▽プレゼンテーションに関する書籍のご案内
私が執筆しているプレゼンテーションに関する書籍が2冊あるのでご紹介します。
じっくり学びたいという方、是非ご覧ください。
『小室淑恵の超実践プレゼン講座』(日経BP)
『小室淑恵の即効プレゼン術』(学習研究社)
■時間当たりのアウトプットを高めるためにプレゼン力を磨きましょう!
前回は、「これからの自分のために短時間で成果を出す方法に働き方を変えよう」「そのためにはまずは早くオフィスを出て、職場の外でインプットをしましょう」とお伝えしてきました。今回はさらにアウトプットを高めるための力として、「プレゼンテーション力」を取り上げたいと思います。
ちなみに、5月のテーマとしても、今回とは違う切り口からプレゼンテーション力について取り上げていますので、そちらも参考にして下さいね。
■プレゼンテーション力とはつまり「相手を動かす力」
プレゼンテーション力というと、一般的に、商品やサービス、自分が考えていることをわかりやすく相手に「伝える力」だと思われる方が多いのではないでしょうか。
私が考えるプレゼンテーション力とは、それらとは少し違い、人を「動かす力」と捉えています。
ビジネスの場合、相手の課題を解決する道筋を示し、それに納得してもらい、最終的に相手に動いてもらうことが重要です。相手の抱えている課題や、本人も気付いていないニーズをキャッチし、その解決や満足のために、その商品やサービスがどのように役立つかを理解して頂くこと。それができて初めて、相手は興味を持ち、動いてくれるのです。お客様に提案を受け入れて頂くのも、クレームを解決するのも、上司とうまく折り合いをつけるのも、チームの後輩を育て仕事ができるようにするのも、すべてはプレゼンテーション力がカギを握ります。
プレゼンテーション力が不足していると、商談や会議にしろ、一対一のコミュニケーションの場面にしろ、一度で結果が出ないので、何度も行わなければならず、時間がかかります。そうしている間に話がこじれて、手間と時間が余計にかかるようになります。こうなるとモチベーションが下がり、ますます効率が下がっていき、新しいインプットをしたりチャレンジする機会を減らしてしまう、そしてプレゼンテーション力を上げる機会が得られないという、悪循環に入ってしまうのです。これではいくら時間があっても足りません。
■まず取り組むなら「課題のヒアリング」から
では、どうしたらプレゼンテーション力がつき、相手を動かすことができるのでしょうか。あえてひとつだけ上げるとしたら、私はヒアリング力をあげることだと思います。
相手に動いてもらうためには、相手の課題を把握し、その課題を解決する道筋を示し、提示した未来像に納得してもらうということが必要です。その一歩目は課題を正確につかむこと、どういうことで相手は困っているのかをヒアリングすることです。
私が前職で営業担当をしていた時に、商店街にある個人経営の化粧品店を20店舗ほど担当していたのですが、当時すでに、商店街で買い物をする人は減り始めていて、多くのお店で売り上げは落ち込む一方でした。そしてお店の売上アップのためにと会社から与えられたパンフレットや販売促進材料を持参しても、愚痴を言われるばかりでした。
そこで私がやってみたのは、相手の愚痴や非難をじっくりと聞くことでした。最初は時間を取られるし、非難を聞き続けるのはつらいことでしたが、やがて、お店の経営者が困っている原因がわかってきました。それは、アルバイトがちゃんと働いてくれないということや、そもそもお店に入ってくるお客様が少ないなどと言うことでした。それがわかったので、私からアルバイト向けの研修プログラムを紹介したり、お店に入る人を増やすために、ミニ黒板の手書き告知を置く工夫を提案したりしました。結果的に、アルバイトがしっかり働いてくれたり、お店に入るお客様が増え、売上が大きくアップしたりして、問題が解決したとすごく喜ばれました。もちろん仕入れもたくさんして頂けるようになり、私の売上も上げることができて、まさにwin-winの関係を築くことができたのです。