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偶然からホテル人生が始まった “人が好き”が仕事への原動力 「世界中で約2800のホテルを展開する巨大ホテル・グループ「マリオット・ホテル・グループ」。そこのアジアパシフィック担当としてハワイで働くパティさんは、とてもパワフルな印象。ホテルをこよなく愛し、お客さまへ思いやりの気持ちを持って日々前進しているパティさんだが、はじめホテル業界へ入ったのは偶然だったそう。 ホテル業界に足を踏み入れるきっかけとなったのは高校生の頃。高校2年生の時に両親がハワイへ転勤することになり、パティさんもハワイの高校へ転入することへ。ある日叔母がハワイへ遊びに来た時、ホテルのフロントで通訳をしたところ、マネージャーに「働きませんか」と言われたのがそもそもの始まり。翌日には面接を受け、そこからまずフロント係としてのキャリアがスタートした。当時パティさんは17歳だった。 大学在学中もずっとフロント係として働いていたが、その頃から将来を見据えるようになり、ホテル業界の仕事が好きだな、とはっきり認識するようになってきた。 それからはもうホテル人生一直線。フロント係を8年、予約係を2年ほど経験した。その他にもマネージャーが休みの時は代わって部を仕切るなど、持ち前のバイタリティをフルに発揮した。 ホテルで働くからには、何よりも人を好きでないといけない、と断言するパティさん。人と人との会話が好き、人のお手伝いをするのが好き、という気持ちが何よりも自分をホテル業界で働かせる原動力だ、と。 マリオットでは、年に1度マリオットスクールというものがある。4日間、営業やサービス、お客さまが何を求めているか、そういう基本をもう一度立ち止まって振り返ろう、という貴重な学習期間だ。試験だってある。「これはとても大事なことですね。スクールから仕事に戻ってきて、もう一度やる気を出す。これはマリオットの強みです」 仕事と家庭の両立 シングルマザーとして仕事でも一歩前進 アメリカは完全実力主義。だから何年も働いている人でも常に自分を磨いていかないといけない。パティさんもどんどんスキルを磨いてお客さま、会社のために貢献することをモットーとしてきた。自分には能力がある、と話すだけでは誰も信じないので、何よりもまず行動しなければ! と。 仕事をする上では家庭や子どもとのバランスも大切だ。「私には3人の子どもがいるのですが、問題だったのは子どもがまだ小さい時に離婚してしまったことでした。幸い近くに両親が住んでいて、私が仕事に行く時は子守をしてくれました。しかしそこで初めて8時間の時給制の仕事では子どもを養っていけないことに気づいたのです。そこで時給制からマネージメントの仕事へ移りました」 ちょうどその頃両親が家を売却し、新たにパティさんの自宅の庭に家を建てたことも、仕事と子育ての両立に大変役に立った。 「両親には非常に感謝しています。朝、子どもを両親の家に預ける手間もなくなったので、マネージメントの仕事にも更に力が入り、営業も経験して、いくつかのホテルを回って今のポジションについたのが5年前です」 仕事が楽しくて仕方がない! ハワイを中心にアジアにまで広がるパワー 今の仕事が楽しい、こうはっきりと断言するパティさん。「私の仕事への情熱は、人が好き、ということに加え、ハワイを愛していることにもあります。お客さまに“ハワイへ行くならマリオット”と思ってもらえることも最大の喜びです」 過去にはUSマーケットを担当していたが、現在はアジアを担当。USではすでにマリオットのブランドが確立されていて、1つの州に50軒ほどホテルが存在するが、反対にアジアはこれからが勝負だそう。アジアを位置づけているワイキキにマリオットが始めてできたのはまだたった6年前だ。 中国ももちろん視野に入れている。今はまだ種まき状態だが、マリオットブランドを理解してくれる中国の人向けに積極的に営業を行っている。何年か先に中国でマリオットブームが起こることを期待して。 アジアを中心に世界を飛び回るパティさん。一体、そのパワーの源はどこからくるのだろう? 「小さい時から乗馬をしていたからか、とっても負けず嫌いなんです(笑)。やるべきことはどんどんやります。ただ、上手くいかなくてイライラしてしまうこともあります。スタッフにも薦めていることなのですが、そんな時は会議中でも『Excuse me』と言って外に出ないといけません。ドアを閉めて、違うことを考える。そして戻る時にはこれがダメならあれは? というふうに解決案を考えるのです。短気になることはお客さまを失うことに繋がるので、気持ちをうまくコントロールしなければいけません」 毎日忙しく、自分でエネルギーの分配をうまくコントロールすることが大切なホテル業界での仕事。疲れきってしまうとストレスのもとになる。自分をよく見つめながら仕事を続けていくと、段々と自分のペースがつかめるようになる。 公私のバランスをしっかりとって 常にポジティブに“今を生きる” 忙しい毎日を送るパティさんだが、自分なりのリラックス方法も日々実践している。何か目新しいことをするわけでもなく、自宅のプールサイドでゆっくりと読書をするのが日課だ。 「子どもたちが大きくなったので、今は再婚した夫と2人で簡単な夕食の用意をして、1日の出来事などを話します。そして読書をして、翌日の用意をする。その繰り返しです」 「帰れる時は帰りなさい」というポリシーは自分にもスタッフにも言い聞かせていることだ。時々は17時に仕事を終わらせて、家族との繋がりも大事にする。仕事と家族のバランスが崩れると心身ともにぼろぼろになってしまうので、上手にバランスを取ることが大切なのだ。 そんなパティさんが常日頃思っていること、それは「今を生きる」。目の前にやらなければいけないことがある限り、人はパワフルになれる。目的があればそれだけで人は頑張れるし向上できる。そして人間を愛すること、それが成功に繋がるとパティさんは信じている。 |
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