとは感無量です。

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バーテンダーが常駐しているバーカウンター

「フード・バー」ではサラダやサンドウィッチ、ペイストリーなどの軽食やデザート、コーヒーを始めとするドリンク類が楽しめ、さらに3つ目のエリアである「バー」にはバーテンダーが常駐し、グラスシャンパンやワインのほか、オリジナルカクテルも作ってくれる、という充実ぶり。フライトの時間帯や自分のお腹具合で、お好みのメニューがチョイスできる懐の深さです。

飲食サービスを担当しているのは、ホテルオークラグループなので、「ザ・ヌードル・バー」には「ホテルオークラ東京」の代表的一皿であるフレンチトーストも登場(朝11時までの朝食メニュー)。これはオークラファンにとってもうれしいですよね。

歴史的名作チェアや観葉植物が寛ぎの時間を紡ぐ、心地よい空間

「キャセイパシフィック・ラウンジ」の魅力は食だけではありません。何よりの特徴はロンドンを拠点にするデザインチーム「StudioIlse」が手掛けたインテリアデザイン。チェリー(サクラ材)の壁面やライムストーン(石灰石)の床など自然素材を多用し、3方向の窓からは気持ちのいい自然光が降り注ぎます。空港最上階となる6階からのナイスビューも素晴らしい!

20150107_cathay_6.jpg左:エーロ・サーリネンの「ウームチェア」 右:Vitsoe社の「620チェア・プログラム」

ラウンジに置かれているのは、見覚えある数々の歴史的デザインチェアたち。中でも目を引くのはミッドセンチュリーの代表作、エーロ・サーリネンの「ウームチェア」(写真左)。こちらはデンマークの人気テキスタイルメーカー「Kvadrat」社の張り地を使用したラウンジの特別仕様です。

また革張りチェアの名作Vitsoe社の「620チェア・プログラム」(写真右)や、Cappellini社のサイドテーブル「GONG」など、一度は座ってみたい & 使ってみたい名品が散りばめられ、家具好きにはワクワクするような空間です。さらに観葉植物が効果的に配置されているのも空港ラウンジでは珍しい点。従来のイメージとは一線を画す、邸宅のリビングルームのような印象です。これこそ、「StudioIlse」の代表、イルゼ・クロフォード氏の狙い。

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左:「StudioIlse」の代表、イルゼ・クロフォード氏 右:引き出しを開けると充電用の電源ソケットが隠れている

「空港のラウンジは機能性が重要視されがちだけど、私が最も大切にしたのは"space"。私はいつも空間を通して利用する人とコネクトすることを考えています。家具類も長く愛され続けるタイムレスなデザインを選んだの。機能性は当然のこと、イスの素材(触覚)、照明やグリーン(視覚)も熟慮し、五感に響く空間を心がけました。ここで過ごす時間が、旅をより良いものにしてくれることを願っているわ」

と彼女。

たしかに、サイドテーブルの引き出しを開けると充電用の電源ソケットが隠れているなど、利便性と快適性を両立するための細やかな配慮が感じられます。

食から空間まで丁寧に作り上げられた、さすがのクオリティ。各国のラウンジを使いこなす人にはぜひ、出張や春のホリデーにこの快適空間をどんどん活用して欲しいです。高速Wi-Fi接続、2種類のOSを搭載したiMacとプリンターを完備した4席のワークステーションもあります。

20150107_cathay_8.jpg「キャセイパシフィック・ラウンジ」から見える羽田空港の眺望

もし筆者が利用する機会があれば、ぜひ早めにチェックインしてここで仕事をしたい。きっとはかどるだろうな。......なんてことを考えながら取材後にくつろいでいたら、外はいつしか夕暮れ。あまりに居心地よくて乗り遅れないよう気をつけなくては......!

キャセイパシフィック・ラウンジ
場所:羽田空港国際線旅客ターミナル6階(114番ゲート付近)
営業時間:7:30〜17:00
対象:ファースト&ビジネスクラス利用者、ザ・マルコポーロクラブ会員(シルバー以上)、ワンワールド(エメラルドor サファイヤステータス)

(藤森陽子)