屋久島の人気ホテル『sankara hotel&spa屋久島』は、ラグジュアリーリゾートでありながら"働く女性のシングルステイ"も多いという稀有な1軒。忙しい女性たちが繰り返し訪れる、この宿の魅力をお伝えします。

食からコスメまで地産地消。屋久島の土地の恵みに改めて感動

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屋久島空港から車で約40分。世界自然遺産である屋久島の大自然との共生を信念とする『サンカラ』は、自然保護や地産地消の精神が随所に生かされたリゾート。広大な森の中には13棟25室のヴィラが点在し、澄んだ空気に包まれた館内には普段と違う時間が流れていることに気づかされます。

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最初のおもてなし、ウェルカムドリンクは屋久島特産の柑橘タンカンを絞ったジュース。この日はジュースをスパークリングワインで割ってカクテルにして出して下さいました。濃厚なミモザという感じで、ああぁ、おいしい......!

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タンカンは驚くほどの甘さと香りの良さで知られ、『サンカラ』では収穫時期の2月〜3月にスタッフ総出でフレッシュな果汁を絞り、冷凍して1年分を確保するのだとか(なくなり次第終了。ドリンクの種類も季節により変わります)

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客室は筆者が滞在した標準のヴィラタイプでも53m2と広々。

ベッドルームにリビング、デイベッド、バルコニー付きで、聞こえてくるのは木々を揺らす風の音と鳥や虫たちの鳴き声のみ。あまりに静かでお昼寝は必至......の心地よさ。室内に8種類ものハーブティーが用意されているのも『サンカラ』らしい心遣いです。さっそくローズヒップティーを淹れてほっと一息。

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ほかに広大なウッドデッキを有する「サンカラ ヴィラスイート」(104m2/上)や、自室にスパルームとアウトバスを配した「サンカラ スイート」(126m2/中、下)などもリピート率が高いそう。

アメニティグッズもとことん自然派。屋久島の超軟水に癒される

屋久島を訪れてまず感動することの一つは、水の柔らかさ。国内でも群を抜くという"超軟水"の水質は、飲んでおいしいのはもちろん、手を洗ったり歯を磨くだけでもう、気持ちいい。きめ細かくスーッと体内に染み込むようで、『サンカラ』ではシャワーを浴びるだけで癒されてしまったのでした。

さらに嬉しいのが、ここでは化粧水やクレンジングなどスキンケアアイテムをすべてオリジナルで用意していること。

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敷地内で採取した水と屋久島の花や果実、植物エキスなどを配合し、着色料や合成香料、防腐剤は不使用。枠練(わくねり)製法で作られた天然由来100%のモイスチャーソープ、天然豚毛の歯ブラシはハンドル部分が土に還るトウモロコシのデンプンからつくられていて、豚毛&天然木製のぜいたくなヘアブラシは持ち帰りOK。

ヘアケア&ボディジェルなどのバスアイテムは、タイの人気自然派ブランド『THANN(ターン)』をセレクト。

さすが、 隅々まで徹底してます! アメニティからも屋久島への思いが強く伝わってきて、清々しいです。

地産地消のフレンチキュイジーヌを体験!

『サンカラ』は、<地産地消>も大切なテーマの一つ。武井智春エグゼクティブシェフが監修する館内の2つのレストランでは、屋久島を始め鹿児島県産の素材を使った旬の料理が味わえます。敷地内には自家菜園もあるんですよ。

そしてお待ちかね、本日のディナーはレストラン『okas』で。シェフがきびきびと立ち働くオープンキッチンを客席がぐるりと囲むカウンタースタイルで、舞台を見るようにドラマチック。メニューは島内産(一部鹿児島産も)の素材で作るフレンチのフルコース。地元食材のみでフルコースが組み立てられるとは、改めて屋久島の土地の豊かさに驚かされます。

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屋久島・ヤクシカのロース肉パイ包み焼き。奥がオープンキッチンで腕をふるう林謙児シェフ

『okas』の林謙児シェフは東京の一流フレンチレストランで研鑽を積み、こちらの料理長に就任。「築地で日本一の素材を探して理想の味を作っていた東京時代とは違い、ここではまず目の前に素材があり、それをどう最高の味に仕上げるかを常に考える作業。料理へのアプローチが全く違い面白いです」と林シェフ。

