カフェグローブvol.109 ジュエリーデザイナー/アーティスト スレスタ・真帆さん - キャリアインタビュー

CAREER キャリア&マネー 働く女子のキャリアアップやスキルアップ情報満載

powered by YAHOO!SEARCH

更新日:2008年2月27日
キャリアインタビュー BackNumber
スレスタ・真帆さん

vol.109
ジュエリーデザイナー/アーティスト
スレスタ・真帆さん

最初は必要に迫られて、仕方なく始めたアクセサリーの勉強。だけど、迷いながらも学んでいるうちに、本当に自分のやりたいことが見えてきたというスレスタ・真帆さん。「私、のん気なんで……」と、マイペースを自負する彼女だが、実にしっかりと自分の道を歩み続けている。遠回りのようで実は近道な、自分探しのヒントが満載です。

きっかけは雑貨屋でのアルバイト
一日一日頑張るうちにジュエリーデザイナーへ

 「これはサーカスをイメージしました」と、瞳を輝かせながら、ネックレスを手にとるスレスタさん。彼女は、今注目されているジュエリーデザイナーのひとりだ。個性的な色使いや、物語性のあるデザインが特長で、雑誌や映画に衣装協力するほか、イギリスでも作品を発表するなど、活動の幅を広げている。グローバルに活躍するアーティストでありながら気取ったところはなく、“ピュア”という言葉がぴったりくるほど、彼女がまとう空気は柔らかい。「アクセサリー作りをもっとビジネスとして捉えなきゃいけないのかもしれないけど、ただ単純に、作るのが楽しくて」と、彼女は少し困ったような表情で微笑む。

 スレスタさんのお店があるのは、恵比寿。アーティストたちの作品を展示・販売する『guild(ギルド)』の一角に、彼女の世界は広がっている。金属アレルギーの人でも安心してつけられるペーパーコードを使ったネックレスや、ラベンダーを閉じ込めたネックレスなど、独特な作品がズラリ。昔からアクセサリー作りがさぞ好きだったのだろうと思いきや、「決して好きで始めたわけではないんですよ」と意外な言葉が返ってきた。きっかけは、インテリアの勉強をした後に勤めた輸入材料の会社だったそう。

 当時勤めていたお店は、アクセサリーを作るためのビーズを買い求めにくるお客さんで連日大賑わい。「これはどういう風に使えばいいですか?」「このビーズには、どんな色が合いますか?」。様々な質問に答えなくてはならない環境に置かれたため、仕方なく勉強を始めた。初めのうちは何をどう合わせればいいかも分からないし、材料を見ても全く感動がなかった。「そもそも輸入雑貨のお店に勤めたのも、当時住んでいた家の近くで仕事を探していたら、たまたま募集していたからなんです。言ってみれば、成り行きですよね(笑)」。必要に迫られアクセサリーの勉強をしてはみるものの、今いちピンと来ない。「私が本当にやりたいことは何なんだろう?」という、自問自答の日々が続いたそう。しかし、そんな悶々とした日々を変えたのが、店長への昇格。日ごろの頑張りが認められ、店長に抜擢されてからは、自然とやる気も高まっていった。「お客様に、自分なりのアドバイスが出来るようになったのもこの頃。アクセサリーへの知識も増すにつれ、だんだん作ることにのめりこんでいきました」。


転職、そして自身のブランド
「vicuna(ヴィッキューナ)」が誕生

 そして、スレスタさんが次なるステージに選んだのが、女性もののマフラーやバッグ、アクセサリーの企画などを行なっていたアパレルの卸会社。そこで、ついにアクセサリーを「作る」ことを本職とし、自身のブランド「vicuna(ヴィッキューナ)」を立ち上げた。 しかし、仕事として作るアクセサリーには、やはり制約がある。「たとえば、材料費はいくらまで、使う色はこれ……など、自分では決められないことがたくさん。アクセサリー作りは楽しいけれど、自分の思ったものを100%形にできないという葛藤もありました」。そんな折、奇しくも会社がクローズすることに! 「人生1回きりなので、やりたいことをしよう、と独立を決意したんです」。そして、昨年5月、guildに参加。「vicuna」が本格的に始動した。

写真:スレスタ・真帆さんの作品
guildの一角にある、vicunaのギャラリースペース。黒×赤など、パキッとした色使いのものから、淡いパステルトーンのものまで、さまざまな作品が並ぶ。どれも、目にした瞬間、思わず顔がほころぶような、ユニークでキュートなものばかり。


