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第5回
子どもを持つ前にやっておきたいこと
今、自分が暮らす空間に子どもの姿がある……。
そんな風景を想像できるだろうか。
すでにママとなった人たちも、今現在の光景を想像できただろうか。
そんな世界の住人になる前に、しておけばよかったこと、おくべきことについて考えてみた。

子どもが産まれる前にしていたこと
まだ子どもがいない時期に、「今、子どもがいたら困るな」と感じたことは何度かあった。はっきりと思い出せない状況もあるが、まずその1つに、結婚した相手に不安を感じたとき、というがある。このままパートナーとしてやっていけるのだろうか、もっとほかに相性のいい男がいるんじゃないか、離婚するなら早いほうがいいのかも……。ふたりで作る将来をリセットするときには、身軽なほうがいいに決まっている。分与が面倒な共通財産は、ないにこしたことはない。
というわけで、その最たるものといえる子どもは、揺れ動いているカップルには重すぎる存在かもしれない(子はかすがい、と、夫婦円満の要因になってくれることもあるのだろうけど)。
仕事に燃えていたときは、妊娠はタブーだった。出張、残業、なんでもオッケーな自分に酔いしれていた頃、子どもがいていろいろ制約がある同僚をみては、あれじゃ上司受けしないよなーなどと、哀れんでいた。この調子で驀進していき、確固たるポジションを得ようとする今、子どもができちゃったら?と考えただけでもゾッとした。このツライ日々が水泡に帰すなんて。そんなの耐えられるはずがない。それに、自分の生活ぶりといったら、人の親として子に見習わせられるものではない。
……こうして今振り返ってみると、キャリアアップなどという幻想に惑わされ、男も子どもも自分の人生の付属品のように扱おうとしていた自分が結構笑えるし、切ない。
出産で制約を受けることは増えるけれど
マジな話、半端じゃなく仕事したし、半端じゃなく遊んだ。人を羨んだし、見下しもした。こうした“あがき”を30代前半まで続けたおかげで、身の丈を知るというか、自分の心地よい場所を見つけられた気もする。
私自身は子どもを授かってから一度も、「あれをやっておけばよかった」系の後悔をしたことはないのだが、それって、私がちょうど燃えつきてしまうところだったということか?
ま、さんざんやりつくしたと思っていても、いまだに強い衝動に襲われることはある。特に、もはや自分が男にとっての獲物ではない(欲情されない)のでは、と考えるたびに、もう一度恋愛のフィールドに出て、狂い咲きしたいと焦ってしまう。フェロモンが母性に変化し、色香も失せたような錯覚が、胸をざわつかせるのかもしれない。
そういう意味では、“やっておけばよかったこと”に、恋愛や仕事は入らない。出産したあとだって、大恋愛やスゴイ仕事をこなす女性はたくさんいるのだから。
出産後に減るのは、ひとりっきりで過ごす時間
私の知人たちの声として、「子持ちになったら当分行けない場所に行っておくべき」というベタな意見も少なくはなかった。クラブ、映画、エステ、高級レストラン、美容室、そして海外旅行。とくに男と行きたいリゾートなどは、できるかぎり行っておくべきだという(水着写真の撮り納めという意味も含めて!?)。「当分できないこともやっておきなさい」と、浮気(恋愛ではありません)まで勧める人もいた。
まあ、確かに出産後しばらくはそんなヒマもないでしょうが、でも、そんな駆け込みでトライしても、心から楽しめそうにない。トラブルの芽を生やすだけだと思うのだけれど。
私の実感では、出産後に減ったと思うのは“自分のための時間”。ほとんどなくなった気がするので、それが耐えられないと思う人は、“出産後も自分だけの時間を手に入れるための状況づくり”を、今のうちにやっておくべきだろう。インターネット環境の整備だけでも、時間の使い方がガラリと変わるし(事実、私はADSLを導入しておいたので、現在、情報収集が短時間にできて助かっている)(注1)。短時間、子どもを預かってくれる人を探しておくのも手。祖母たちだったり、近所のママだったり、プロの保育ママだったり。保育園までいかない一時預かりのサービスも増えているので(注2)、上手に利用したい。理由も聞かずに、なんだかんだと文句を言う人もいるけれど、もはや子どもを預けることで罪悪感を持つ時代ではないのだから。
パートナーとやってほしい出産後シュミレーション
私が思う、妊娠前にやっておきたいことの第一は、ズバリ“子どもを欲しいか欲しくないかの確認”。まず、自分の心に確認。次に父親となる相手の男に確認(いない場合は省略)。本心から子どもを欲しいのかどうかは自分の心ですら確認しづらい。ましてや、他人の場合はなおさらだ。
「僕たちの子どもが欲しいね」などという、恋愛初期の男のリップサービスに惑わされてはいけない。「産んでもいいよ」と他人事のように言う男には、すかさず、出産費用、ミルク代など養育費がとりあえずこれだけかかる、と言ってみる。住宅は?
