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A子 |
ポストにはマンションの不動産のチラシが次々に入るし、「買った!」という友人も現れて、最近とみに“買いどき”って言葉が気になるようになりました。 |

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すでに購入を決めている方からも“買いどき”について、質問されることが多いです。皆さん、かなり気になるようですね。 |

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A子 |
そもそも、なにを根拠に判断するものなんですか? |

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池田 |
“買いどき”には、社会情勢からみた“市場的買いどき”と、その人ごとのライフステージからみた
“個人的買いどき”という2つの要素があるんです。“市場的買いどき”を判断する指標となるのが、「土地の価格」(注1)と、住宅金融公庫や銀行の「ローン金利」(注2)。この2つの数字の推移をみて、両方とも低くなったときが、いわゆる“市場的買いどき”。でも今はこだわる必要、あまりないんですよ。 |

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A子 |
え? それはまた、どうして? |

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池田 |
国土交通省が毎年1月1日に発表する住宅地の公示価格(注1グラフ)の下がり方は、1996年からゆるやかになってきています。それから住宅金融公庫(注3)のローン金利は、平成10年から2〜3%の間でずっと安定しているんですね。バブル期の前後は、1年で1坪あたりの土地の値段が100万円単位で変わっていた場所もあったので、“市場的買いどき”を見極めることに意味がありました。でも今の状況から判断する限り、今月買おうが、2、3年後に買おうが、たいした差は出ないということなんです。 |


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A子 |
たいした差がないなんて!! なんだか1日も早く買わないと損になると思ってたんです。賃貸も分譲も、住んだ年数の費用を合計したらそう変わらない、という話もよく聞くし……。 |

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池田 |
費用だけの比較なら、確かにそう。それに日本の場合、初めから賃貸用として作られた建物と、分譲用として作られた建物では、構造や設備面で大きな差があるんです。月々支払う金額が同じなら、購入した方が、今より広い部屋になったり、音漏れを気にしないで暮らせたりなど、より心地いいゆとりのある暮らしができる可能性が高いのも事実です。 |

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A子 |
へぇ〜、構造や設備面でもそんなに違いがあるんですね。それを聞くと、やっぱり今のうちに買っちゃったほうがいいの!?
と思ってしまいますが。 |

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池田 |
金額が大きいだけに、少しでも安く手に入ようとしてしまいがちですけど、“市場的買いどき”だからと購入を急いだりするほうが、よっぽど損。それよりも、長い目で自分のライフプランを考えた上で、いま購入すべきタイミングなのかという“個人的買いどき”をしっかり見極めたほうがいいといえます。 |
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| 講師 池田早知子さん |
NPO法人
日本住宅スタイル研究機構
「リビングスタイルカウンシル」代表
不動産カウンセラー |
| 受講生 A子 |
| 同い年の友人カップルがマンションを購入したのをきっかけに、不動産購入を考え始めた28歳、独身。現在の住まいは、東京の某私鉄沿線、多摩川の向こう側。最寄駅から10分の1LDK。 |


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注1 土地の価格 |
国土交通省が毎年1月1日に発表する「公示価格」のこと。ただしコレ、実際に取引される値段「実勢価格」とは異なる。あくまで推移の参考になる数字。

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注2 ローン金利
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住宅購入に限った融資、いわゆる「住宅ローン」の金利のこと。大きく分けて、住宅金融公庫などが行う公的なものと、銀行などの民間ローンの2種類あり、金利はそれぞれ違う。

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注3 住宅金融公庫 |
公的な住宅ローンの代表。長期借り入れができ、しかも利率が低いことなどから、多くの人が利用する政府の金融機関。毎月半ばに融資の募集が行われ、申込時によって金利が違ってくる。廃止が取りざたされているが、平成18年度末までに組織を改め、独立行政法人に替えて再スタートしようという計画。新規の融資がストップするわけではない。
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