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<極上の喜び>コースの例より、左上/一湊沖・キビナゴのグリル。右上/和田農園・空豆のポタージュ、左下/有明海・牡蠣のポアレ。右下/種子島・黒糖のアイス。一皿ごとにワインを合わせたペアリングも用意されている(+4種類7500円など)

なるほど、たとえば淡白な味わいのヤクシカは、パイ包み焼きでアクセントをつける演出が。ベリー系のソースが軽やかな赤身肉によく合い、美味な一皿でした。

大自然のエネルギーが体に浸透するスパ体験

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さて食事ともう一つ、楽しみにしていたのが、こちらのスパ『sankara sana』。

人間が本来持つ体内の要素と重なるという、屋久島の豊かな自然のエッセンスを軸にしたトリートメントで、<海と山><森と水><雨と太陽>の3つの要素からゲストに合ったものを選び、エッセンスとして体内に取り入れていくのだそう。

セラピストさんのカウンセリングにより、少々疲れ気味の筆者はエネルギーをアップさせるボディトリートメント、<エナジャイジング>を選択。さらにオプションで<屋久島ソルトバス>をプラス。施術前に屋久島の天然塩「えん」を入れたお湯で30分間の入浴をするもので、これで体が芯から温まり、気分もゆるりとリラックス。

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右・<屋久島ソルトバス>セット。左・天然塩「えん」はSPA内のショップで販売も。味もかなり美味で、バスソルトにはもったいなくて自宅では調味料として愛用中(笑)。

施術前に行う、屋久杉の葉に火を灯す小さなセレモニーも印象的でした。パチパチと葉が燃える微かな音に耳を傾けていると、不思議に集中力が高まり心が穏やかになっていく。施術はオイルトリートメントの後にタンカンピールやラベンダー、生姜、レモンバーベナなどをブレンドしたハーバルボールでマッサージ。じんわりと温かいハーバルボールの感触を感じながら、いつの間にか熟睡......。

確かに、心身の深い部分に働きかけてくるようなセッション。夢心地の時間でした。

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左・杉の葉を焚き、施述がスタート。右・施術後には本日のメニューで使用したものと同タイプのハーバルボールとアロマオイルを染み込ませたサンゴのプレゼント付き。

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営業:10:00〜22:00

料金:パーソナライズ・ボディセッション(フットバス付)60分18,414円〜、屋久島ソルトバス30分4,536円(税サ込)

屋久島の"食"にまつわる3つのスポット

本坊酒造 屋久島伝承蔵

ひたすら『サンカラ』に籠るのも極楽だけど、お土産を探しに屋久島の"食"にまつわるスポットを訪ねてみました。

1軒目は『本坊酒造 屋久島伝承蔵』。鹿児島で明治5年(1872年)に創業した老舗の酒造で、昭和35年(1960年)に屋久島に蔵を開き、以来50年以上に渡り手造りの製法を守り続けている希少な蔵。女性の杜氏さんがいらっしゃることでも知られています。

屋久島の自然を表現したという「水ノ森」は、屋久島の水と島内産サツマイモ「白豊」で造られた芋焼酎。長年蔵に住み着いた酵母「蔵の精」が豊かな香りを育み、その名の通り森の湧き水のようにエレガントで甘露な飲み口です。9月から3月までは仕込みの時期。館内の見学も可能なので、興味のある方はぜひ(要予約)。

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左・明治20年から受け継がれる56個の甕は今も現役。右・工場長の沖園一陽さん。見学後はショップで試飲&買い物を。屋久島限定商品「水ノ森」もここで購入可能。

本坊酒造 屋久島伝承蔵

住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町安房2384

電話:0997-46-2511

営業:9月〜3月は13:00〜16:30(焼酎仕込み期間)、4月〜8月は9:00〜16:30

養蜂家・ライナーさんの「はちみつ」

日ごろのハチミツ好きが高じて、屋久島在住のドイツ人養蜂家、ライナー•カミンスキーさん宅を訪ね、貴重な巣箱を見せていただきました。

ライナーさんは秋、冬、春は屋久島で、5月下旬になると巣箱とともにトラックで旅立ち、9月までの約100日間を北海道で過ごすという"転地養蜂"を実践する国内でも珍しい養蜂家です。