店を大きくすることが目標ではない
目指すは、“アクセサリーのテーラー”

 スレスタさんの作品作りは、実に自由。予め、期限や予算を決めることはない。まず材料屋さんを覗き、気になったパーツを大量に買い込む。そして、そのアイテムを軸に、想像をふくらませていく。「家にある、あのパーツと合うのではないか?」「○○なパーツがあれば、△△のようになるのではないか?」。思いをめぐらせながら、ひとつひとつ丁寧に、そして愛情を込めて作っていく。平均製作期間は、2〜3ヶ月。アイディアが浮かばないときは、ムリにひねり出さず、自然とイメージが降りてくるまで待つ。価格は、作り終わってから、かかった費用を考えてつける。ビジネスという観点で見ると、なかなか成り立たない部分もあるかもしれない。しかし、彼女は「アクセサリーのテーラーのような存在になりたいんです」と語る。

スレスタ・真帆さん
海外旅行に行ったり、高級品を気兼ねなく買えるような生活に憧れは?と聞くと、「確かにそれも素敵。でも私は好きなことを仕事にしたいタイプ」とキッパリ。


 「たとえば、ネックレスの長さを、その人その人に合わせて作ったり。つけてくれる人がいちばん輝くようにしたい。だから、ブランドを大きくすることは目標ではありません。あくまでも、買ってくださる方の顔が見える範囲で展開していきたいです。だって、この仕事をしていていちばん嬉しい瞬間は、私が作ったアクセサリーをしている人を見たとき。もう、ひざまづいてしまいたいほど嬉しい!!」。

 最後に、「vicunaのテーマは何ですか?」と聞いてみると、しばらく考えたのち「うーん、“ファンタジー”かなぁ。でも、とにかく作るのが好きで、みんなが使ってくれたら嬉しいだけです」。たいていの大人はそれなりにカッコつけた答えを用意しそうだが、彼女はそれをしない。シンプルに自分のやりたいことをしているだけ。周りと比較するわけでもなく、自らの価値観でしっかりと自分の人生を歩んでいる。きっと、これからもずっと、少女のようにピュアな心で私たちをアッと驚かせる作品を作り続けていってくれることだろう。


● スレスタ・真帆さん プロフィール
 

高校卒業後、学校法人インテリアセンタースクール・インテリアコーディネーター科卒業。一般住居、商業空間、建築などを学ぶ。その後、輸入材料の会社に勤め、店長を任される。退社後、アパレル卸会社に入社し、アクセサリーブランド「vicuna」を立ち上げる。会社閉鎖にともない、昨年5月より独立。最近、ネパール人男性と結婚し、原 真帆からスレスタ・真帆へ。



ある日のスケジュール

07:00 起床
08:00 朝食
10:00 出発、材料屋巡り
12:00 店舗へ到着、接客や作品作りを行なう
20:00 閉店
21:00 食事
23:30 就寝


夢を叶えたい人へのアドバイス
 
好きなことはやり続ける。続けているうちにパワーが募って、夢を叶えずにはいられなくなるはず!


『guild』サイト
『vicuna』webカタログ

text / Morimoto Hiromi
photos / cafeglobe
BackNumber

注目の情報

ランニングでキレイになる

走り始めてからの心とカラダの変化は? 続けるためのヒントは? 忙しいキャリア女性にぴったりの美容&健康管理方法として、cafeglobeがすすめるのは……。

いつかは海外で走ってみたい!>> ≫

検索人気キーワード

雑談 不満 報告 依頼 指示 

CAFEBLO 公式ブログ新着記事

N35の日常(仮) パート3

N35の日常(仮) パート3
on and off(あにき)
7時間前

ゴールド・コーストで走る理由

ゴールド・コーストで走る理由
レース本番、これから行ってきます!
10時間前

一服のもてなし 其の2

一服のもてなし 其の2
「伊右衛門サロン」行ってきました。
21時間前

マサイマヤ族母になる

マサイマヤ族母になる
そのベビちょっと凶暴につき(笑)
28時間前

京女のつれづれ草

京女のつれづれ草
鬘合わせ
30時間前

テクマクマヤコンフルスロットル

テクマクマヤコンフルスロットル
ハチセラピー
33時間前

スタイリスト青木貴子「ナニ・コレ」

スタイリスト青木貴子「ナニ・コレ」
『コーディネートレッスン』連載開始!
43時間前

ふだんのきもの

ふだんのきもの
薄物のお着物の季節到来!!
44時間前