夜泣きしても寝られる? 子ども部屋をどうしよう? と問いかけてみる。さまざまな状況が出産を機にあっという間に変わっていってしまう現実を、男女ともに覚悟のシュミレーション!
そうすることで、父親とは、ほとんど母親と変わらないこと(抱っこ、ミルク、散歩、寝かしつけなど)ができるのだという事実に気づくだろう。それを当然ととるか、そんなはずじゃなかったととるか、そのときに出る言葉こそ、彼の本音だ。しっかりチェックしないと、あとで泣きをみるのは女性である。
夫婦間で共通認識を持とう!
私の場合も出産を真剣に考えてから、やることがいろいろあった。まず、それまで子どもはいらないと言い続けていた夫(抵抗勢力!)に、私がなぜ子どもが欲しいのかを初めてきちんと話してみた。両親との関係がとてもうまくいっていることから、自分も子どもとそういう関係を築きたいし、その自信はある、と言ったのだが、それまでは決して私の言葉に耳を貸さなかった彼が、そのとき初めて、出産後も働くのか、収入はいくら減るのか、自分の生活はどこまで変化するのか、など出産後の想定問題を真剣に聞いてくるではないか。
実は、私は具体的には何も考えていなかったので、あたふたとした記憶がある。でも、このときの彼の質問(ツッコミ)がきっかけで、夫婦間の取り決めが一気に進み、共通認識ができあがったように思う。
それがないと、出産後にこんなはずじゃなかったという被害者意識が芽生えることになりかねない。話し合いが充分でないと、「子どもを産むのはいいけれど、育児に関しては何も協力したくない」というような男が父親になってしまう。それは母子にとって、悲劇である。愛すべき子どもが、疎ましい存在になってしまう悲しさ。その要因を作らないことも、出産前にやっておくべきことだろう。
母となってかえってセクシーさを増したシンディを見習いたい!
いつの間にか(知ってた?)母になっていた、スーパーモデルのシンディ・クロフォード。彼女が参加しているベビーサイト(注3)での発言にこんなものがあった。「ベビーが生まれてから、彼を起こしちゃうと思うと、以前のようにダーリンと大きな声を上げてのセックスができなくなったのが残念」。
妊娠、出産後はセックスの回数も密度も減る傾向にあるらしい。今回私が知人から聞いた中でも、「子どもをもつ前にやっておくべきこと」という質問に、「思い切りセックスを愉しんでおく」という答えが目立っていたのも事実。これは、日本の住宅事情のせいかと思っていたが、豪邸暮らしのシンディも同じだとは微笑ましい。やはり、母はいつなんどきも子どもから目が放せないというわけか。ただし、激変(太)したプロポーションゆえに、愉しめなくなったというシンディには無縁(?)の理由も多かったのだが。
子どもができて感じる不都合を嘆くより、子どもができて変化する夫婦や家族の関係を愉しんでしまおうというポジティブな姿勢でいたいものだ。

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| 女性誌編集者歴15年。子どもファッションとオモチャにはメチャクチャ詳しい。自分の子どもに着せたい服、遊ばせたいオモチャがない、と、ベビー&キッズショップ「デイジーヒル」を我孫子にオープン。世界の知育玩具など、本物志向のママたちに喜ばれるアイテムをどんどん広めていくのが夢。愛息・悠真(10ヶ月)を、“ジャニーズ評論家”の名にかけて、所属させるべきか悩む今日この頃。「自身の妊娠・出産を機に、育児本やサイトを研究しましたが、ママたちの価値観の違いに愕然。Cafeglobeでこそ、等身大の悩みや疑問を共有できるのでは、と期待しています。頑張りますので、BBSにもぜひ参加してくださいね!」 |
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(*注1)
http://www.parents.com
親であるということのプレッシャーから解放し、親であることを楽しませてくれるアメリカのサイト。妊娠中から、育児の不安やトラブルなどについての相談にのってくれる。コミュニティに参加している親同士がアドバイスや情報を交換し合うので、そのときどきの話題がためになる。子どもと過ごす夏休み旅行にいいアイデア募集、など、すぐに役立つ書き込みがいっぱい。
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(*注2)
http://www.eos-f.net/menu.html
家庭保育ネットワーク「エスク」のwebサイト。普通の家庭で子どもたちを預かるシステムの先駆者的存在。約30年もの歴史があり、預ける人と預かる人のどちらも会員登録をしたのち、条件の合うところが見つかれば、すぐに利用できる。小児科医などのネットワークもあり、サポート体制も万全。関東、関西、九州などエリアも広いので、転勤や引越しにともなう保育の悩みにも対応できそう。介護老人についてのサポートもあり。
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(*注3)
http://www.estyle.com/babystyle/
シンディ・クロフォードがコーナーを主宰するベビーのためのライフスタイルサイト。シンディが選んだというベビー&キッズのためのグッズやファッションアイテムは、さすがのオシャレさ!
彼女とチャットもできるというサービスもあり、シンディファンも、彼女のようなハイセンスなママを目指す女性も必見! 若く美しくいるための、おなじみ、彼女のエクササイズビデオまで手に入る。
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