長年タンスの肥やしになっていたブランドのバッグや靴や服をオンラインのフリマで一気に売りました。点数が多かったため、総額30万円の売り上げになりました。ふと、私は会社員なので、これは副収入にあたるのではと不安になりました。税務上の申告は必要でしょうか?(41歳、会社員)

個人が所有する資産を売却した場合、通常売却益である譲渡所得に対し所得税がかかるため税務申告が必要になります。

同じ譲渡所得であっても、通常の所得税の計算に合算して計算する総合課税と、株式や土地、建物などの不動産を譲渡した場合の分離課税という計算方法があり、譲渡した資産が何かで計算方法が大きく異なります。また山林所得や事業所得、雑所得に該当する場合には、譲渡所得にはなりません。

今回、長年タンスの肥やしになっていたブランドのバックや靴や服をオンラインのフリマで一気に売ったとのこと。生活用動産の売却にあたることと、総額が30万円ということなので、税務上の申告は不要となります。

これは生活用動産の譲渡による所得は、所得税の課税されない譲渡所得、つまり非課税とされているため。

家具、什器、通勤用の自動車、衣服などの生活に通常必要な動産の譲渡による所得は、オンラインのフリマなどで販売して利益が出たとしても非課税なので税金はかかりません。

ただし貴金属や宝石、書画、骨董などで、1個または1組の価額が30万円を超えるものは、生活に通常必要とはいえないぜいたく品の扱いとなるため、その譲渡による所得は課税されます。

ここで気になるのが高級車やブランド品を譲渡したケース。今回は複数点で30万円でしたが、仮にブランドのバックが35万円で販売できたとしたらどうでしょうか。

例示されている宝石や貴金属、書画、骨董などと同様に考えると、1個が30万円を超えるため、生活用動産以外の販売と捉えられてしまった場合は、生活用動産の販売による非課税ではなく、副収入とみなされ、総合課税の譲渡所得とされる可能性もあります。

ただし、確かに生活用動産以外の販売による利益は譲渡所得となりますが、総合課税の場合譲渡益から50万円の控除があるので、実際に税金はかからず、税務上の申告も必要ないケースが多いようです。

では継続的にブランド品をフリマなどで安く仕入れて、ヤフオクなどで転売する場合はどうでしょうか。こちらは自己使用の生活用動産目的で購入していないため、そもそも雑所得か事業的規模の場合は事業所得ということになります。

一定金額以上の場合は副業収入として確定申告が必要となってきますのでご注意くださいね。


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