屋久島では百花蜜を、北海道ではアカシアや菩提樹、ソバなどを採蜜するそう。ちなみにミツバチの種類は日本蜜蜂でなく西洋蜜蜂(イタリアン・ビー)。

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ナチュラリストでもあるライナーさんは30年前に屋久島に移住し、ご自宅の電力も太陽光と水力発電なのだそう。ライナーさんのハチミツは加熱処理を施さない完全な「RAW HONEY」なので、栄養価も高いのです。

「僕にとってイタリアン・ビーのほうが気が合うし、飼いやすいから。ハチミツは、濁りがなく澄んでいるのが品質のいい証だよ」

屋久島産は採取量が少ないため取材時にはすでに売り切れで、北海道産のアカシアを購入。確かに美しく透き通っていて、味わいも澄んでいました。

屋久島マンダラエコクラブ

住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間554

電話:080-1188-1937

http://yakushima-mandalaecoclub.com

最果てのコーヒー店「一湊珈琲焙煎所」

屋久島にはコーヒー好きの間で広く知られるロースタリー(焙煎所)があります。その名も『一湊珈琲焙煎所』。

場所は屋久島の北端、一湊という港町。じつは『サンカラ』でもこちらのコーヒー豆を使用しているんです。ホテルの位置からは島のほぼ反対側にあり、海を見ながら県道をえんえん走っていると、道沿いにぽつーんと白い一軒家が現れる。

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店主は焙煎も手がける高田忠幸さん。独学で焙煎技術を学び、屋久島出身の奥様とともに、この地に店を開いたのだそう。エスプレッソマシンは「ラ・マルゾッコ」、焙煎機は知る人ぞ知る焙煎機メーカーの「井上製作所」製。

はるばるやって来たのにおいしいコーヒーを提供する環境には東京とタイムラグがなく、この感覚が何だか嬉しくてワクワクする。屋久島の水で淹れる本日のコーヒー(この日はブラジル)は、ふくよかで後味はスッとクリア。陽の光が満ちる店内には店主がセレクトした音楽とコーヒーの香り。

うーん、いいお店です。コーヒー好きならぜひとも訪ねてみて。

一湊珈琲焙煎所

住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町一湊2282-2

電話:0997-49-5945

営業:13:00〜18:00(火水休)

本日のコーヒー350円、カフェラテ450円など。コーヒー豆は産地別に2〜4種類、180g1200円など

http://issou-coffee.com

水と洗剤と、職人技が生んだ奇跡の肌触り!?

最後にもう一つ『サンカラ』のエピソードを。滞在して印象的だったのは、部屋のタオルやパジャマ、ローブ、シーツまで、どれもがフッカフカのフッワフワだったこと。

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高級ホテルでは鎧のごときゴワゴワ&超厚手のタオル類に出くわすことがあるけれど、こちらは上質な地厚の素材でいてふんわり柔らか、個人的にいままで宿泊したホテル史上、最高ランクのデリケートな肌ざわり!

あまりに心地よくて広報の方に聞いたところ、『サンカラ』はクリーニング工場を持っていて、外部に委託するのではなく自社でタオル&リネン類の洗濯を行っているのだとか。屋久島の超軟水と自然派のエコ洗剤を使用し、クリーニング専門の凄腕スタッフの技が相まって、この夢心地の風合いが生まれている。

これだけでも、また訪れたいと思うのに充分な理由になりますよね。

土地の食材をとことんまで生かしたキュイジーヌ、トロけるようなSPA、そして何より、肌触りのよいシーツの上で熟睡から目覚めたときの心地よさ。確かに、このぜいたくな時間を一人で堪能したくなるのも納得。

屋久島の大自然に包まれて、大人のデトックス旅を!

sankara HOTEL&SPA 屋久島

住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生字萩野上553

電話:0800-800-6007

全29室(ヴィラ24室、スイート5室) 

屋久島空港からホテルまで無料送迎あり

http://www.sankarahotel-spa.com/