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更新日:2001年12月20日 RSS

キャリアインタビュー
   
  vol.2
【米国公認会計士(US.CPA)/
大手監査法人勤務】

都築由美さん
華やかなファッションの仕事と
手堅い金融の仕事。
相反するニつの世界にあこがれた学生時代。
両方を知っているからこそ、
今の仕事に納得できるのだと思う。

仕事が好きなんです
働かないのは耐えられない


 大手監査法人で未公開企業の株式公開支援業務を行う米国公認会計士(US.CPA)都築由美さん。肩書きを耳にしたときには、スーツが似合うスーパーキャリア女性を想像していたのだが、待ち合わせ場所に現れたのは意外なほどファッショナブルで女性的な雰囲気の人だった。損害保険会社の一般職からUS.CPAへの転身を果たしたとのことだが、さぞかしキャリアについて真剣に思いつめてのことかと思いきや……。

  「大学時代は、勉強するにしてもサークル活動をするにしても、男女の差というものを感じることはなかったんですが、いざ社会人になってみたら明らかに違いがあるってことに改めて気がついたんです。新卒で損害保険会社の一般職OLとして勤務をはじめたのも、いずれは総合職への登用もありえるという話だったから。でもいざ実際に入社してみたら、そんなチャンスを与えてもらえる人って数千人に1人くらいのパーセンテージだった。それを待っていてもらちがあかないし、だったら別の道を探せばいいやって、早くも1年目が終わるときには退職の意思を上司に伝えていました」と、フットワークはあくまでも軽い。『悩むよりまず行動』の人なのだろう。

  「損害保険会社を辞めてから、大好きなファッション関連のビジネスを学べる学校に行き始めたんですが、勉強だけしているという生活に耐えきれなくなって、結局、学校を1年でやめて派遣をしながらCPAのための勉強をはじめました。派遣を選んだのは、勉強のための時間を確保したかったから。試験勉強しているということについては周りの人にも公言していたし、みんなサポートしてくれました」

  US.CPAを選んだ理由は、学生時代から公認会計士に関心があったということも理由の一つだが、試験の準備に数年かかる日本の会計士と比べ、US.CPAの場合はそれほど準備の時間はかからないため、実地で学んでいきたいタイプの都築さんはUSを選んだのだそうだ。勉強をはじめてから合格までにかかった期間は約1年3ヶ月。まあ、標準的な準備期間といえるだろう。

自分はラッキーなんだと思う
でもツキは自分で呼びこむものかも


  「昔から、『渡りに船』って感じでとんとん拍子に話が進むことが多いんです。とりたてて、ものすごーくがんばったというわけでもないのに、いろいろ試験を受けるうち、本命だけに『ポンっ』と入っていたり、今の監査事務所に入ったときも、まるで目の前に道が用意されていたみたいで、ぜんぜん必死に就職活動してないのに、なぜかここに決まってました(笑)」

  そう語る都築さんの印象は、月並みな表現になるが『自然体』そのもの。思わず、「他人と感情的に対立したりしないでしょう?」と聞いてしまったが、それくらい無理な雰囲気がまったく感じられない。案の定、いつも周りの人の協力を自然に集めて、「なんとなくうまくいく」人生だったそう。

大好きなファッションは
趣味として楽しみたい


  「やりたいことがあったらどんどんそっちにいっちゃう。就職活動するときも、興味が二極化してて、金融・会計関連の仕事と、それから全く毛色の違うアパレルのような華やかな業界との両方に興味があったんです。で、いったん損害保険会社を辞めたときはアメリカに行って、 F.I.T.(ニューヨークのファッション工科大学) のような学校でファッションビジネスを体系的に学ぼうかと思っていました。結局同じようなコンセプトの学校が日本にできたのでそちらをとったんですが」

  いつも周囲の理解に恵まれた理由は、このまっすぐな行動力と素直さにあるのかもしれない。

  「結局仕事としてファッションの世界を選ぶことはなかったわけだけど、今は趣味として楽しんでて、むしろそれでよかったと思う。いろいろやってきて、回り道したかもしれないけど、それは無駄になってないし。だから、やりたいことがあるなら、気持ちのままにやってみたらいいんじゃないかな。やったからこそ分かることってあるんだから」

参考:お仕事データベース 【U.S. CPA】

   

ある一日のスケジュール
07:30 起床(CDが目覚まし)
09:30 クライアントへ直行
中間決算の監査
12:00 クライアントと
一緒にランチ
21:00 事務所に戻る
ディスクロージャー資料のチェック
01:00 帰宅
03:00 就寝


リラックスのひけつ


 夜はのんび〜りお風呂に入って、ちょこっとファッション誌を見て3:00ごろCDを聴きながら寝ます。お風呂に1時間ぐらい入ることと、寝る前に仕事と関係のないことをするのが安眠に効果的。
 映画もお気に入りの気分転換。ビデオを借りて帰って部屋で見たりしています。とくに、『ニュー・シネマ・パラダイス』などといった、心温まるイタリアの作品などが好きです。派手なアクションのハリウッドものはあまり見ないですね。
 仕事のペースがつかめてきた今は、新たに習い事でもしようかと検討中。フラメンコなんてどうかな、と考えています。


プロフィール

95年3月
慶應義塾大学経済学部卒業
95年4月
安田火災海上保険(株)入社 法人営業部の一般職
98年4月
IFIビジネススクール(ファッションビジネス)入学
98年9月
IFIビジネススクール中退
98年10月
派遣社員としてソニー生命保険(株)に勤務
99年2月
US.CPAの勉強を開始
99年11月
ハワイでUS.CPAを受験
00年2月
3科目合格
00年3月
ソニー生命派遣終了
00年4月
大手監査法人入所
00年5月
最後の1科目に合格


DATA
【米国公認会計士
(US.CPA)】

会計と英語の両方の経験を生かせる仕事として、経理、財務経験があるOLや、留学経験、英会話能力などを持つ人による挑戦が目立つUS.CPA。
英語力が基本となるため、ある程度鍛える必要はあるが、日本人が得意な「読み」、「書き」中心の試験内容なので、英検2級レベルの語学力があればOKというスクールも多い。手が出しやすいという噂もあながち嘘ではないかも。
■ちょっとUS.CPAはハードルが高いという人にオススメの注目関連資格は……。

●米国税理士
●来年7月(予定)から始まる国際会計検定(BATIC/東京商工会議所主催)
いずれも、英語と会計を仕事に生かしたいという人にはおすすめできる。

(取材先:ケイコとマナブ編集部)


text & photos / Cafeglobe
 

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