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更新日:2001年12月19日 RSS

キャリアインタビュー
   
  vol.1
【弁護士 横浜合同法律事務所勤務】

浜田薫さん
法律は網の目のように社会全体を網羅している、
まるで空気のような存在。
弁護士という今の仕事はホントにきついけど、
ライフワークとしてのやりがいを感じている。

睡眠時間3時間ということも
珍しくはないハードな日々


  横浜の法律事務所に所属する若手弁護士として、浜田さんの毎日は多忙を極める。週に一日休めればラッキーで、10:00から23:00が通常の勤務時間。23:00に仕事を切り上げることができれば早いほう、法廷に立つ準備をする数日は睡眠時間2、3時間で乗り切ってしまうことも珍しくないそうだ。

  最近手がけた事件は商工ローン関連の訴訟。きゃしゃな風貌からは、新聞で取り上げられるような事件を日々の業務として扱っている『激しさ』のようなものは感じられないのだが、あえてこの仕事を選んだ理由は何だったのだろうか。

司法試験に挑戦したのは、
仕事をライフワークにしたかったから

 
  学生時代から漠然と、自分の仕事は自分自身でマネージメントしたいと考えており、周囲が就職活動をはじめる3年生の終わりころには、決意を固め、司法試験に向けての準備をスタートした。司法の道を選んだ理由は、自分の人生のイニシアチブを自分で取りたかったから。女性として一生仕事を続けるためには、資格は強力な武器になると考えたためである。
 「司法試験に合格してから2年間の司法修習を経て、弁護士登録をしました。司法試験最終合格までには、『択一試験』『論文試験』『口述試験』の3種類の試験をクリアしなければなりません。

  具体的には、5月に行われる『憲法』『民法』『刑法』の3科目についてのマークシート式の試験(択一試験)、7月にある上記の科目プラス『商法』『民事or刑事訴訟法』『法律選択科目』の論文試験、さらに、10月に上記6科目について行われる口述試験の三種類です(現在は試験制度が少々変更になりました)」

  口述試験に合格すると、翌年の4月から司法修習生として司法を学ぶ。弁護士志望者だけではなく、検察官志望・裁判官志望者が全員一緒に修習するそうだ。司法修習では、実務修習という裁判所や検察庁や弁護士事務所で実際の事件処理を学ぶ機会もあり、司法のさまざまな職務を知ることになる。

 「受験生時代は司法試験予備校に通っていました。独学で受かる人はまれで、大半が予備校利用者ですね」

今の課題は、
プライベートな時間と仕事とのバランス


  忙しい毎日にもかかわらず、自炊は欠かさないという浜田さん。どんなに短くてもプライベートな時間を持つことがクオリティの高い仕事の秘訣だそう。「学生時代はダイビングに夢中でしたが、今ハマっているのはテニス。どんなに忙しくても、水曜の夜は仕事を入れずレッスンに通っています。忙しい毎日だけど、こういった息抜きの時間が仕事へのエネルギーを生んでくれるから」

  音楽も得意で、かつて海辺で大活躍してくれたウクレレと電子ピアノが部屋に飾られている。単なるインテリアではなく、気分転換として仕事の合間を縫って楽しんでいる。
「とにかく時間がない。睡眠時間を削ってなんとかやってますが、仕事と趣味の時間配分が今いちばんの課題です」

参考:お仕事データベース 【弁護士】
   


ある1日のスケジュール
07:00 起床。シャワーと朝食
09:00 出勤
10:00 執務開始
依頼者と面談
事件後の事務処理
12:00 友人と中華街でランチ
13:30 横浜地裁で裁判
和解の話し合い
16:00 事務所に戻り、
依頼者と面談
19:30 地域の法律相談に
相談1件あり
20:30 事務所に戻り、裁判の
準備などで書類を作成。
途中で夜食。
02:00 帰宅
03:00 就寝

この仕事についてよかったこと

 単純に、事件が解決して、依頼者がほっとした表情で「ありがとう」と言ってくれるだけで、それまでの苦労はすべて帳消しになる。「やっぱりこの仕事をやっていてよかった」と心から思える瞬間ですね。
 また、もともと好奇心が強く人好きな性格なので、事件を通じて多くの人と出会い、さまざまなことがらを知ることができるのも嬉しいです。

プロフィール

'69年東京生まれ
'95年早稲田大学法学部卒業
'96年司法修習開始
'98年〜横浜合同法律事務所勤務

DATA
【弁護士】
司法制度の改革により、受験年数が3年以内の人の合格率を上げたり、合格者自体を増やす動きがあるため、難関さが緩和されるという話もあるが、依然として難関資格。日本でも、2004年からは米国のロースクールのように、法曹界の即戦力を養成することを目的にした法科大学院が設置される予定。 現在の約3倍年3000人を法曹界に送り出すという主旨。社会に出てからの転身者にとっては手が届きやすくなる可能性が出てくるだろう。

■ステップアップを
目指すなら
日本弁護士連合会の関連団体である「日弁連法務研究財団」と「社団法人 商事法務研究会」の2団体が主催している「法学検定」が狙い目。刑法、民法、憲法・法学一般の基礎 知識を問う4級から、大学法学部卒業レベルの内容を問う2級までがある。まったく未定だが、将来ロースクールの統一試験を目指している試験(あくまでも未定)とも噂されているため、今から準備しておくのも悪くないかも。
(取材先:ケイコとマナブ編集部)


text & photos / Cafeglobe
 

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