いきなりですが、いわゆる「マスコミ」の片隅に身を置くひとりとして最近つくづく思うのは、日本のマスコミって、どうしてこんなに意見が1種類しかないの?ということです。なーんでこんなに統制効いちゃっているのかな?
たとえば原子力はクリーンということになっていて、オール電化は環境にやさしいということになっていて、9.11の同時多発テロは「アルカイダ」の仕業ということになっていて、イラクとアフガニスタンを攻撃したのは世界からテロをなくすためだということになっていて、作戦は成功していることになっていて。これに限らず、マスコミではけっこういろんなモノゴトがもう「〜ということになっている」。どのニュースも同じようなことを言っているから「ふーんそうなんだぁ」と思いがちだけれど、違っている可能性はあるわけです。もちろん正しい可能性もあります。
こう言われて、「えー、正しいんじゃないの?」「じゃあどうしたらいいのさ?」、あるいは「私もなんとなくそんな気がしてた!」と思った人におすすめの映画祭があります。それは、今年で第3回を数える「東京平和映画祭」。
平和な地球、ずっと気持ちよく暮らせる環境が欲しいな、どうやったら手に入るのかなと思っている人たちにとっては、考えるためのアイディアや材料がたーーーーっぷり山盛りのドキュメンタリー映画6本を一気に観られる、またとない機会なのです。
上演されるのは以下の6本。主催の「東京ピースフィルム倶楽部」の方におすすめのコメントもいただきました!

『リトルバーズ』 普通に笑ったり泣いたりしている家族の生活が空爆で一変する。それをありのままに伝える映像は衝撃的でした。「難しい話はイヤ!」という人でもイラクの状況が手にとるようにわかります。(今村和宏、映画祭スタッフ、日本語教師)

『ジャマイカ楽園の真実』 美しく観光客の賑わう島というイメージしかありませんでしたが、その裏ではアメリカ主導のグローバル経済がもたらす真実が描かれています。レゲエ好きの方にも必見です!(松下曜子、映画祭スタッフ、介護福祉士)

『魔法のランプのジニー』 「戦争を終わらせるために原爆を落とした」と教わったアメリカ少年2人が読み解く広島・長崎原爆投下はとてもオリジナル。魔法のランプから解き放ってしまったジニーに見立てた原爆へインタビューするほか、原爆製造に関わった物理学者や秋葉広島市長の証言も出てきます。さて、少年たちが辿りついた結論は?(きくちゆみ、映画祭代表、翻訳家/ジャーナリスト)

『六ヶ所村ラプソディー』 美しい村に突然やってきた核燃料再処理施設。核と共に生きる村の人たちの姿を見れば、「ずっと遠くの話」が実は身近な問題なんだとよくわかります。日本人みんなに見てほしいです。(今村和宏、映画祭スタッフ、日本語教師)

『平和の創り方』 東京平和映画祭オリジナル。映像あり、トークあり、舞台パフォーマンスあり。戦争の現実や日本の危険な状況をお見せした後、「現状を変えるために自分できること」もばっちりお伝えします。最初はショックでも、最後には元気がでてきますよ。(きくちゆみ、映画祭代表、翻訳家/ジャーナリスト)

『映画 日本国憲法』 世界的な知の巨人の方々が語った本当に貴重な映像です。この映画を観ると「憲法」特に「第9条」を守ることは世界に対しての責任であることを痛感します。なんとしても守りたいです!(松下曜子、映画祭スタッフ、介護福祉士)
上映映画を選ぶ際に重視したのは、「マスコミで知らされない生の情報かどうか、予備知識のない人にも伝わりやすいか、その時期の社会背景から見てタイムリーか、厳しい現実の中にも未来への希望が見えるか」といった点だとか。
どことなく出口の見えない、ドヨーンとした気分に覆われている今の社会(これは日本だけではないと確実に言えるけれど)。この映画祭は、何かおかしいな、自分には何ができるんだろう、何か足りないな、と思っている人ならとくに、きっと背骨から震えがきちゃうくらいの経験になるはず。ぜひ、足を運んでみてください。(編集部・アオキ)

もともとは、2004年、自分たちの映画を発表する場を探していたクリエーターやピースキャンペーナーたちが、合同で平和をテーマにした作品をまとめて上映する場を作ろう!と集まったのがきっかけのこの『東京平和映画祭』。今年は7月22日の土曜日、国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれます。 |