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誘われて参加したライブで
歌手になる夢を抱く
実家がジャズダンス教室を経営していたこともあり、元はダンサー志望だった。大学進学を機に上京し、ダンサーになるチャンスをうかがいながらキャンパスライフを送っていた。そんなある日、バンドをやっている友人から「コーラスに参加してほしい」と声がかかる。これがあみさんの人生を大きく動かすことに。
初ライブで「これだ!」と直感。夢はダンサーから歌手へとシフトチェンジすることに。独学でボーカルを学び、音楽事務所のオーディションに合格。インディーズとしての音楽活動がスタートした。
しかし大学卒業後は、親戚の強い勧めで受けたNHK松山放送局のレポーターに採用され、いったん帰郷することに。「せめて、声を使う仕事がしたい」。しかし、この間も歌手になることを諦めていなかったあみさんは、土日のボイストレーニングレッスンは欠かさなかった。「レポーターとして発するセリフに違和感が拭えなくて……。もっと、自分の中にあるメッセージを伝えていきたいという思いが抑えられなくなり東京に戻りました。そこから自己流で作詞作曲を行うようになりました」。
印刷所に泊まり込んだ日も
ハードワークでも頑張れるのは
平日はフルタイムで『VOGUE』に勤めながら、仕事後や土日に曲作り、打ち合わせ、ライブ活動という、シンガーソングライターとしての生活を送る日々。今春メジャーデビューを果たしてからは、ほぼ休みなしというハードな生活が続いている。
「VOGUEでは、広告進行係という仕事をしています。雑誌に掲載される商品の色が美しく出ているかをチェックするのが主な業務。広告ページが多いので、クライアントに満足していただけるよう印刷所に泊まり込んだこともありました」。
会社員としての仕事も全うしている姿に、プロフェッショナルな気質が伝わってくる。「会社仲間と音楽仲間は、タイプが全然違うので、いい刺激になるんです。世界が2つあるから、2倍の人生を送れるし、曲も2倍作れる(笑)」。とにかくポジティブ、これがあみさんのいちばんの魅力だ。
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| ふわっとした独特の空気をまとうあみさん。取材は平日の19時から行なわれたが、「この後は会社に戻ります」と、会社員としても大忙し。
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「ヘタクソ!」と言われたことも
だけど、そこから学べることもある
明るいあみさんだって、落ち込むこともある。ライブの最中、一瞬集中が切れたとき「ヘタクソ!」という声が響いた。酔っ払った客に罵声を浴びせられたのだ。「この、オヤジめ〜!と、最初はムカつきましたけど(笑)、一瞬気を抜いただけでも、分かる人には分かっちゃう。一瞬一瞬が勝負なんだと反省しました」。
曲はたいがい特定の誰かや場所がテーマになっているので、歌うときはいつも当時の想いが胸を満たす。「歌詞を書くときは、私の中にある経験や想いを、できるだけストレートに表現するようにしています。だから、比喩や英語はめったに使いません。ポエムのように抽象的なものではなく、なるべく分かりやすく、感じたままを言葉にしています」。
Newアルバムのタイトルになっている「Star☆」という曲も、大切な親友へ向けた曲だ。「これは、当時病に侵されていた親友を思いながら作った曲です。『次のライブで録音した曲をプレゼントする』と約束していたんですが、そのライブ当日に天国へと逝ってしまいました」。
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| ライブは「歌よりトーク時間の方が長いくらい」とか。今ではすっかり手慣れた様子だが、初ライブでは緊張のあまりコンタクトレンズを外しわざと視界をぼやかして臨んだそう。
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「Star☆」
「帰り道 空見上げて 輝くシリウスに願う
明日も君が笑ってますように
何億光年輝き疲れた夜も
ねえ気づいてねって ココにいるって みんな笑ってる
もうどんなにたくさんの涙の河を越えてきたろう
わかってる わかってるよ 君のこと全部
誰でも絶対 必要とされる場所がある
想ってる 想ってるよ 君は僕のStar☆
君の強いとこ ホントに尊敬してます
けど苦しい時は辛いんだって話して下さい
もう輝きの裏側の磨り減った夢 失くした愛も
わかってる わかってるよ 君のこと全部
私は絶対 君の笑顔が必要なんだ
想ってる 想ってるよ 輝くシリウスに
願ってる 願ってるよ 頑張れることを
想ってる 想ってるよ 君は僕の・・・(Star☆)」
(「Star☆〜キミイロの空」より)
「大切な人が、明日は笑ってますように」という願いが込められたこの曲。穏やかなメロディと耳を撫でるような優しい歌声が胸にしみ渡り、明日も頑張ろう!と思うことができる。
会社員とシンガーソングライターという2足のわらじや、夢を追い続ける強い心、大切なものを想う優しい心……。私たち働く女性と同じ視点はもちろん、様々な要素を合わせ持つあみさんだからこそ、心に響く曲を作れるのだろう。“しばあみソング”は、雲の上の、ふわふわとしたおとぎ話ではなく、私たちの生活に根付いた、1日1日の応援歌なのだ。
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