2016年11月後半、『ニナ リッチ』から2週連続で<レールデュタン>シリーズの香水が発売されました。

レールデュタン。「時の流れ」という意味を持つこの香水は、1948年に登場して以来、愛され続けている名香です。

当時のニナ リッチの経営者、ロベルト・リッチは、大戦後数年を経て、時代の変化と女性像の移り変わりを感じとります。

空気のような香りを目指し、つくられたのが、オリジナルのレールデュタン。150種もの素材を使うことが一般的だった時代に、30種のみを使って、軽く、ユニークに香るスパイシーフローラルの香調を生み出しました。鳩があしらわれたクリスタルボトルには、平和への祈りが込められているのだとか。

発売から70年弱が経ち、シリーズ新作として<オー サブライム オーデパルファム><オーブ オーデパルファム><クレプスキュール オーデパルファム>の3種が誕生。オリジナルがカーネーションをベースにしていたことから、3作とも同花が基調になっています。

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第1弾として11月18日に発売されたのが、オリジナルを再解釈したオー サブライム(写真上)。太陽が輝く瞬間を切り取り、その陽射しを浴び、光に満ちあふれた官能的な女性の肌の柔らかさを具現化しました。

カーネーションの残り香を感じさせつつ、ユズの弾けるようなフレッシュさと魅惑的なムスクという相反するノートを見事に調和させています。

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第2弾として11月25日に発売されたのが、オーブ(写真上)とクレプスキュール(写真下)。これらは夜明けと黄昏に着目しています。ホワイトダマスクローズペタルのパウダリーさで、夜明けに太陽が昇ってくる静謐な雰囲気を醸すオーブ。一方、クレプスキュールは陽が暮れた後に開花することで知られるオシロイバナを使い、情緒的に夜の訪れを表現しています。

3作の香りは、マスター調香師、カリス・ベッカーによってつくられました。クリスチャン・ディオールのジャドールなど、名だたるフレグランスを調香してきた人物です。

まったく新しい名前のものではなく、すでに存在し、ファンがついている香水を、原作とブランドのイメージを損なうことなく再構築するというのは、クリエイティブ魂をくすぐられる一方、とても難しい作業です。

1948年と現代とでは、女性像は変わるもの。ですが、カリスが原作のイメージを大きく覆すことなく、強い女性性と品と知性をあわせ持つ、彼女が考える"現代の女性像"を再現できているのは、カーネーションをベースとしている点に、オリジナルへの敬意が感じられるからだと思います。

原作の愛用者も、新たなファンも虜にする香りです。

ニナリッチ

レールデュタン オー サブライム オーデパルファム 100ml 14,600円

レールデュタン オーブ オーデパルファム 100ml 35,000円

レールデュタン クレプスキュ−ル オーデパルファム 100ml 35,000円

問い合わせ:インターモード川辺 フレグランス本部(0120-000-599)

ニナ リッチ

by Ayako.T