カフェグローブ第7回:ホワイトバンドの世界リーダーが来日! - GET REALプロジェクト2006

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更新日:2006年10月5日

カフェグローブ・ゲットリアルプロジェクト2006貧困編。知ろう! 知ってもっとみんなでハッピーに


貧困問題は解決したいけれど、延々資金援助を続けられる もんでもないっ。ごもっとも。いい方法があるのです。 それは2年後に日本で開かれるG8。私たち日本の人が 動くことで、じつは、かなりの効果が狙えそうなんです。
第7回:2008年「日本G8」に向けて準備していこう
文/羽生田由香(cafeglobe)
東京が火の海になったら
どうやって消火する?
 昨年、世界94ヶ国で展開され、大いに盛り上がったホワイトバンドをシンボルにした「貧困をなくすためのグローバル・コール(GCAP)」。その取りまとめ役として活躍したクミ・ナイドゥさんは、声をあげ行動を起こし、よりよい社会を実現するために尽力してきた人。彼の来日セミナーが開かれると聞いて出かけてきました。

 テーマは「私たちにもできるアドボカシー」。政策提言と訳されることが多いアドボカシーですが、昨年、寄付だと思ってホワイトバンドを買った人も多く、考え方が定着していないのも事実。いま一度アドボカシーとはについて考えてみる機会になりました。

 クミさんは、誰にでも理解しやすい例を挙げて話すことが大事だと言います。

 「ドメスティック・バイオレンス(DV)を例にとって考えましょう。国の予算や寄付などは、被害者である女性や子どもを守るシェルターの建設や、心のケアに充当されるでしょう。これも必要なことですが、加害者を処罰するなどの法整備がされないと、永遠にDVは解決しないのです。問題を根絶させるために必要なのは、サンタクロースのように資金をプレゼントするだけではなく、時間をかけて人々が声のエネルギーを注ぎ続け、根本にある問題に働きかけていくことなのです」

 東京がもし火の海になったら、私はバケツで消火活動をするでしょう。そうするうちに、同じような人が集まり、火の元になっている燃料貯蔵施設に化学消防車を回す必要性を声を合わせて叫ぶでしょう。火を消すために水をかけることも必要、つまりお金や物資の支援も大事なことだけど、貧困撲滅には火の元を断つというもっと必要なことがあるのです。

 以前私は、貧困問題の解決には、ODAなどとしてこれまで以上の資金や物資の援助が必要なのだろうと思っていました。けれども、この連載でも見てきたように、本当に必要なのはさまざまなレベルで社会の構造を変えていくこと。そのためには政治・経済・法律などを変えていかなければいけない。そしてそれを動かす大きな可能性を握っているのは実は自分たちの声……そのつながりが見えてきて、なんだか自信のようなものが心の中に芽生えてきました。
2008年の日本サミット
これは大きなチャンス!
 昨年のG8では、ホワイトバンドキャンペーンの甲斐あり、世界のマスコミや人々の関心が貧困問題に集まり、最貧18ヵ国の世界銀行などに対する累積債務の完全帳消しが約束されました。そのG8、2008年のホスト国は日本の番。W杯しかり、オリンピックしかり、ホスト国はマスコミで取り上げられ、世界中の注目を一身に集めるものです。

 「日本G8は大きなチャンスだ」とクミさん。日本の市民の意識やアイディアは日本政府の先を行っているし、この国でも市民が政策に影響を与える環境ができつつある、とクミさんは分析しているそうです。つまり、今回はとくにホスト国として注目を浴びるチャンスのある私たち日本。ここでアドボカシーの認識が広まり市民の声が高まれば、世界をも動かすうねりを作り出せる可能性が高いということなのです。

 最貧国の債務完全帳消し。その成果を継続させ、貧困問題の深くはった根を着実に壊滅させるためにも、2008年日本G8に向けて、今日から貧困問題を考えませんか。そして思ったことをまず、身近な人に話してみませんか。街角募金や有志のバケツリレーだけではここまで大きくなった火を消すことはできません。火の元をしっかりとふさぐような大規模消火活動を求める私たちの合唱=アドボカシーが世界の貧困問題を根絶させる力になるのです。

バックナンバー
「ほっとけない 世界のまずしさ」は、世界の貧困を生み出す「しくみ」を市民社会による「アドボカシー(政策提言、キャンペーン)」活動によって変えることで、世界の貧困の解消をめざすNGOです。
www.hottokenai.jp


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ゲットリアルプロジェクトとは
Cafeglobeの社会貢献コンテンツ、「Get Real プロジェクト(略してGRP) 知ろう、知ってもっとみんなでハッピーに」についてはこちらから>>
●GRP2006が始まります!

バックナンバー
世界の市民社会と活動の強化を目指す国際組織・CIVICUS事務局長。世界でホワイトバンドが広まるきっかけを作った「貧困をなくすためのグローバルコール(G-CAP)」の……
以前の「ほっとけナイト」で友だちになったという二人。貧困問題に関して、友だちに話すなど、自分のできる範囲で活動しているとか。二人のような人が増え……
クミさんの話を聞いて何を感じたか、なぜアドボカシーが重要なのかの2点についてグループに分かれて語り合った。「アドボカシーが何なのか ……
各グループで出た意見を全体の前で発表。個人の意見や疑問がグループで共有され、全体で共有される。この場で話されたことや感じたことを各自が……
もっと詳しく知りたい人のために
イギリス生まれ、今は世界13ヶ国に拠点を持つ国際NGOオックスファム・インターナショナルに加盟。インドネシアの津波、パキスタンの地震などの緊急人道支援のほか、政策提言やアドボカシー活動などを行っている。貿易を公正なものにしようという「Make Trade Fair」もそのひとつのキャンペーン。
難民が日本で自立した生活を安心して送れるよう、電話相談から法律面でのサポート、生活支援、PR活動を行っている。難民の支援活動に携わるために必要な知識を学べる"難民アシスタント養成講座"を定期的に開催中。
フェアトレード・ラベルの普及活動、世界20ヶ国が加盟する「国際フェアトレードラベル機構(FLO)」とのコーディネイトなどを日本で行っている。
世界について知ること、多文化共生、持続可能な開発といった視野を広めるための開発教育を推進するネットワーク組織。第3回でご紹介した「お弁当屋さんゲーム」など、教育ツールの開発も多数行っている。
世界の人々がよりよい生活を築けるようにすることを目的とした国連の一機関。とくにミレニアム開発目標(MDG)を達成するため、各国政府などとネットワークして活動している。
(PDF形式、約1MB)
2015年までに世界の貧困を半減するための行動計画。極度の貧困と飢餓の撲滅、普遍的初等教育の達成など、具体的な目標と達成までの報告・モニタリングなどを設定している 。
各国政府に世界の貧困をなくすという約束を果たさせるための、世界のNGOや団体のネットワーク。貧困をなくそうというアピールのため、ホワイトバンドを身につけることを訴えている。
2005年のG8に合わせ、貧困をなくすこと、とくに債務の帳消しなどを求めて行われた世界同時コンサート。
text / Hanyuda Yuka (cafeglobe.com)
design / Shimizu Mamiko (Mame Design)

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