

あまりにリアルな画像が見られることで賛否両論な「ストリート ビュー」が始まったGoogle Earth。東京の、自分が日々歩く街角の画像では本当に自分が写っているのではとドキドキする一方、たとえばネパールの国立公園の360°景色が見られるようになるならとっても楽しみでもある。まさに家にいながらにして世界旅行! 今後の理性ある発展に期待。
Google Earhの面白さは、ユーザーが自分なりの地図情報ファイル(KML)を作って配布できることにもあります。世界中のいろんな人や団体が配布をしていますが、国ごとの原油消費量やエネルギー量、東京の人口の増減などがパッと見てわかるKMLなどもとっても面白い。Google Earth4.3(無料)をインストールしたら、あとはそれぞれのKMLを選んで開くだけ。地球をもっと身近に楽しんでみて。(アオキ)
2008年8月14日


<画像上>各国1人当たり石油消費量をポリゴンで表したKML。アメリカの多さには圧倒されるけれど、日本が世界でも最も消費の多い国のひとつであることがよくわかる。<下>東京の人口増減を、1955〜2025年まで辿ってみられるKML。近年の都心回帰がハッキリわかって面白い。港区や中央区、江東区がとくに急成長している。

『偽善エコロジー』という本が売れてるらしい。「レジ袋を使わない→ただのエゴ」「割り箸を使わずマイ箸を持つ→ただのエゴ」などなど……挑発的な見出しが並んでいます。今まで信じてやってきたことは何だったの?ただの自己満足だったの?と虚しくなってしまうのも無理はないでしょう。
しかし! ちょっと待って。こういう煽るような物言いには注意が必要。「間伐材の有効利用だった国産割り箸がマイ箸運動で廃れた」と著者は言いますが、本当にそう? 中国産割り箸との価格競争に敗れたんじゃない? その結果防腐剤漬けの中国産割り箸が問題になっているんじゃない? だったら、間伐材の利用にはどんな方法が有効なのか、ひいては森林を育てるってどういうことなのか、を考えていくことが必要なのでは?
ペットボトルも「リサイクルのせいで大量生産・消費が始まった」と言いますが、強引すぎません? たしかにリサイクルすることで、捨てる心の痛みは和らいてはいるけれど。だから燃やしちゃえというのではなく、リユースを呼びかけるとか、PET樹脂以外のリターナブル容器を提案するとか、どうしたら使い捨てしないようにできるのかを考えようよ。
急速に進むエコ化に対して慎重になろう、効率を見極めようという提言としては価値あるけれど、わざと大きな反動を起こそうとするような過激な物言いには注意。何事も鵜呑みはいけません。本当にそうなの?という視点を持ちつつ、読んでみてください。(さかぐち すずか)
2008年8月14日

『偽善エコロジー』(武田邦彦著・幻冬舎新書)
もちろん著者が指摘する廃家電やプラスチックのリサイクルの行方など、今後検証すべき点はあり。それに「エコバッグは企業の利益になるだけ」「ペットボトルは何度も洗って使おう」などという記述もあるから全部が全部極論というわけではありません。
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