だいぶ浸透してきた感があるエコバッグ。でも、そもそもエコバッグにはどんな意味があり、どういう風に活用すればいいの? 今回は基本に立ち返り、エコバッグの基礎知識やエコ賢者の活用法を紹介します!
■なぜエコバッグを持つの?
まずはエコバッグの基礎知識から。エコバッグを持つ理由は、レジ袋の使用量の削減。環境省によれば「レジ袋は年間約300億枚(=1人1日約1枚)が消費されていると言われています」とのこと。レジ袋1枚で約18mL、おちょこ1杯分くらいの石油が使われているとされるので、おちょこ300億杯分もの石油が使われている計算になります。レジ袋を使わなければこの石油が節約でき、ゴミが増えず、燃やす際のCO2が出ないので、多くの意味でエコなのです。
「レジ袋はゴミ袋として活用しているのに」という声もよく聞きます。でも、「去年9月に、杉並区が燃えないゴミの内容を調べた杉並中継所搬入ごみ組成調査報告著によると、ゴミ袋に利用されているのは5割」(杉並区環境清掃部ごみ減量担当課長 森山光雄氏)とのことで、半分はただのゴミになってしまっているんです。やはり買い物袋=エコバッグを持参するのが得策。とはいえ、まだ実際に持参している数は少ないのが現状。ダスキンが2007年2月に全国2350名の主婦を対象におこなった都道府県別マイバッグ調査によると、現在は、いつも持参している人が最も多い県が44%の山形県で、東京都は22%です。
店頭や通販サイトなどで「エコバッグ」という名前で販売されているものは、大きく2種類に分けられます。1つは、レジ袋と同じようなサイズで、コンパクトにまとめられるもの。くるくるっとまとめてカバンに入れておけるので便利です。もう1つはレジかごサイズで、会計の際にレジカゴにあらかじめ敷いておき、そのまま持ち帰るタイプ。1回に買う量が多い人にオススメです。

<写真左>スーパーのレジ袋サイズの代表、ポップな色に加え、使い勝手の良さが魅力のベネトンのエコバッグ。使わない時は持ち手につけるグリップでエコバッグ本体を巻いて小さくできる。マグネット付きなので、使わない時は冷蔵庫などに貼っておけるのも便利。photo / ベネトン(ベネトン ジャパン カスタマーサービス Tel: 03-5474-7047) <右>レジかごサイズのエコバッグでおすすめは、すでに8000枚も売れたという国際協力NGOシャプラニールのフェアトレード商品。いずれ土に還るジュート(麻)製なのも魅力。photo / シャプラニール=市民による海外協力の会

ご参考まで、こちらは私ライター阿久津が愛用しているエコバッグ。数年前に買ったコットンのバッグ(右)と、ドイツの靴メーカー「ビルケンシュトック」のサンダルを買ったときにもらったバッグ。こういうコットンバッグも肌触りがよくて愛着がわきます。photo / Ikuta Emi
■エコ賢者に聞く! エコバッグを忘れないコツ
「買ったけれど、スーパーに持って行き忘れてしまった!」なんてことはありませんか? そこで、2人のエコ賢者に使い方のコツを聞いてみました。
1人目は、カフェグローブのファウンダーで初代編集長、いつも素敵なエコアイディアを教えてくれる青木陽子さん。使い始めたのは20年前、毎日持ち歩いてレジ袋をほとんどもらわなくなったのが7〜8年前だというベテランです。そんな青木さんが長年使っているのは、The Northfaceのものや、ほぼ同じ形状の無印良品のもの。どちらも軽い薄手ナイロンで、小さく畳んでよく使うバッグにいつも入れておくそうです。さらに、もらってしまったレジ袋は三角に畳んで、夏はバッグに、冬場にはコートのポケットなどにも入れておくのだとか。「こうすることでエコバッグがない!という状況をまずなくします。すると、いつの間にかエコバッグを使わないことが気持ち悪くなるので、持つことが家の鍵を持つことのように習慣になりますよ」(青木さん)。

青木さんは風呂敷も毎日持ち歩いている、とのこと。「いざというときに雨をしのげるし、寒い時には肩に羽織れるし、日傘がわりにもなるし、芝生に座る時にも使えるし、超便利。もちろんエコバッグとしても使います」。写真は京都の「掛札」の風呂敷。古典柄のモダンなアレンジが気に入っているそう。photo / Aoki Yoko お次は、エコ関係の執筆が多いエコバッグ歴6年のライター鞍作トリさん。鞍作さんが愛用しているのはカゴ!「古くなって捨てる時もできるだけ環境負荷を低くしたいので、石油製品であるビニールやナイロンのものは持っていません。かごは見た目もかわいいし、アイスなどのぬれたものを入れてもすぐに乾くので気に入っています」(鞍作さん)。コンパクトに畳めないけれど、自宅から買い物に行く時にいいですよね。鞍作さんが伝授してくれたコツは、玄関まわりに置き場所を作ること。「かごだけでなく、他にもいくつか布製バッグを玄関にかけて、すぐに持っていけるよういつもスタンバってます」(鞍作さん)。

鞍作さんが愛用しているかご。「気に入ったデザインを選ぶのも重要。あまり好きではないデザインだと活用されなくなります」という意見には同感。確かに好きなデザインを持ってうきうき買い物に行く、というのも大切な要素。photo / Kuratsukuri Tori
エコバッグ賢者のコツに習えば、エコバッグを忘れた!ということにはならなそう。ただ、エコバッグについて注意したいことも1つ。このところのエコバッグブームのために、結局使われずにゴミになっているエコバッグもあるんです。エコバッグはバッグの1ジャンルではありません。買い物の時にレジ袋を断って、その代りに使う袋がエコバッグなのです。そうならないように長く使いたくなる「これぞ私のお気に入り!」を決めて、いつも持ち歩くようにしたいものですね。
(取材・文/阿久津美穂 Slow Media Works)
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