カフェグローブ 知的キャリアの高感度サイト cafeglobe

ライフスタイル インテリア、雑貨、好きなもので彩る気持ちいい生活のカタチ

更新日:2001年8月1日 RSS


第20、21回で取り上げた月経と生理用品、
引き続き、生理用品を研究しているコ・フェ・ミンさんをお招きして、
今回は、生理用品の安全性に焦点を当てたいと思います。
どんな商品なら、私たちは安心して使えるんだろう?


文/稲垣早穂(ライター)
このテーマについて話そう!
関連BBSへ

第25回
死亡事故も起きたタンポン・ショック。
女性の身体にも、環境にもやさしい
生理用品を使いたい!


  いきなり質問。普段どんな生理用品使ってるの? 『生理用品研究家』ともなると、さぞかしめずらしいものを使っていらっしゃるのでは……

  いろいろトライしたよ。布ナプキンや、Tバックみたいな月経帯も使ったし。子宮口にあてる経血カップならkeeperっていうゴム製のもの、これはバージン用を買ったんだけど痛かった(笑)。それからinsteadっていうペッサリー風の使い捨てタイプも試したんだけど、膣のなかに上手く収まってくれなくて苦労しました。

  経血カップ、トライしてみたいなあ。私はというと至極平凡なのですが、ナプキンは「センターイン」が多いかなあ。パッケージについてる巾着のヒモが心をくすぐるのよね。タンポンは、コ・フェ・ミンさんに便乗して購入したオーガニック・タンポン。愛用してます。


タンポン・ショックとは

  オーガニック・タンポンといえば、ここ近年、生理用品の安全性についての関心が高まってるよね。アメリカで死亡事故が起きたっていう、あの「タンポン・ショック」がきっかけなのかしら。

  1980年、アメリカで38人の女性が中毒ショック症で亡くなったっていう事件ね。その原因としては、タンポンのなかで黄色ブドウ球菌が繁殖、血液のなかに毒素が入り込んでショック症状が起きるという説と、タンポンの素材として使われていたレーヨンに問題があったという説と、両方あるみたい。  

  さらに90年代に入って、ダイオキシン問題が浮上。塩素漂白した綿やレーヨンは、ダイオキシンを含んでいる可能性があるとされ、ますます生理用品の素材に注目が集まったというわけ。

  このあたり、気になるよねえ。素材の塩素漂白について、日本衛生材料工業連合会に質問したところ、「規制はありません。従いまして、個々の企業の内容は事務局では不明です」とのご返答。そんなわけで今回、メーカーに取材をお願いしました。

  各社とも強調していたのが、日本の生理用品の基準はアメリカよりもずっと厳しいということ。日本では、タンポンは「医療用具」、ナプキンは「医薬部外品」。一方、アメリカではすべて「雑貨」なんだよね(日本ではおりものシートが「雑貨」)。

 

稲垣早穂
いながき・さほ
●編集者歴7年の30歳。現在はインディペンデントマガジン『vibe girls』の編集スタッフとして、ジェンダーとセクシュアリティを追求する日々。風俗から障害者の性まで、守備範囲だけは広い。
「教科書問題で市民運動が活発化していた杉並区。おかげさまで吉報が舞い込んできました。運動、やってみるもんだなあと実感する日々です」
vibe girls
http://www.ummit.co.jp/love/
 

ユーザーも声を上げよう!

  エフティ資生堂のナプキンは塩素漂白を行わず、高分子吸収剤(ポリマー)はパルプに練り込んであるので肌に触れることはないとのこと。ユニ・チャームのナプキンとタンポンも「塩素フリー」とか。

  P&Gは、「漂白成分は残留していない」とのこと。P&Gには、ドライメッシュシートのことも質問してみました。あのメッシュ、'86年の発売当時ものすごく画期的だったんだよね。薄くて、経血がナプキンの表面に残らない感触、新鮮だったなあ。でも、何度かかゆみを感じたことがあり、気になってたの。

  どうやらお客様相談室などに「ムレる」「かぶれる」などの相談もあるようで、その内容を把握した上で、「ドライメッシュシートが合わない方もいらっしゃるようです。しかし、安全性に関しては問題ありません」とのコメントでした。

  安全性を高める努力はメーカーの義務だけど、ユーザーの側も声をあげる労力を惜しんじゃダメだよね。肌の弱い人も、「私の肌が弱いからかぶれるんだわ」って納得するんじゃなくて、「私のような人も多いはず、誰でも安心して使えるものを作ってください」って言う。これって大切だよね。





おすすめサイト

日本衛生材料工業連合会
http://www.jhpia.or.jp/

Museum of Menstruation and Women's Health
http://www.mum.org/
月経に関する情報を幅広く集めたサイト。“Safety of menstrual products”も充実。ただし、タンポンが中心。

コ・フェ・ミンさんの連載「女アンドロイドはタンパックス・タンポンの夢を見るか」
http://www.ummit.co.jp/love/
kubosato/kubosato09.html

今回の冒頭で触れた「経血キャップ」に関心のある方は、第23回を読んでね。

東京レズビアン&ゲイパレード
http://www.tlgp.org/
映画祭も終わって、次はパレードだ!




amazon
女性学についてはこちら





このテーマについて話そう!
セクシュアリティBBSへ

バックナンバーへ

 

生理用品は非エコなのか?

  最後になるけど、昨今の話題はエコ方面への配慮。ナプキンは使い捨てでいいのか、タンポンのプラスティックのアプリケーターは果たして「自然にやさしい」のか。どう思う?

  んもう、エコってどうして女性に押しつけられがちなんだろう? いや、おっしゃることはわかるんだけど、使い捨てナプキンの利便性はなかなか手放せないよねえ。

  例えば、古紙再生のナプキンなんてどう? 厚労省の基準で今のところNGなんだけど、少々価格が高くなっても、安全でエコマークつきのナプキンが販売されたら買うなあ。タンポンのアプリケーターについては、ユニ・チャームは焼却してもダイオキシンが発生しない素材を使用しているそうだけど、よりエコな素材が出てくるのを期待したいよね。

  そうそう。なにがなんでも布ナプキンを使えというなら、洗ってくれるヤプーがほしいぞ(笑)。それにしても月経と生理用品って、オンナの身体の語られ方とかジェンダーとか、ホントにいろんなテーマが詰まってるんだね。今後も研究、楽しみにしてるよ!


取材協力/株式会社エフティ資生堂
       ユニ・チャーム株式会社
       プロクター・アンド・ギャンブル・
       ファー・イースト・インク



up
 
text / Inagaki Saho
illustration / Hirayasu Kyoko


次号予告 8月22日頃更新予定

オーラル・セックスがもっと楽しくなる。
フェラチオ用コンドーム、使ったことある?