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お天気のいい週末、何という用事はないけれど、出かけたくなって気もそぞろ……なんてこと、ありませんか? ポートランドの夏ときたらそりゃもう、毎日が宝石のように光に満ちて、歩けばふんわりと花の蜜の匂いがして、ついでにハチドリなんかも飛んでいたりして、思わずやりかけの仕事も後回しにしてフラフラと出かけてしまうこともしょっちゅう(担当編集者M殿、聞かなかったことにしてね)なのだ。 ポートランドは、市の真ん中を南北に流れるウィラーメット河と、河と直角に(つまり、東西に)走っているバーンサイド通り(*1)を軸にして、北西、南西、北東、南東、ついでに北の5地区に分かれている。私が住んでいる北西地区にもそれなりにいろいろ揃ってはいるのだけれど、日射しがキラキラする週末には、他の地域へ足を伸ばして探検したくなる。 というわけで今月は、急遽“ポートランドあっちこっち探検隊”を組織し(といっても隊員は私ひとりだけど)、この街の隠れた魅力についてお伝えしたいと思います。ポートランドにはどこか“懐かしカワイイ”ものを好む気風があるのだけれど、今回はそんなポートランド風“懐かしカワイイ”の漂う地域、別名“ポートランドの裏原宿”とも呼ばれる(私が勝手に呼んでるだけだけど)サウスイースト地区をご紹介しましょう。 ホーソーンに来るとまず寄るのは「グローバル・イクスチェンジ(*2)」という店。ここは置いてある品のすべてがフェアトレード、そしてできるだけ環境に優しいものばかりなのだ。リサイクルガラスで作ったサラダボウルや天然色素で染めたテーブルクロス。インドやネパール風のブラウスやジャケット、スカーフいろいろ。手作りの風合いが優しいおもちゃやベビーウェア、メキシコからやってきた銀のアクセサリーもある。私はこの店で、ワインボトルから作ったワイングラス、というのを買った。ひとつひとつ形が微妙に違っていて、涼しげな薄いグリーン。ワインだけじゃなくて、ビールも麦茶もおいしく飲める。 「グローバル・イクスチェンジ」から通りを下ったところにある女性のための書店「イン・アザー・ワーズ(*3)」もお気に入りだ。もちろん男性客も歓迎だけれど、店内に置いてあるのはフィクションもノンフィクションも女性作家の本ばかり。ティーンの女の子のための悩み相談本とか、母から子に読み聞かせる絵本とか、女性のための心理学やセルフヘルプの本、フェミニズム関係の本などが分野ごとにまとめられている。 本屋の向かいにある「グレッグズ(*4)」は、ちょっと気の利いたカードやオブジェの店。そのとなりの「ソレルズ・ヴィンテージ(*5)」はヴィンテージやレプリカの家具を売る店で、どちらも何を買うつもりはなくてもついのぞいてしまう。その先の「パウエルズ(*6)」は2店舗に分かれていて、普通の本を売る店舗とキッチン&ガーデン関係の本を売る店舗がある。このキッチン&ガーデン関係部門もかなり楽しくて、やはり定番ルートになっている。 店をひやかしているうちに喉が渇いたら、「ブリッジポート・エールハウス(*7)」で冷たいビールを一杯、がよい。ここは地元ポートランドのブリュワリーで、さっぱりしてホップのきいたおいしいビールを作っている。私のオススメはブルーのラベルが素敵な“ブルーヘロン(川鷺)”ビール。ここんちは生地から手作りするピザをはじめ、食べものもなかなかイケルのであります。 (次ページへ)
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text & photos / Watanabe Yo design / Takeue Tomoko |

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