ミジメな夜でも、この1冊と1杯の赤ワインがあれば
『一人二役。このテクニックを知らずに女はサバイバルできない』。
『若さにサヨナラするたびに、悟りを開いてこだわり捨てて、
今じゃすっかり「違いのわかるいい女」』。
北欧やオランダなどでベストセラー入りしたこの『ねぇ、アタシに火をつけるなら…』(サンマーク出版)は、30代のスウェーデン人グラフィックデザイナーの女性が、女友達や自身の日常生活をヒントに書いたという本。63の痛快な「名言」に、皮肉の効きまくったイラストが添えられている。
このいかしたイラストをお見せできないのが残念! 主人公の女性は、おおきなお尻に垂れたオッパイ。目の下に大きなクマをこさえながら、鏡の前で『みなぎる自信、こぼれる笑顔、あぁこの幸せと充実感』と作り笑顔(目が笑ってない)。『スキップしながら出かけよう、きょうも仕事だ、腕が鳴る』と言いながら、足を引きずりながらバス停に向かう女性の姿。ユーモラスなイラストに、「これって私?」とニヤニヤしながらページをめくってしまう。
タフな生活を送っている我々リアルキャリアな女に必要なのは、この悩み多い毎日を乗り切るためのあっけらかんとした現状肯定能力と、増殖する皮下脂肪をも愛せるセルフ・エスティーム力。ミジメな自分を笑える余裕が大切だということを、この本は思い出させてくれる。
もうひとつ、この本がヨーロッパの同世代の女性たちにウケているということは、あっちのリアルキャリアな女たちも、私たちと同じようなコトで悩んだり笑ったりしているということだ。それもなんだか心強い。
最後にもうひと言。
『ほしいものは、たいていメニューに載ってない。……オトコ、それも本物の』。
オオ、これって私?
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