あなたが経営者だとします。

新しい人材を探しています。数回の面接で採用へと踏みきらねばなりません。履歴書、職務経歴書、本人談からわかる情報は限られています。

そこで頼るのは、そう、「第一印象」ですよね。

ということは......? 逆にあなたが転職を考えている身なら、評価に繋がる外見を意識したいところ。昇進のための役員面談を受ける場合も同様。

当たり前のようですが、他人は、あなたのことをそれほど深く知らないのです。恋愛と同じ。「わたしのこと、わかってよ! 察してよ!」という無言のメッセージは通じないのです。

伝えたいこと、わかってほしいことは、自分で表現しましょう。ましてや40代以上のわたしたちは、若者のように「頑張ります」「修行させていただきます」というステージではない。経験とスキルに見合う報酬は得たい。

そこでプロに相談。年収がググッと上がりそうなメイクアップを教えてもらいました。

「いい人そう」で終わらせないメイクとは?

「いい人そう」という印象は、悪くはない。ただ、大人の女性としてベストかといったら、もう一声欲しいところ。「仕事ができそう」ですよね。

とかく慎みを重んじる日本女性。控えめな外見、控えめな言動が身についてしまっています。しかし、ビジネスの交渉に遠慮は禁物。自分を正当な価格で売り込むための武装をしましょう。

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今回モデルを務めるのは、カフェグローブのライター庄司真美。「いい人」です。頼まれた仕事は丁寧にこなします。

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そんな庄司を変身させるのは、メイクアップアーティストの黒木絵里さん。テーマは「外資系エリートのような強めの女」

さっそく変身メイクのスタート!

ベースメイクは「ナチュラルマット」

キャリアビューティな女性におすすめのベースメイクは、マット寄りな「ナチュラルマット」。リキッドファンデーションをしっかりと叩き込み、パウダーでふんわりとベールをかけたフワフワ肌が理想的。

フワフワ感は残しつつ、シェーディングとハイライトでのメリハリはマスト。フェイスラインをキュッと引き締め、中高いスマートな顔をつくります。

いわば、女性らしい柔らかさがあるけれど「締めるときは締めるわよ」の気合いも含んだ感じ。

アイメイクは「ふんわり×引き締め」でメリハリ重視

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アイホールは、くすみやすく老けて見えがちな部分です。肌なじみのよいベージュ系カラーのパールアイシャドウを指でふんわりと。

目のキワが濃く、外側にいくにしたがい、薄くなるようにグラデーションをつくるのがポイント。

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中間色は、目元がパッと華やぐオレンジカラー。目のキワからアイホールの中間くらいまでを目安にぼかしましょう。

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クアトロアイパレット 02 ¥4,000(税抜)

デキる女風の切れ長な目を強調したい場合は、目尻側をより濃く入れるのが吉。

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アリュールド シングル アイシャドウ TERRA 08 ¥2,000(税抜)

アイシャドウの締めは、目のキワの引き締めカラー。ブラウンカラーでキュッと引き締め、目元のメリハリをつけましょう。

これで、華やかさがありながらもビジネスシーンではしっかり物申す強めのアイメイクの完成。難しめの商談でもきっちり白黒つけられそうです。

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キャリア女性は眉毛で勝ちにゆく

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アンリサンク アイブロウペンシル H01 グレー ¥1,200(税抜)

トレンドは、太眉からナチュラルアーチへ。毛の足りない部分は、最初にアイブロウペンシルで細かく埋めるのが、ナチュラルに仕上げる重要なポイント。そのあとは、アイブロウパウダーでぼかしながら色をのせていきます。

眉は、印象を左右する大事なパーツ。しかも年齢を重ねるごとに薄くなりがち。説得力のあるキャリアビューティは、眉尻をしっかりと描きあげることで、その魅力はさらにアップ!

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ディライトフルアイブロウマスカラ ナチュラルブラウン ¥2,500(税抜)

淑女らしさも残しておきたい......という人は、アイブロウマスカラもおすすめ。ナチュラルブラウンで毛流れを整えながら、柔和さを演出できます。

リップラインとリップで絶妙な口元に

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唇が乾燥してカサカサで、色素沈着などしていたら、幸薄顏に見えてしまいます。40代以降は、リップメイク、疎かにしてはなりません。

まず、口角はキュッと引き締めるようにしっかりと埋めます。そして唇中央部は女性らしさを出すため、ふっくらと若干オーバーリップ気味にリップラインを引いておきましょう。そうすることで、若々しいうえに、絶妙な抜け感を兼ね備えたキャリアビューティリップがつくりやすくなります。

今回チョイスしたカラーは、モーブピンク。派手すぎず地味すぎずなカラーですが、唇の中央に同系色のパールグロスをオンすることで、良い意味での"小慣れた感"を演出します。

年収の高い女に変身!

プロの手を借りることで、「いい人そう」の印象だった彼女が......。

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どうでしょう! このみなぎる自信。丸の内あたりの外資系ビルディングから、部下を従えて颯爽と現れそうです。

メイクが変わると心持ちまで変化するのか、余裕の笑み。これぞ、若さだけが武器ではない大人の働く女。

ところが本人いわく「眉が、目が、濃くて落ち着かない......!」。でも他人から見たらとくに違和感なし。むしろはっきりと意志が伝わってくる感じで、頼もしいくらい。

セルフイメージと他己分析にズレが生じていたらもったいないと思いませんか? 「評価されない」「わかってもらえない」という実態があるのだとしたら、それは、セルフブランディングが足りていないのかもしれません。

メイクだけでもこれだけ変化するのだから、髪型、服装、アクセサリーなど、工夫のしどころはたくさんあります。

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自分の価値を高められるかどうかは、自分次第。40代からのステージでは、メイクでベース400〜500万円アップを狙っていきましょう。


監修・メイク/黒木絵里 撮影/柳原久子 文/カフェグローブ編集部