暗闇に黒く横たわる東京湾の潮の香りを感じながら、竹芝桟橋から船に乗り込んで6時間半。朝もやの水平線に次第に濃くなる島影は……三宅島。透明な深く青い海、ハイビスカスの花や鳥たちのさえずりに包まれて、都心からこんな近くにこんな南国で自然を感じられる場所があったとは!と初めての人は誰しも驚く伊豆七島のひとつです。
この三宅島で「島走(とうそう)しようぜ!」をキャッチフレーズに去年初めて開かれた「三宅島エコライド」。この第2弾が今年も10月2〜4日(金〜日)に開かれます。去年はスタッフ合わせて200名超が自転車を抱えて海を渡り、島を全員で走るマスライドや自転車スタンプラリー、エコツアーなどを楽しみました。

2008年、参加者全員での記念撮影! 200人を超える20〜30代の自転車好き・自然好き・島好きが集まった。

マスライドでは、今年も島の西側の地区を通る13kmを全員で走る予定。このほかに、島の一周道路を何周も走ってしまう健脚自慢なサイクリストも大勢いたとか。●三宅島の地図やコース説明はこちらから> 三宅島といえば、2000年の噴火と全島避難、2005年から始まった帰島などが印象に残っている方も多いはず。「もともと、三宅島の人と自転車好きな人が出会ったことで生まれたイベントで、まだまだ復興半ばの三宅島にみんなで遊びに行き、島の文化や自然を知り、島の人々と交流し、島のファンになろうという狙いも含まれています」というのは、実行委員会の山口勉さん。「噴火によってできたまだ生々しい溶岩流の景色を楽しむハイキングや、ちょうど満月と重なる星空を楽しむ観測会、アコースティックライブなど、島の自然や地元の方とふれあえるメニューも用意しています」。

参加者の自転車はシティサイクルからロードバイクまでさまざま。どんな自転車でも参加できるけれど、輪行(袋に入れて運ぶこと)したほうが便利なことから、スポーツ自転車か折り畳み自転車がおすすめだそう。

島民の方による歓迎の島太鼓を堪能。このほか、シュノーケリングやダイビング、野生のイルカとのドルフィン・スイムなども体験できる(オプション)。 山口さんによると、初めての開催だった去年は、あけてみれば参加者の大半は20代後半〜30代前半で、男女が半々くらいだったとか。ファミリーもいるけれど、友だちグループで参加した若い人が多かったそうです。今年も、自然と自転車が好きな人同士の出会いの場にもなりそうですね。これがきっかけで島に定住するカップルが誕生したりしたらそれもまた最高、と山口さん。

東京に戻る船の出航には、島の人々も見送りに来てくれる。ちょっと感傷的になって、「絶対また来よう!」と心に誓う瞬間。 今年2009年のサイトも先日オープン、ツアーの申し込みも7月1日から始まります。船のチケットに限りがあるので、これは!と思った方は、早めに申し込んだほうがいいかも。私も去年は予定が重なって泣く泣くあきらめたので、今年は参加しようと思っています。スポーツ自転車を始めたばかりの人でも大丈夫なので、一緒に走って、島を楽しみませんか。
写真/三宅島エコライド実行委員会 文/青木 陽子(cafeglobeファウンダー)

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