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サプライズ&費用対効果を見極めるセンス 入社後1年で世界イベントを任される理由 金古さんが『フェンディ』に入社したのはちょうど去年の12月。2005年は『フェンディ』にとって創立80周年にあたり、これからはより洗練された方法で世界に『フェンディ』を印象づけることが求められていた。そうしたタイミングでマーケティング&コミュニケーションディレクターに起用された金古さんが行ったのは、“フォーマットの見直し”だという。 「広告はもちろん、掲載する媒体とのお付き合いの仕方、製品発表会の形式、カタログ制作などの“いままでのやり方”を見直したのです。プロモーションは、そこからさらに利益を生まなければ成功とは言えません。人を驚かせる仕掛けはもちろん大事ですが、無駄なところにお金がかかっていないか、というチェックも必要」 そうした一見地味な作業の積み重ねが、入社1年を待たずに新作「B.MIX」のワールドワイドイベントを手掛けるという大仕事に結びついた。 「世界的に見ると、10代の女の子がブランドもののバッグを持つような日本のマーケットは非常に特殊。日本のマーケティングは、 その特性を本国のイタリアに理解してもらったうえで独自のプランで動いています。今回そうした日本のチームが一切を取り仕切り、本国の予算でワールドワイドイベントを行ったのは、ファッション業界に限らず日本の市場がいかに重要かという証拠だと思いますね」 イベントを終えてホッとした部分もあるが、ディレクターとして他に目配りが必要な仕事は常時複数ある。金古さんは、そのどれについても「絶対に失敗しない、させない」と決めているという。 「仕事に関する準備はすごく入念にやるし、だからこそ失敗させないという自信もあります。キャリアを積んでいくには、上司に恵まれるなど、企業の環境そのものに負う部分も大きいですが、だからこそ、周囲に影響されずに自分の仕事をやり遂げるという意志が大事だと思うんです」
降りかかる責任の目安になる年俸1000万円 それをクリアしたいと思うなら…… ひとつの職場で、その仕事に関するひと通りのことを習得したと思えるまで続ける。そのための努力を惜しまない。その繰り返しが、金古さんを自他ともに認める“できる人”に育てたと言えそう。 「働く人間としてのひとつの目安になるのは、年俸1000万円。それを目指すか目指さないかはその人の人生なので、もちろん目指さなくたっていいんです。でも目指すなら、人の3倍、4倍の努力をしないと。 1000万円払うとなれば、会社だってそれに見合う働きを期待するのが当然です」 「上ばかりを見て仕事するのもダメ。下からも横からも、斜めからも人は見られていますから。頑張っているのにと愚痴をこぼすまえに、どの方向から見てもきちんと仕事をしているか、自分で判断できないと」
……と聞くと、金古さん自身さぞスキのない人物なのだろうと想像してしまうが、仕事とプライベート両面にわたって心がけているのは、 「笑い」と「息抜き」だという。 「スタッフとはいろんなことで笑いますね。仕事がせっぱ詰まって、 社内が緊張しているなと感じる時は、あえてひとりでコーヒーを買いに 出かけることもありますし。キリキリした雰囲気を作らないことが大事。 私の場合、コミュニケーションが仕事だからということもありますが、『この人面白いな』と思わせることは働くうえで大切なことだと思います、いろいろな意味で……。まずは人の目に留まることで、コミュニケーションというのは始まるのではないでしょうか」 |
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text / Kikui Tomoko photos / cafeglobe |

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