「こんにちは」のひとことが言えないのはなぜ?
比較的愛想のいいほうだと自負している私だけれど、どうしても、「こんにちは」のひとことが自然に口から出てこない場所がある。それは、日本の外。海外を旅しているときのことだ。
英語だったら簡単だ。「Hi.」「Hello.」といつもの愛想のいい私がいる。でも、「あれ、この人日本人かな〜?」となると、途端に気恥ずかしい。目を合わせないようにしちゃったり、姑息にも日本人じゃないフリをしちゃったりするのだ。日本人らしき向こうもどうやら同じことを考えているみたいで、こちらをチラチラ見てる。ああ、どうしよう……。
これってどうして? 私のボーイフレンドはイギリス人なのだけれど、彼は海外(つまりイギリス国外)でイギリス人に会うと、軽く挨拶したり二言三言交わしたりすることが多い。「ヨ、同胞!」と声がかかってくることもある。夏休みに南仏をイギリスナンバーのクルマで走りまわっていたときは、ほかのイギリスナンバーに手を振られたり、「プッ」とクラクションを鳴らされたり。手を振り返しながら、なんで日本人はこうならないんだろう、と考えていた。
いくつかの仮説を立ててみた。
1. 海外旅行がステイタスだった時代の名残りで、ライバル心が芽生えるから?
2. 日本人は日本人が嫌い……なはずがない。オリンピックやワールドカップのあの「ニッポン、チャチャチャ」を見よ。
3. 日本人旅行者はダサい(ファッション、行動)ことが多いから、一緒に見られたくない……イギリス人だってダサい人は多いぞ。アメリカ人も相当ヤバい。日本人なんてかわいいもの。
4. せっかく海外に来ているのに、同胞の顔を見てせちがらい日本での生活のことを思い出したくない。
5. 単に恥かしがり。国民的コミュニケーション下手。……これはかなりありそう。
で、結局よくわからないのだ。しかし、決定打はないけれど、もしかすると3が近いのかも。それに5が加わっている。根深い西洋コンプレックスを内に抱えているから、海外で見る自らの日本人っぽさを、ときに嫌悪してしまう。そして、同じものが垣間見える日本人を遠ざけようとする。そしてそれが習慣になってしまって……私の場合は、最近でこそ薄れてきたけれど、もう少し若いときはこんな感じだったような気がする。これこそダサいですね。今度旅行に行ったら、日本人を見かけたら声をかけてみようと思う。
●8月30日から、この話題についてTimeoutカテゴリで「Talkabout!」を開催しています。あなたの体験、仮説、考察、断言をお待ちしてます! 私も参加します、ぜひ来てみてください。
>Talkabout! 「海外で、日本人同士はなぜ無視し合うの?」
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「○×へ行ったんだけど、日本人なんか全然いなくてさ」という旅行ジマンも、なんとなく苦々しく聞こえますよね。日本人、会ったっていいじゃん。ちなみに、世界のバックパッカーたちの間では、「ドイツ人とオーストラリア人と日本人は、どんな世界の果てまで行っても絶対いる」と言われているのだそう。日本人、あなどり難し!
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