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| この事件が意味しているものは? 芸能人の結婚・離婚が騒がれるのはなぜ? 報道や広告に登場する「オンナ」について考えよう。 あなたの意見で完成させるページです。 文/和田真由子 第31回:結局、どーすりゃいいの!? 朝日新聞VS週刊文春の「乳がん検診」論争を読む |
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検診は産婦人科でも不十分、 「乳腺外科」にかかるべき? そういえば、私の受けているS区の検診内容も、たしかに「丁寧なおさわり検査」だけだった(※4)。朝日には「私のシコリも検診では見逃された。あの検診で見逃されずちゃんとがんと診断されていれば、手遅れ(乳房切除や生命の危機)にならなかったはずなのに。悔しい」という反響が続々(130通以上)届いているそうだ。朝日は「マンモグラフィーやエコー検査の導入」「乳がん検診の担当医師を、専門外の産婦人科医ではなく『乳腺外科医』にする(※5)」「市町村が負担している乳がん検査の費用を、国が負担する」ことなどを提案した。 そして9月。厚生労働省は「触診のみの乳がん検診制度を、マンモグラフィー導入も視野に入れて見直す」ことを公表。ああよかった、これで乳がんに対する女性の不安がちょっと減ったかも……と安心していました。 自覚しない人はそのままでよし、 自覚したらどうせもう手遅れ!? ところが朝日のこの快挙(?)に、週刊文春が「朝日新聞『乳がん検診』キャンペーンに異議あり!」(9月25日号)という記事で噛みついた、あるいは「待った」をかけた。異議を唱えた人物は近藤誠という放射線科医で、『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋社刊)など、医学界の常識を覆すようなセンセーショナルな「がん」関連書を出版し、がん医療の世界では(「権威」というのとは別の意味で)有名人らしい。朝日のキャンペーンと、厚労省の対応を「税金のムダ」と斬って捨てた近藤氏の主張(※6)は、「がん」自体についての常識的理解をひっくり返すような主張に基づくので、ちょっと説明しておきましょう。 「いわゆるがんは、成長が遅く転移もしない、比較的安全な『のんびり』タイプと、根本的な治療法がなく危険な『急速転移』タイプに分かれる」「もしそのがんが『のんびり』タイプなら、わざわざ定期検診でがんを早期発見しようとしなくても、『乳房にシコリがある』などと自覚症状を感じた時点で精密検査を受ければ十分間に合い、手遅れなことにはならない。また、もしそのがんが『急速転移』タイプなら、検診で見つかったときにはすでに他の部位にも転移してしまっていて、手遅れなことがほとんど(※7)」。「結局、『検診』でがんを発見しようとすることには意味がない」。それなのに高価(1台3000万円以上らしい)なマンモグラフィー機を自治体に導入し、自覚症状のない人まで無料でマンモやエコー等の検査を受けさせるのは、ハイコスト&ローリターンというわけだ。……マジっすか!? この説、にわかには信じがたいんだけど。 さらに、週刊文春と同じ週の『週刊朝日』(9月26日号)までもが「乳がんから身を守る」という記事で、「乳房X線『マンモグラフィー』も万能じゃない」と見出しに掲げているのだ。え、触診だけじゃダメって書いてたのは朝日新聞なのに。一体なんなんだ!?(※8) 検査費を負担するのは自治体か、自分か…… 論点の違いは、「ガン対策にどう税金を使うか」らしい ……じーっと記事をつき合わせてやっとわかった。一見対立するような三者(二社)の主張は、ある点で一致している。自分の胸にしこりや引きつれなどの異常を感じる人(※9)は、最終的には「精密検査」を受けなきゃダメだ、ってこと。朝日サイドは、異常を感じている・いないに関わらず、検診の第一段階に(従来、第一段階の視触診より先の、第二段階の検査とされてきた)マンモグラフィーやエコー検査をプラスし、さらに細胞診など第三段階の「精密検査」まで受けられるような一貫したシステムにせよと主張し、文春サイドは何らかの異常を感じる人だけは、ちんたらした検診などすっ飛ばして(たぶん私費で)第三段階の「精密検査」を受けろ、異常を感じない人は検診など受けなくてもよろしいと言っているのだ。 「疑わしきは精密検査すべし」というのは共通。そうすると対立点はわかりやすくなる。その精密検査の費用(高価なマンモ機器や専門医・技師の人件費)を負担すべきは誰か? 国、都道府県、市町村が無料検診を行うべきか、個人が自己負担すべきか? そりゃ民草としては行政に費用負担してもらいたいけど、乳がん検診無用論には「無料検診に回す予算があったら、専門医にかかりやすい制度の整備や、抗がん剤やホルモン剤の開発予算に回すほうが最終的に助かる人が増える」という意見もあるらしい。ちなみに、自己負担で乳がん検診を受けると、効果があるとされるエコー+マンモグラフィーの検査費用は5000〜1万円くらいになるようだ。ちょっとしたしこりを感じたとして、エコー+マンモの検査を1万円近くかけて受けるだろうか? 私がマメに乳がん検診受けている理由として、「無料」という要素はけっこう大きいんだよね。うーむ。あなたならどうでしょうか? ■今回の投稿テーマ■ (これまで乳がん検診を受けた経験があるかどうかに関係なく質問します。)乳がん検査に1万円くらいの費用がかかるとします。胸にちょっと気になるしこりを発見したら、あなたは自費負担でもすぐに検査を受ける? |
text / Wada Mayuko illustration / Yoshida Nami |
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