20代前半で100億のプロジェクト
ダイナミックな不動産業界で
何ごとにも動じない「度胸」を身につけた
「家を買いたい」「マンションのオーナーになりたい」。昨今、不動産に関して興味を持つ女性が増えている。ただ、「興味はあってもリスクが怖い」「将来、生活環境が変わったら……」と、二の足を踏んでいる人が多いのも事実。
「不動産だからといって、変に緊張したり、構えたりする必要なんてないんです。服や化粧品は、自分の今欲しいものや趣味で買うでしょう?
それと同じでいいんですよ。ただし、不動産は高額だから万が一の場合に貸し出したり、転売したりといったリスクヘッジを考慮することも大切」と語るのは池田早知子さん。
ビジネスの基礎をすべて不動産業界から学び、合計で12年以上、不動産業界でキャリアを積んできた。不動産業界というと、アブラギッシュでイケイケドンドン、という先入観がどうしてもぬぐえないのだが、エレガントで理知的な池田さんにそう言われると、なんとなく納得させられてしまう。
大学卒業後、池田さんが入社したのは大手マンションデベロッパー。ちょうどバブル全盛期で、不動産業界がまさに最高潮に達しようとしている時期。激動期であったこと、若手を活用する企業であったこと、といった理由から、入社後すぐに大規模プロジェクトに関わった。20歳そこそこなのに、動かしていたのは最低でも15億、最高では100億レベルの物件というダイナミックさだった。
「ここで学んだことが、私のすべての基本になっていると思います。企画から販売、予算管理、顧客対応、マーケティングまで。マンション業界の全行程を、全責任を背負ってフル回転で働いていました」
バブル崩壊で別業界の関連会社に出向したり、2年間、法律関係の専門学校に通ったり、はたまたギフト商品の企画の仕事をしたり、と寄り道をしたものの、結局池田さんが選んだのは不動産業界だった。
不動産コンサルタントとして独立したのは2003年4月。物件を提供する“デベロッパー”という立場からではなく、マンション購入を希望する一般消費者を対象に、不動産セミナーを開催したり、個別の相談にも応じたりなどのコンサルティング業務を行ってている。ほかにも、不動産購入に関する原稿を不動産ポータルサイトで連載し、Web上で購入希望者への質問に答えたり、購入前に知っておくべき知識を得られるセミナーを開催したり。デベロッパー時代にも、エンドユーザーと接して「こんなマンションが欲しい」「業界のここが不透明」など、生の声をじっくり聞き、25000人にのぼる購入者データを基にした市場分析を行ってきた経験が、今、役立っている。
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家具を選ぶように家を選べばいい
余計な情報に振り回されないで!
「デベロッパー時代も、知り合いなどから、“マンション買いたいんだけど、どうしたらいいか迷っている”という相談を個人的にうけることが多かったんです。そのときびっくりしたのが、教養もあってバリバリ仕事をしている、いわゆる“かしこい”人たちでも、こと不動産になると、すごくズレたところで悩んでいる人が多いということ。そんなことを心配しなくてもいいのに、というような細かい点にこだわっていたり、当然調べておくべきことがすっぽり抜け落ちていたり」
どうしてだろう? と疑問を抱きながらも基礎的な知識や、不動産を選択するときの「基準」のつくり方を提供していた池田さんだが、問題は“不動産業界側からの情報提供が不足しているからだ”と思い当たる。「もともと閉鎖的な業界であることに加えて、欠陥住宅やローン返済破産、バブル崩壊で価値暴落、などの悪い情報ばかりが一人歩きしているから、不動産業界やその業界に属している人に対して、不信感ばかりが育ってしまっているんだ」と。
洋服や化粧品なら、似合わないものを買ってしまっても、それを教訓に、次に活かせる。しかし家やマンションは、多い人でも一生に数回の経験。だから、学ぶチャンスが圧倒的に少ない。また、金額も桁違いで専門用語も難解だから、勉強する範囲も広くてなかなか手が回らない。だから不動産業者の言いなりになったり、いびつな知識で判断を誤ったりするケースが続出し、その情報だけを入手して脅えている人が多い。
独立直後、そんな現状をなんとかしたいと思っていた池田さんが始めたのが、不動産ポータルサイトでの原稿連載と購入者を対象としたセミナーだった。
しかし、一度染み付いてしまった不動産業界への不信感はなかなかぬぐえない。うっかりモデルルームに立ち寄ったため、勧誘の電話に脅えるようになった人も少なくないはず。こうしたセミナーにも参加してみたいけど、後々、業者につきまとわれるのでは……と思ったら足も重くなる。
原稿もセミナーもコンサルティングも、中立の立場を表明することが、購入者の不信感をぬぐう最大の効果。そう思った池田さんは、2004年10月、NPO法人として認可を受けた。名前は、「リビングスタイルカウンシル」。「資産価値」と「住まう価値」をきちんと分けて捉えた上で、住まいに関する一人一人のライフスタイル、リビングスタイルを、カウンセリングしたい。そういう思いがついに具現化したのだ。
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家も人生も生活も、
