カフェグローブ“エコフェス”的フジロックの愉しみ 〜FUJI ROCK FESTIVAL’07を歩いてきました! - 環境とか未来とか大切にしたいね通信

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JAPAN
更新日:2007年8月9日

環境とか未来とか大切にしたいね、通信


第25回 “エコフェス”的フジロックの愉しみ
〜FUJI ROCK FESTIVAL’07を歩いてきました!

 日本の夏フェスの代表格といえば『FUJI ROCK FESTIVAL』。言わずもがな、国内外のトップアーティストのライブを大自然の中で楽しむ野外音楽イベントだけれど、オーガニックな暮らしのヒントがいっぱい詰まったエコフェスでもあるって知っていましたか?たとえば、ここ最近は世間でも定着してきている、「廃油を使ったバイオディーゼル燃料」や「3R(※1)」だって、フジロックではかなり早い時期から取り組まれていること。今回は、そんな地球と環境に優しい『FUJI ROCK FESTIVAL’07』を体験してきました!

どこに行っても人・人・人! それもそのはず、今年の動員数は約12万7000人というのだから、小都市並みの規模。時には炎天下、時には大雨に打たれながら、端から端まで1時間以上かかる広大な会場を歩くのは、結構キツイ。



 そもそもロックのライブでは、電気は不可欠な存在。演奏や音響設備、会場の照明など多くの場所で電力が使われるのだけど、地球環境のことを考えるとちょっと気になるもの。フジロックを1回開催すると約400トン以上(※2)ものCO2が排出され、それを相殺するには約600本の植樹が必要なのだとか。でも、木の成長を待つのも時間がかかるし、まずはCO2の排出量を減らしてみようよ、ということで05年からスタートしたのが、電力の代わりにバイオディーゼルやソーラーパワーなどのソフトエネルギーを使ったステージだ。

「AVALON」はソフトエネルギーで動くステージや屋台、環境・平和活動のNGOのブースが点在するエリア。太陽光をイメージさせるひまわりの花に囲まれて、まったりとアコースティックなライブに聞き入っている人たちがゴーロゴロ……。



発電機にバイオディーゼル燃料を補充しているのは『グリーン・エナジー・アドベンチャー』の久保さん。バイオディーゼル燃料は、使い終わった天ぷら油にメタノールと触媒を混ぜてリサイクルしたもので、石油のような匂いは全くない。



 また、会場の至るところで出会うのが、この巨大なゴミ箱。フジロックでは、環境NGO『A SEED JAPAN』の呼びかけで、98年からイベント内の資源循環に取り組んでいる。たとえば飲み終わったペットボトルは、敷物やレインウェアとしても使える多目的ゴミ袋に、紙コップや割り箸はトイレットペーパーに再生されて、翌年にまた会場のトイレで出会えるという具合。イベントがひとつの生態系のようにも思えてくるし、自分の行動が回りまわって自分に返ってくるのなら、きちんとしておこうじゃないの!? という気持ちにもなったりして。

<写真左>さすがに9年も続けていると、お客さんも自主的にゴミ分別に参加するようになってきて、会場内には目立ったゴミがあまり見当たらない。<右>回収したペットボトルで作ったオブジェも登場。



 さて、森林の木道「ボードウォーク」をのんびり歩いて、「FIELD OF HEAVEN」に向かってみた。ちなみに、このボードウォークとは、車椅子でも自然の中を散策できる道を! という苗場旅館組合の呼びかけで始まったプロジェクトで、出演アーティストの募金とボランティアの手で少しずつ建設していったもの。夜間は幻想的な光のアートに照らされて、あまりの美しさで放心状態になる人も続出なスポットだ。

 木々の合間からティピ(円型テント)が見えてくると、そこが「FIELD OF HEAVEN」。ピースフルな空気に満ち溢れているこのエリアには、全国のナチュラル良品を取り扱うショップが大集結していて、オーガニックビジネスの見本市さながらといった趣きも。体にいいものを食べて、心地よい音楽を聴けば、ハッピーになるよね! という基本的なことを思い出させてくれる場所だ。

天然酵母のパン屋さん『ルヴァン』、神戸の釜焼きピッツァ『さくらぐみ』など、国内屈指の本格ナチュラルフーズを食べ歩きできるのが、「FIELD OF HEAVEN」の醍醐味。ヤキソバや肉系の屋台メシで疲れた胃には優しい味ばかりで、とても嬉しい。



 会場には大手企業による商業ブースもある一方、このようなDIY的な発想で作られてきたアクションやブースも沢山ある。「大勢の人たちで、楽しく、ひとつの環境をシェアするためには、何をするべき?」というシンプルな問いからスタートしたこれらの動き。約10年を経てフジロッカーにすっかり浸透した様子を見ると、絶対に世の中よくなっているぞ! と嬉しくなった私でありました。

※1:Reduce(リデュース:減らす)、 Reuse(リユース:再び使う)、 Recycle(リサイクル:再資源化)のこと。
※2:出演者や来場者が利用する交通機関を含めたイベント期間および終了後の処理も合わせた全CO2予測排出量。

取材&ライティング/さとう葉(SMILETRANS)
写真/tonka、さとう葉
関連LINK
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地球温暖化を防ぐための国際環境基金グローバル・クール
グリーン・エナジー・アドベンチャー
A SEED JAPAN 
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