需要があればこそ、生まれる供給。つまり、世界の変わり商品の裏には、それぞれの国の事情がうかがえるわけです。

昼間はスパイになるマットレス

インパクトが強かったのは、スペインの会社Durmetが売り出したマットレスSmarttress(スマートレス)です。「スマートなマットレス」という鞄語の命名が表すように、一言で言えば、ハイテクを駆使したマットレスですが、実はそのハイテクは安眠ではなく、留守中の心の平安に役立つものです。

というのも、このハイテクマットレスが備えているのは、パートナーの浮気をスパイする機能だからです。

マットレスには、超音波システムと24のセンサーが忍ばせてあり、ベッド上でのあらゆる動きを識別します。スピード、強さ、分ごとのストローク数、マットレスはすべてを記録し分析します。

疑わしいとみなした場合、スマホに警告を送信します。また更に、スマホのアプリを使えば、ベッドのどのゾーンが特に利用されたか、3Dの図面で見ることができます。

L'Express」より翻訳引用

読んだときは冗談かと思いましたが、つくっている人は大真面目な様子。

同社によれば、浮気をするスペイン人で自分のベッドを使うことを好む人は94%に上るそうです。そこで、留守中も心やすらかに仕事に集中できるようにと、スマートレス開発を思いついたのだとか。

CMはサスペンス映画ばり

CMを見ると、昨今の出会いサイトの拡がりにより、いわゆる浮気の機会も増えたことが、映画の予告編のような緊迫感で語られます。留守の間に夫婦の寝室で抱き合う男女、そうしてスマホに送られる警告メッセージ。

最後は「たとえパートナーがあなたを裏切ろうとも、あなたのベッドは常にあなたに忠実です」と締めくくられていて、ここは感心するところなのか、それとも噴き出すところなのかと、悩んでしまいました。

値段は約2000ユーロと、なかなか高額です。隣国フランスでは、2000ユーロ出すなら、まずパートナーと話し合う時間を持とうよと、至極もっともなコメントがついていました。だいたい、ベッドの上でなくても浮気は可能でしょうにと、突っ込みたくなる人も多いことでしょう。

それでもスマートレスを購入して心の平安を得られる人がいるのなら、それなりの商品価値があるということなのかもしれません。

Smarttress, L'Express

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