青山・表参道にある「シュウ ウエムラ ビューティブティック」がオープンしたのは1983年6月19日、ちょうど今から25年も前のこと。25周年を記念して、「シュウ ウエムラ展〜25年目の開放〜」が6月20日から7月6日まで、森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52F)で開催されています。

<写真左>1983年、オープン当時の「シュウ ウエムラ ビューティブティック」(現・表参道本店)。透明なケースに入った色とりどりのアイテムがディスプレイされ、かなりセンセーショナルだったはず。<右>当時、日本ではまだ一般的ではなかったクレンジングオイルに注目し、研究・改良を重ねて発売された「unmask」。日本初のクレンジングオイル。ロングセラー商品「ハイパフォーマンス バランシング クレンジング オイル」の原点。
創始者の植村秀氏は、この展覧会で多くの人たちに会えることを楽しみにしながらも、残念ながら昨年末に急逝されましたが、彼の卓越したセンスと美容哲学や、確固たる理論に基づく技術が濃縮された展示内容で、シュウ ウエムラの世界観が息づいています。世界中に広がるブティックとその歴史「ブティック」、ユニークな商品の数々「アトリエ」、さまざまなジャンルのクリエーターとのコラボ作品「シアター」、の3テーマで構成された「開かれたアーティストのアトリエ」と化した会場を、ほんの一部ですがご紹介!

<写真左>「美しくなろうとする冒険心は、確実に人の顔を変えていく」。シュウ ウエムラのスピリットから生まれたアイテムたち。人気のクレンジングオイル、ボトルとボトルの間に隙間があるのは、単純な円柱状だと不格好に見えるため、あえて底に向かってシェイプされているこだわりが。<右>白と黒、そのほか贅沢な色として透明が大好きだった植村秀氏。青山のアトリエにおいてある別注の透明な鏡台も特別展示。

<写真左>フランス『VOGUE』誌の対談企画により、親交を深めたカール・ラガーフェルド氏から贈られたイラスト。<右>シャーリーマクレーンやフランクシナトラなど、ハリウッド時代の貴重なスターたちとの交流写真も展示。これはフランク・シナトラから誕生日祝いに贈られたメイクボックス。
この数年は、国内外様々なアーティストとのコラボレーションにも精力的なシュウ ウエムラ。ファッションデュオ「ヴィクター&ロルフ」や気鋭のアニメーションクリエーター集団「ジーニアスパーティ」などとのコラボレーションで生まれた作品も展示。

<写真左>海洋深層水を世界で初めて化粧品に配合し、「ディプシー ウォーター」として発表するなど、化粧品の水にもこだわってきた。書にも「水」としたためている。<中>メイクのイメージデッサンに度々登場する、「内側」という書き込み。表層だけでなく、内面の表現もメイクでは重視していたのだろう。<右>植村秀氏のメイクアップVTRが流れ、これまでのモードメイクアップのアーカイブに触れられるエリア。
また、会場脇の特設ショップには、展覧会オリジナル手ぬぐいセットのほか、書籍『植村家の庭園』(植村秀氏の生家、現・世田谷区桜丘すみれば自然庭園)などを限定販売。併設のラウンジやカフェでは、チョコレートとローズを愛した植村秀氏にちなんだ「スサビ ケーキ セット」や、料理研究家・山本麗子さんプロデュースの食物繊維たっぷりファイバージュース「スサビ ジュース」を楽しめます。梅雨時のお出かけに、植村秀氏のDNAを受け継いだ、アーティスティックな空間を体感するのはいかが。(編集・羽生田) |