「はーい、みんな集まって。……あれれ、AちゃんとBちゃんが画面に入らないよ、もっと寄って〜」「このお店いい感じ、デジカメで撮ってBlogで紹介しようっと……あれれ、目で見るのと違って狭く写ってるみたい?」

上と下の写真の違いをご覧くださいっ。同じ『LUMIX』なんだけど、上は28mm広角が搭載されていない旧モデルで、下は新しい『FX07』で撮ったものです。狭いレストランなどでもう後ろに下がることができないのよ〜(涙)というときにも威力を発揮するわけです。 こんな経験、誰もがあるのでは? この原因はたぶん、カメラのレンズ。どれだけ広い角度を絵の中に写し込めるか、それを決めるのががレンズの「焦点距離」なのです。

35mmレンズと広角28mmレンズの違いは、レンズとCCDの間の焦点距離。この距離が近ければ画角が大きくなり、広い領域を撮影できるというわけ。遠近感を誇張して、奥行きを表現したり、ダイナミックな構図にできたり、写真の楽しみも広がります。 残念ながらまだ世の中のコンパクトデジカメのほとんどは、いちばん広角にしたときで35mm(※1)。集合写真で端の人が写らない!など、思ったより狭い範囲しか写らないときは、これが原因のことが多いんです。

<写真左>ほらね、35mmじゃ東京タワーが下まではいらないよー。<写真右>で、28mmなら全身すっぽり! ヤッター。 ところが最近は少しずつ出てきているんです、もっと広角なコンパクトデジカメが。その中でもかなり魅力的なのが、今回ご紹介するパナソニックの『LUMIX FX07』。広角レンズはレンズが大きく重たくなりがちなので、広角に強いカメラはコンパクトといってもぼってり大きめのカメラが多い中、コイツは本当にスマートに小さい!

これが広角28mmの『LUMIX FX07』。手のひらに収まる小ささながら、適度な重さと金属の質感に高級感あり。起動も早ーい。プチ・カメラオタクとしては、この小さなレンズにも感心。広角28mm〜やや望遠の102mmまでズームが効き、おまけに明るさがf=2.8〜。ライカという名前は伊達じゃない、けっこう高価なレンズを奢っているってことです。 このFX07のもうひとつの大きなポイントは、手ブレなどに強いことです。写真がブレてしまう原因は、自分の手がブレる場合や被写体が動いてブレる場合などいろいろあるのですが、このコはどっちの原因もしっかり対策しているんです。
手ブレに関しては、毎秒4000回の精度で手ブレしていることをカメラが検出、手がブレる方向と逆に瞬間的にレンズを移動させて(すごいことだ)補正。一方、被写体が動いているとカメラが気づいた場合は、自動でISO感度を上げてシャッタースピードを速くして補正(これもすごいことだ)。おまけに被写体が動いていないときにはもういちどISO感度を下げて画質をよくしようとまでしてくれる。これにはお姉さん感涙でした。本当に。

<写真左>カメラマンなら泣いちゃうような、暗いカフェで試しに撮ってみましたが、このクリアな画質! ちょっと前のデジカメなら、絶対手ブレしていたのは確実。<右>さらに暗い、肉眼だとスポットライトのところ以外はほとんど真っ暗なバーで、営業のSをパチリ。お酒の注文に夢中なSはかなり動いていたのですが、この通り十分楽しめる絵になっています。
ほかにも、自動で最適な撮影セッティングにしてくれる撮影モードが18種類と大量充実しているのも、印象的な写真を撮るためにはかなり便利。カメラが持っている機能を存分に使いこなすためのモードだから、ぜひ使いこなしてほしい機能です。コンパクトカメラも各社本当に驚くほど高性能になってきている昨今ですが、とくに広角と手ブレを防いだ絵のきれいさではこのFX07が頭ひとつ出ている気がします。カメラを探している人はぜひお試しあれ。(アオキ)

これはおまけ。個人的にとても感心したのが、ストロボの窓のところにポチッと小さな出っ張りがついていたことです。「LUMIX」ロゴの「X」の右上、透明なプラスティックの左端に突起が見えますか。これはたぶん、うっかりカメラを構える右手指がストロボ窓にかかって、フラッシュが遮られることを防ぐため。ポチッと出っ張りに触れれば、人間心理的にそこを触るのはやめるだろうという、設計者の心遣いなのではないかと思うのです。愛を感じませんか?
●パナソニック LUMIX FX07 広角28mm 720万画素 光学ズーム3.6倍 2.5型液晶 高感度16:9/VGA動画 オープン価格 http://panasonic.jp/dc/
※1 ここでの焦点距離は、35mm判カメラに換算した数値です。
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