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更新日:2006年11月1日

カフェグローブ・ゲットリアルプロジェクト2006貧困編。知ろう! 知ってもっとみんなでハッピーに


「貧困」をなくすために何をしたらいい?知っておくべき現状は? ……を追いかけてきた連載も終焉へ。「こりゃ大変だ」と途方に暮れることなかれ。「ひとりひとりが目覚めれば、何とかなる!」と前向きに。まずは目指そう、2008年G8。私たちも何かを得られる、楽しい機会にしていこう!
最終回:ここからがスタートなのだ、続けなくちゃダメなのだ
文/松本典子(Cafeglobe編集長)
 日本がホスト国となる2008年のG8に向けて市民レベルでの準備もいろいろとスタートしつつあることは、これまでの連載でも触れてきた通り。もちろん、アドボカシーを含めた日々の活動がすなわち準備でもあるわけで。

 「ほっとけない 世界のまずしさ」、開発教育協会、フェアトレード・ラベル・ジャパン、難民支援協会、オックスファム・ジャパンなどへの取材によって、「貧困をなくす」ことに関わる情報のいくつかを我々カフェグローブの編集スタッフたちは得ることができた。

 我々自身、「ふむ! なるほど」と少なからず理解を深めることができたし、読者のみなさんがレポートを通じて「ふむ! なるほど」と感じてくださったなら日本G8の盛り上がりに多少なりとも繋がっていくはず、と信じている。
多くの市民の意識を変えた
英国G8の成果に学べ!
 とはいえ、もちろんホッと一息ついてる場合ではないんです。はい。いやはや、2007年のドイツG8を横目で見ながらアッという間に2008年はやって来ますから。実りあるG8にするために、どう準備を進めるか。模索が続く中、「ほっとけない 世界のまずしさ」事務局は2005年のMake Poverty History(貧困を過去のものにしよう=MPH)キャンペーンの先頭に立ったBOND(British Overseas NGOs for Development)のアドボカシー・マネージャーであり、また、ホワイトバンドをシンボルにしたGCAP(貧困をなくすためのグローバル・コール)の英国代表でもあるアリソン・マーシャルさんを招聘。グレンイーグルスで成果を挙げた2005年の英国G8からまずは学ぶべし、というわけだ。彼女を囲んでの意見交換会が開かれるというので、私も参加させていただくことにした。

 「グレンイーグルスのG8に向けて、私たちもMPHに関するさまざまな広報活動に注力しました。ウェブサイトを立ち上げたり、簡潔に意見をまとめたリーフレットを作って配布したり。とにかく、いきなり難しいことを言っても理解は得られない。シンプルな言葉でスローガンを伝えることに注力しました」

 そうして迎えたG8は、ご存知の通り英国はもちろん世界の注目を集めて終焉。2004年の調査では30%に過ぎなかったMPHの認知率が、G8を経て87%にまで上昇したという。日本でも同様な成果を上げたい、と参加者の誰もが思いながら聞き入る次第。

 「2005年以降、事態は変わってきていると確信してますか?」という「ほっとけない」代表理事の林達雄さんによる問いかけに、明快に「もちろん!」と返答していたアリソンさん。「それが聞きたかったんです。信頼すること、自信を持つことが、日本G8を成功に導くために最も大切なことだと思う。勇気づけられます」とうなずく林さん。そんなやりとりも印象的なミーティングだった。
貧困の根を絶やす
システム作り、もっと!
 先日、ノーベル平和賞を受賞したのもグラミン銀行および設立者であるムハマド・ユヌス総裁(グラミン銀行についてはcafeglobeのバックナンバー参照>)。「貧困」をなくすためのシステム作りが評価され、それが平和推進にもつながっていくという展望に何となく勇気づけられたのは、私だけではないはず(この、ちょっと嬉しい気持ちも、とても大切だと思うのだ)。

 貧困について、とにかくまず現状を知ろう、とスタートしたこの連載も最終回。だが、「貧困をなくすために自分は何ができるか」は“みんなでハッピーに”なれる世界を実現するために、これからもずっと考えていかなきゃと思っている。もちろん、みなさんもぜひご一緒に♪とも願っている。


バックナンバー
「ほっとけない 世界のまずしさ」は、世界の貧困を生み出す「しくみ」を市民社会による「アドボカシー(政策提言、キャンペーン)」活動によって変えることで、世界の貧困の解消をめざすNGOです。
www.hottokenai.jp


貧困の現状としくみ、そしてアドボカシーがわかる本
『ほっとけない 世界のまずしさ』9月17日発売!
扶桑社 \880(Webからも購入できます)
ゲットリアルプロジェクトとは
Cafeglobeの社会貢献コンテンツ、「Get Real プロジェクト(略してGRP) 知ろう、知ってもっとみんなでハッピーに」についてはこちらから>>
●GRP2006が始まります!

バックナンバー
2005年G8の盛況ぶりが垣間見られるひとコマ。7月2日、各国から集まってきた首脳たちへアピールすべく、……
2008年G8への準備、日本でも着々と進んでいる。2005年9月10日、ホワイトバンドデーと称して世界同時に写真のようなアクションを実行。……
2005年のG8ではUK Make Poverty Historyキャンペーンを盛り上げたアドボカシーの専門家、アリソン・マーシャルさん。その経験談を語り、2008年のG8のために役立つ情報を提供すべく来日した。……
UK版「ほっとけない」であるMake Poverty Historyが、作成・配布してきたパンフレット。……
もっと詳しく知りたい人のために
イギリス生まれ、今は世界13ヶ国に拠点を持つ国際NGOオックスファム・インターナショナルに加盟。インドネシアの津波、パキスタンの地震などの緊急人道支援のほか、政策提言やアドボカシー活動などを行っている。貿易を公正なものにしようという「Make Trade Fair」もそのひとつのキャンペーン。
難民が日本で自立した生活を安心して送れるよう、電話相談から法律面でのサポート、生活支援、PR活動を行っている。難民の支援活動に携わるために必要な知識を学べる"難民アシスタント養成講座"を定期的に開催中。
フェアトレード・ラベルの普及活動、世界20ヶ国が加盟する「国際フェアトレードラベル機構(FLO)」とのコーディネイトなどを日本で行っている。
世界について知ること、多文化共生、持続可能な開発といった視野を広めるための開発教育を推進するネットワーク組織。第3回でご紹介した「お弁当屋さんゲーム」など、教育ツールの開発も多数行っている。
世界の人々がよりよい生活を築けるようにすることを目的とした国連の一機関。とくにミレニアム開発目標(MDG)を達成するため、各国政府などとネットワークして活動している。
(PDF形式、約1MB)
2015年までに世界の貧困を半減するための行動計画。極度の貧困と飢餓の撲滅、普遍的初等教育の達成など、具体的な目標と達成までの報告・モニタリングなどを設定している 。
各国政府に世界の貧困をなくすという約束を果たさせるための、世界のNGOや団体のネットワーク。貧困をなくそうというアピールのため、ホワイトバンドを身につけることを訴えている。
2005年のG8に合わせ、貧困をなくすこと、とくに債務の帳消しなどを求めて行われた世界同時コンサート。
text / Matsumono Noriko (cafeglobe.com)
design / Shimizu Mamiko (Mame Design)

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