カフェグローブ第9回 『MAQUIA』編集長、栗田富美子さん - Frill me, Thrill me! インタビュー

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更新日:2005年1月26日
Frill me, Thrill me!
09
集英社初の月刊ビューティ誌『MAQUIA』
編集長、栗田富美子さん
見た目や表面を磨くだけではダメ!
内面から輝く、一枚上の美を目指して

栗田富美子
大学卒業後、集英社に入社。『non-no』ファッション・エディターとしてキャリアをスタート。その後、『SPUR』副編集長、『non-no』編集長、『BAILA』編集長を経て、2004年、集英社初の月刊ビューティ誌『MAQUIA』の創刊編集長に。20代後半の働く女性をターゲットにした雑誌(『MORE』、『SPUR』、『BAILA』)を統括する第8編集部次長でもある。美力・知力を備えた女性に役立つ情報を提供する新雑誌の制作に多忙な日々。



ミラノコレクションの最中に
国際電話で通達!?

  「ええ!? 私がですか?」

  2004年3月2日、その年のファッション動向について夢中で取材していたミラノコレクションの会場でのこと。所属する第8編集部の部長から国際電話が入った。

  「この前の会議で創刊が決まったビューティ誌の編集長、栗田さんになりましたから―――」

  ファッション誌『BAILA』の編集長として3年目。別冊や付録としてビューティに特化した『美BAILA』をつけたところ、予想以上の好反響が読者から寄せられた。そんな読者の声に応えるため、「ビューティ情報を専門に扱う雑誌を創刊してはどうか」という話は、半年以上も前から社内でたびたび上っていた。栗田さん自身も「それはいい!」と大賛成。創刊の前段階として、集英社だからこそできるコンセプトや、創刊時のメンバーなどを提案してもいた。それが実っての新雑誌創刊だったが、ひとつだけ予想だにしなかった誤算が。それは「自分が編集長になる」ということだった。

  「『non-no』『SPUR』『BAILA』でファッションエディターとして経験を積んできましたが、ビューティに関しては素人同然。どんなアーティストが今旬なのか、カメラマンは? といったこともわからなかったし。しかも雑誌の新創刊を手がけるのは初めて。本当に驚きました(笑)」

  『BAILA』編集長としてミラノへ行き、再び成田に降り立ったときには、新雑誌『MAQUIA』編集長になっていたのだ。



初めての創刊編集長
打ち出したいのは「内面の美しさ」も磨くこと

  帰国すると、すでに1ヶ月後の媒体説明会が決まっていて、休む暇もなく準備をスタートすることに。まず、あちこちから美容に強い編集部員を収集。自分が編集長になるとは夢にも思わずに提案した人材が集まった。同時に、雑誌の収入源となる広告クライアントや代理店へのプレゼンを開始。そして雑誌名『MAQUIA』の決定。並行して新雑誌用のコンセプトキーワード「うっとり」を決め、説明会用の媒体資料を作成するという、めまぐるしい日々が続いた。新しく雑誌を創刊することは、制作面だけでなく組織をゼロから作り上げていくこと。栗田さんにとっては、どれもこれも初めての経験だったが、「これまでにない雑誌を作る!」という意欲が、作業にかかわった人々をひとつにした。

  「ターゲットは27歳前後の働く女性。この年齢層の女性が自分の美について考えるとき、自然と人生哲学につながってくる。口紅一本選ぶときも、なんのため、誰のために美しくなりたいのか、自分が考える“美”はどういう形で現れるのか、その方の思考や理想がベースになっているんです」

 ハウツー雑誌や新製品や情報をいち早く届ける美容誌は他社からも発行されているが、表面的な情報に留まらず、内面から美しさを追求するまったく新しいアプローチの雑誌を作りたい。美力と、それを使いこなす知力を持った女性が満足できる情報を提供したい。そんな思いが湧き上がってきたのは、栗田さん自身、女性の美しさの真髄は表面ではなく内面にあるということを実感していたからだろう。『MAQUIA』のコンセプトである「うっとり」には、単に見た目や表面を磨くだけでは手に入らない、一段上の美意識が詰まっているのだ。

  「“美しくなること”だけを目的としている女性は、“本当の美しさ”には一歩足りていないと思うんです。仕事や趣味などで内面から輝いている女性が自分をさらに磨くと、男女問わず、周囲の人を惹きつけずにはいられないオーラを放つはず。そのお手伝いをするのが『MAQUIA』の役目だと考えています」


変わり続ける自分と付き合うこと
それが美しさへの最短距離

  メイクなどで自分を美しく見せることもプレゼン能力のひとつ、と栗田さんは言う。自分の良さを理解し、それを的確に相手に伝える方法をいくつも知っている女性こそが、年齢を超えて本当の美を積み重ねていけるのだ。栗田さんが考える“美しくなるためのアドバイス”は「固まらずに変化し続けること」。常に時代の風を感じながら自分を表現し、生まれ変わり続ける自分と付き合っていきたいのだそう。



  「ビューティもファッションも、ひとついい方法を見つけたらそれに固執してしまう女性も少なくありません。でも、自分が常に変わるのと同様、美しくなる方法やそれを表現する手段も常に変わっていくことは必然。それを敏感に感じ続けるセンスをいつも研ぎ澄ませていることが美しさへの最短距離なのでは?」



text /Kanai Yukiko
photos /Hosokawa Yoko(top), Cafeglobe


『MAQUIA』の平均購読者年齢は27.7歳。
そのとき栗田さんはどんな女性だった?

27歳のころ、実はとある俳優さんの追っかけに夢中だったんです(笑)。気は優しくて力持ち。映画を見て夢中になったのはジャッキー・チェン。集英社の映画雑誌『ロードショー』主催のパーティで本人に会ったのがきっかけ。よく香港に「追っかけ」しに行っていました。何度も通ううちに仲良くなって、誕生日のお祝いをしてくださったこともあるんですよ。
今はバレリーナの上野水香さんに夢中。舞台の上はもちろん、舞台を降りたときの素顔も本当に美しい方。彼女が素敵に年齢を重ねる姿をまた「追っかけ」したいと思っています。



『MAQUIA』
雑誌名の『MAQUIA』とは、maquillage(メイクアップ、化粧、化粧品/仏)とmania(熱狂、熱中、熱/英)を組み合わせた造語。集英社初の月刊ビューティ誌として2004年9月に創刊され、本当の美を求める意識の高い女性たちから絶大な支持を得ている。
●『MAQUIA』のサイトはこちら>>





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