ベトナム北部の古都・ホアルーがあるニンビン省に、チャンアンという景勝地があるのをご存知でしょうか? 数々の奇石が立ち並び、その間を縫うように川が流れ、洞窟が点在するこの場所は「陸のハロン湾」と呼ばれています。

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日本人にはあまりまだなじみがありませんが、2014年にはチャンアン複合景観として世界遺産に登録されたこともあり、その美しさはお墨付き。

161012_changan_01.JPGウエディングフォトを撮るシチュエーションとしても人気。

チャンアンの川では、手漕ぎの小舟に乗って遊覧することができます。なかには頭スレスレ状態で洞窟を抜ける場面もあり、ちょっとしたスリルを味わうことも。
ですが、流れる水の音を聴きながら静かに揺られるひとときは、アドベンチャーというよりもスパを受けているような、幻想的な気分に。五感を研ぎ澄まし、豊かな自然を全身で受け止めることで、ピンと張り詰めた神経も徐々に解けていきます

チャンアンのカルスト地形は、なんと約2億4000年前にできたものなのだとか。そんな奇跡が生んだ絶景の様子を少しだけ紹介します。

翡翠色の水面を静かに撫でる、癒やしのボート

地元の女性が絶妙な力加減で漕ぐ小舟は、"川のベッド"とも呼びたくなるような心地よさ。途中、何度も仰向けになりたくなる衝動にかられながら、ゆら~りゆらりと上流へ向けて進んでいきます。

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小舟は4人乗り。周遊コースは約2時間半、3時間の2種類。いくつかの洞窟や寺院などを巡ります。

161012_changan_03.JPG侵食でできた洞窟がいくつもあり、地底に川が流れています。

161012_changan_04.JPGなかには頭をかがめないと通れない場所も。

161012_changan_05.JPG途中舟から降りて、古い寺院にも立ち寄ります。

手付かずの自然が残されたこの地の岩山には、山ヤギや「ベトナムラングール」という珍しい猿がいるとのこと。残念ながら見ることはできませんでしたが、ひょっこり出てきてもおかしくないような光景でした。
悠久の歴史と大自然に身を任せると、心も身体も自然と浄化されていくような感覚になりました。

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水面と草木と樹木、それらの見事な緑のグラデーションに、吸い込まれそうに。

ベトナムのはじまりの地、古都ホアルーを訪れる

チャンアンと一緒にぜひ見ておきたいのが、古都ホアルー。968年にベトナム初の独立王朝が建都された場所で、2つの祠が重要文化財として残されています。現在の市街地から北西へ10kmあまり離れた場所にあり、かつてこの地がベトナムの都でした。

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ディン朝の初代皇帝が祀られているディン・ティエン・ホアン祠。

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2代皇帝レ・ダイ・ハンの祠と、課外学習に来ていた地元の小学生たち。

いずれもベトナムの原点、そして歴史を知る上ではとても重要な場所です。チャンアンも古都ホアルーの中心地もハノイから100km程なので日帰り可能な距離ですが、できればあまりあくせくせず余裕を持って訪れるのがおすすめ。

そこで次の記事では、ベトナム航空のスタッフさん監修による「北部世界遺産を巡る大人旅プラン」を紹介します。

取材協力:ベトナム航空

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