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日本家屋に住むようになって、火鉢、花瓶、食器、竹細工の籠、仏像のレプリカなど「和のもの」が増えました。
いま僕が住んでいる場所は1960年代に建てられた古いマンションですが、基本がポストモダンで、外国人用に建てられたという性格上、僕の「和のもの」を持ち込むと、かなりの和洋折衷ないい雰囲気です。
「和のもの」はとにかくシンプルで強いイメージ。色も形もそぎ落とされたデザインの白磁などは、お茶を飲むときほどよい重量感があり、手触りもよく心が落ち着きます。1個買うとまた1個、微妙に違う茶碗が増えていくのも楽しいです。
「和のもの」は機能的なものが多いのも特徴です。何にでも変換して楽しめます。
仏像のレプリカはブックエンドとして第2の人生を送っていますし、食器は棚に並べて鑑賞しつつも毎日ばんばん使って。火鉢は工夫して花瓶に。雪踏は1年中履きます。もう毎日足の裏が気持ちよくて笑いが止まらないかんじ。

わが家には、リビングの一角に、少し床を上げて和室にしてある部分があります。 こういう大家のこだわりに僕は感動するのです。じゃあ、自分の今の生活スタイルを広げる意味でも楽しく使ってしまおうと考えます。襖をはずしてリビングのモダンな空間とミスマッチさせてオープンな雰囲気に。いつでも見える位置でありながら、そこは本当に煮詰まったときに逃げ込むサンクチュアリとして使うのです。
疲れると小旅行! ……つまり、ここに上がって大の字になるのです。 気づくと2〜3時間気を失ったように寝ているなんてこともしばしば。そんなときは、僕は日本家屋時代の縁側にタイムスリップしています。近くのモダンなリビングをお隣さんのように眺めながら。これ賃貸の醍醐味です。
思えば長い賃貸生活の中で、さまざまなスタイルの生活を試してきましたが、ようやくもともと持っていた日本人としてのいい部分に、日本家屋をいったん離れることによって、気がついたというのもあるのかもしれません。これからは「和」の要素を隠し味に、生活にもっともっとなにげに「陰と陽」をつけていきたいなと思っています。
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