お皿は有田焼と美濃焼がほとんど。「お店用のお皿は見栄えだけでなく、洗いやすさもチェックしなければいけないのですが、選ぶのは楽しかったですね。箸置きはフグだったり、しょうゆさしにもなるお皿タイプだったり。ついつい見た目で選んでしまいます」
働いたらその分遊ぶ主義だという仮谷さん。マイクロソフトを辞めた後、3か月間は怒涛のごとく遊んだとか。「お店がオープンしたら長期の旅行には行けなくなるので、ハワイ、ロサンゼルス、大分と、国内外の旅行を満喫したり、会いたい人に会ったり。徹底的に遊ぶと“これだけ遊んだら仕事も頑張らなきゃ!”と思うので、集中力と瞬発力が高まるんですよ」
計画通りマイクロソフトを3年で退職し、オープン準備に入ったものの物件探しは難航。
「ビジネスマンが年齢も性別も役職も関係なく楽しめる空間が作りたいという思いは、18年経っても変わりません。だから、どうしてもビジネスマンの聖地・新橋にオープンさせたかったんです。周りからは“打って出たね、大丈夫?”と心配されましたが、他の場所は考えられませんでした。飲食店は立地が命。ましてや、未経験なので駅から近いということが絶対条件。でも、2か月経っても3か月経ってもいい物件に出合えず、モチベーションは下がるいっぽう。冷静な判断ができなくなるのが怖かったので、お店を経営している人や友達に会ってモチベーションを上げていました」
物件探しと並行して、焼酎アドバイザー、日本酒利き酒師、野菜ソムリエの資格も取得。そして半年後、希望通りの物件がようやく見つかった。
「今、できることをする。これもモチベーションアップに一役買ってくれました。お店がオープンしたら1日8時間以上立ちっぱなしになるので、10時間以上立ちっぱなしで生活をするとか、夜型の生活にスイッチするとか。オープンしてからでは遅いので、1年かけて体を慣らしました」
text / Junko Yamazaki photos / Mihoko Ishiguro