2009年7月22日、日本で起こる皆既日食の当日に、地球に感謝するお祭り「722プロジェクト」を企画している人たちがいます。しかも今から着々と準備が始まっているのです!
皆既日食とは、地球から見て太陽が月によって完全に覆われてしまう現象のこと。時間はたった数分だけれど、ダイヤモンドリングに代表されるその光景は、体験者が「一生に一度は見ておくべき!」と言うほど感動的なものだとか。このスペシャルな体験にハマり、世界中どこへでも皆既日食を見に出かけていく「皆既日食ハンター」がいるほど魅力的な自然現象なのです。

こちらは2006年3月29日のトルコの皆既日食の時におこなわれたエクリプス(日食)パーティの様子。世界各国から集まった人たちが一緒に空を見上げる。(photo / エクリプスガイドネット) 2009年の皆既日食は、ついに日本でも観測できる絶好の機会。観測できるのは、種子島南部・屋久島・トカラ列島・奄美大島北部と北硫黄島周辺。その次に日本で皆既日食が見られるのは2048年とだいぶ先になります。
そこで、屋久島で出会った人たちが、「こんな自然現象は地球がなくては起こりえない現象であり、そんな自然が作り上げる大イベントを楽しませてくれる地球に感謝したい」という想いを持って、2009年7月22日にむけて地球に感謝するイベントをおこなう「722プロジェクト」を発足しました。

サーフィンなどでも有名な種子島のビーチは、海の透明度も高い。2009年7月22日には、この海辺で皆既日食を見ながら地球を満喫できるイベントがおこなわれるなんて、想像するだけで楽しみ。(photo / 722プロジェクト) このプロジェクトの特徴は、出版社や広告代理店勤務、官公庁勤務、医師など様々な職業のメンバーが関わっていること。みんな屋久島で出会い、この半年、都内でミーティングを重ねてきました。そこで決まったコンセプトは「すべてのものに感謝。地域と地球環境に少しでも貢献できるエンターテイメントを作る」ということ。具体的には、屋久島と種子島で、地元の人々も参加できる音楽を中心としたフェスを2009年の皆既日食の時に開催する。「環境イベントというよりも、環境のことを考えるエンターテイメントにしたい」という心意気も素敵。
その第一弾イベントとして、2007年7月22日にキックオフイベントが開催されました。ツリーハウスクリエーターの小林崇さんの提案する都会の隠れ家HIDEAWAYで、舞台となる種子島の映像を使った722プロジェクトの説明を聞いたあと、おいしい食事と海風を感じられる歌で島の気分を満喫しました。

ツリーハウスの気分満点、都会の隠れ家的なHIDEAWAYで開かれたイベント。各地のロックフェスで活躍中の、海とROCK をこなく愛するシンガーkeisonのギター1本のアコースティックライブ。海を、地球を愛する素直な気持ちが伝わる歌声に、しばし聞き入る。

プロジェクトの中心メンバーの3人。磯野謙さん(左)は屋久島での観光事業の立ち上げと風力発電事業を推進しており、古賀大幹さん(中央)は東京の音楽関連会社勤務、佐藤大さん(右)は屋久島のエコツアー会社を経て、現在は種子島で観光事業を立ち上げている。 このイベントでは、カーボンオフセットも予定。イベントで排出される二酸化炭素を計算、クリーンエナジーファクトリー(株)の風車等の事業に投資することで、同じ量の二酸化炭素の削減を狙うのです。イベントに来た人たちの乗った交通機関で出た二酸化炭素もアンケートをとって計算する、という徹底ぶり。
今後は、音楽と地球をテーマにしたクラブイベントを今秋に都内で開催。さらに、来年の夏には種子島で地域に根差したイベントをおこなう予定だとか。盛り上がりそうなこのプロジェクトにみなさんもご注目を!

イベントでいただいたのは、種子島のパッションフルーツドリンクを使ったカクテル「種子島の海」、赤米を使ったおにぎり、安納芋(あんのういも)のコロッケ、肉団子の黒糖あんかけ(これらすべて種子島産)、トビウオのすり身団子の入ったスープ。懐かしくて温かい味。
取材・写真&ライティング/阿久津美穂(Slow Media Works) |