作るのは自分自身
NPO認可を受けてから、セミナーも原稿もますます好評だ。マンション購入に悩む人々がいっそう気軽にセミナーやサイトを訪問できるようになった。アドバイスももちろん行うが、きちんとした知識を得て、自分の欲しいものを自分の判断で手に入れられるようになって欲しい、というのが池田さんのコンセプト。最初は「これを買おうと思うんだけど、どうだろう?」と、プロの池田さんに、代わりに判断してもらうつもりだった参加者も、帰る頃には「自分自身のライフスタイルイメージを整理して、ここの部分を自分でもうちょっと調べなきゃ……」と、少し違った顔つきで帰っていく。
「不動産購入のハウツー本もたくさん出版されていますが、家なんて、一人一人ライフスタイルが違うので、ひとくくりにはできないんです。その人がどう暮らしたいのか、その人に合わせたアドバイスが必要。要は、素敵に暮らす、素敵に生きるという部分にまで踏み込んで考えないと……」
素敵なルックスのデザイナーズマンションに住みたいが、あまりに前衛的なデザインだと後々の不動産価値が下がるから……と購入を断念する人もいるが、「人生のその時期に、素敵なマンションに住むことが、その人にとってとても価値があることなら、迷わず選んでいい」と池田さん。
「最初に決めるべきなのは、自分がどんな家に住みたいか。資産価値やローン返済は、その後、じっくり知識を得ながら確認すればいい」
池田さんに賛同したファイナンシャルプランナーや一級建築士、弁護士なども、次々とボランティアとして登録。彼ら彼女らの協力を得て、資金計画の相談からモデルルーム同行サービス、契約書の詳しい内容チェックなども行っている。 「今後は、自身のリビングスタイルを分析したり、リスクヘッジの考え方を学ぶ、リビングスタイルカウンセラー養成講座を5月から行っていく予定です」
購入者の背中を押し、間違いない一歩を踏み出すことができる勇気と知識を与える。そんな池田さんも、2歳と4歳の女の子の母親として自分のライフスタイルを創っている真っ只中。毎日の仕事を縫って、ヒマができたら家族でドライブ、遊園地などで羽を伸ばすなど、プライベートライフの充実にも余念がない。
「素敵に暮らす=素敵に生きること。入れ物も、中身も、自分が納得していなければ輝かない」
落ち着いた笑顔で、目をしっかり見て話す池田さんは、セミナー参加者にとって、自分のライフスタイルを自分で創る、という見本にもなっているのだろう。
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| 08:00
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起床 |
| 08:30
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家族4人で朝食 |
| 09:00
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子供を幼稚園に送る |
| 09:30
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連載を持っている不動産関連サイトの原稿
作成・完成した原稿をメールにて送信 |
| 11:30
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不動産ポータルサイトの企画部を訪問し、次回セミナーの打ち合わせ
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| 16:00
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銀座のオフィスにもどり、Web制作会社とLSCホームページの手直しの打ち合わせ
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| 17:00
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LSCメンバーと今後のメールマガジンの配信計画について打ち合わせ
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| 19:30
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セミナー参加者がオフィスに来社。購入前の個別カウンセリングを行う
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| 22:00
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帰宅後夕食 |
| 23:00
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郵便物とメールのチェック |
| 24:00
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就寝 |
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