今年ももうすぐバレンタイン。んー、今年は誰にあげようかしらん、と店で何気なく手にとったチョコ。それが一体どんな人の手で、どのようにつくられたか、なんて考えたことってあります?
日本で売られるチョコのほとんどは、西アフリカなどの国々で生産されたカカオが原料。そのカカオ農園を支える働き手の多くは、現地の貧しい子ども達。劣悪な環境のもと長時間労働を課せられ、学校にも通えず、カカオがチョコになることすら知らず……。一方で、カカオ栽培のために現地の森林が伐採され続けている事実も見逃せない。
チョコに潜む苦くて厳しい現実、変える方法ってないの? その答えのひとつが、「フェアトレード」なんです。カカオ生産者の人々に適正な報酬を支払い、自然に配慮した良質なカカオ栽培が続けられる環境を整える……そんな「風通しのよい」チョコが、現在ジワジワ増加中。で、そのフェアトレードチョコを一挙に集めたセレクトショップが、1月25日〜27日の3日間限定でオープンするとの噂が。さっそく覗いてきました!

セレクトショップに並んだフェアトレードチョコの数々。なかには「ライムフレーバー」など一風変わったものも。都内の『ピープル・ツリー』などのフェアトレードショップで常時扱っているチョコもあり。 このセレクトショップ、主催したのはフェアトレードのチョコを国内に広めるべく活動する非営利団体『チョコレボ』。都内のイベントスペースを利用した会場には、世界各国のチョコがずらり! うむむ、圧巻です。『チョコレボ』の発起人である星野智子さんは、もともと根っからのチョコ好き。大好きなチョコがつくられる裏側に生産国の過酷な現実があることを知ってショックを受け、仕事の傍らフェアトレードチョコのPR活動をコツコツ始めたのだとか。

『チョコレボ』を主催する星野さん。フェアトレードチョコにかける熱意には脱帽。その他のスタッフも、学生から社会人まで皆ボランティアによって結成されている。 それにしても、会場に所狭しと並んだチョコの種類の多いこと。口に入れると、カカオの滋味あふれる深い香りがサッと広がる。あれー、チョコってこんなにおいしかったっけ、と試食中に驚くこと数回。パッケージだってどれもかわいい。そうか、「地球にやさしいチョコ」って、じつは私たちにとっても充分魅力あるものなのだ。事実、会場にはフェアトレードチョコに魅せられて輸入業を始めてしまったという男性も!

こちらはエクアドル産のとうがらし入りチョコ。カカオ産地の人々による手編みのキュートなニット袋入り。ギフトに贈ったら喜ばれそう。 ところで、フェアトレードチョコのほとんどは海外からの輸入品。星野さんいわく、製品のチョコは関税が高いため、販売コストもある程度かさみがちなんだとか(板チョコ1枚の販売価格は250〜500円程度)。「原料のカカオを輸入して、国内メーカーで加工できれば高くはならないんですが。そうすれば日本でもフェアトレードのチョコがもっと広まると思います」とはご本人の弁。

今回取材したイベント限定で販売されていた、チョコを型どったアクセサリー。キーホルダーから携帯ストラップまで、遊び心満載! 1枚のチョコに託す理想は多々あれど、それを広める動きは今後も着々と進める予定。ひとまずは2月1〜14日まで、ジャスコ品川シーサイド店で『チョコレボ』を扱うチョコの限定ショップがオープン中。今年のバレンタイン、あなたもチョコを選んで少しだけ世界を変えてみる?

会場には巨大なチョコケーキもお目見え。クリームに使ったチョコも……もちろんフェアトレード!
文、写真/cafeglobe編集部・田中 |