
世界初のフェアトレード・ファッション
ブランド「People Tree」誕生秘話は?
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シルエットが美しい爽やかなエコホワイトのオーガニック・コットンTシャツに、オレンジのグラデーションが美しい手織りスカート。手に抱えているポップな色づかいの麦わらバスケットは、休日のジーンズスタイルにも合いそう。細部までこだわりが感じられるこれらのアイテム(写真右)は、じつはすべてフェアトレード商品。作っている人たちが不利な労働を強いられていない、とってもあたたかい手作り商品なのだ。
日本でも最近一般的になってきたフェアトレード。その火付け役とも言えるのが、笑顔がとっても素敵なサフィア・ミニーさんだ。夫の転勤で1990年に来日、1991年にNGO団体「グローバル・ヴィレッジ」を設立。その後、世界初となるフェアトレードによるファッションブランド「People
Tree」を立ち上げた。フェアトレードといえば、従来バナナやコーヒーといった農作物が中心。でも、サフィアさんはあえてファッションにこだわり続けている。デザインに寿命があるなど、いろいろ手間が掛かるのに、なぜサフィアさんは衣料品にこだわるの?
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| 「作物だと、育てて収穫すればそれで終わり。でも衣料品なら、綿を育てる人、布を織る人、縫う人……と雇用機会を増やすことができるし、いろいろな技術を根付かせることができる。それに、衣料品はデザインで付加価値がつけやすいんです。とくに日本人は、“フェアトレードだから”では買ってくれない。品質がよく、おしゃれでないとダメなんです。People
Treeの製品はすべてが手作業なので、品質を統一するのが難しく、チャレンジングな一面もあります。でも生産者たちとゆっくり信頼関係を築いて乗り越えてきたことが、今日につながっていると思っています」 |
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物づくりの背景を知った上で、
責任ある買いものを!
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| 世の中は、ユニクロ人気に代表されるように「安くて高品質なものを」という流れにある。そんな中で、フェアトレードの価値をわかってくれる人は少ないのでは?
そもそもなぜフェアトレードが必要なの?というちょっといじわるな質問をぶつけてみた。 |
| 「フェアトレードには、経済格差、人種差別、環境問題などの社会問題を解決できる力があると私は考えています。世界中には、長時間労働の上、生活もままならないひどい賃金で働かされている人、輸入する先進国側の都合で急に仕事を失ってしまう人があふれているんです。そういった人たちとフェアトレードすることで、彼らは日々の食べものを自分たちでまかない、子どもを学校に行かせるといった基本的な生活水準を満たすことができるのです」 |
| People Treeの活動によって、経済的に自立することに成功した生産パートナーのひとつが、バングラデシュの「スワローズ」だ。働き手となる男性の多くを戦争で失った村に残された女性たちの経済的自立を目的として、はた織、縫製、刺繍などの手工芸品プロジェクトが発足。今では、スワローズの年間収入の約70%がPeople
Tree製品によるものなのだそう。さらにスワローズでは、フェアトレードで得た資金で学校を運営し、村の未来を担う若者たちの育成にも力を入れている。 |
「現代は、度を過ぎた資本主義経済が力を持っています。お金を持っている資本側はさらなる利益を目指して、途上国の生産者からできる限り搾り取ろうとします。
被害を受けるのは生産者だけではありません。じつは私たち消費者も不利益をこうむっているんです。たとえば、あなたが今着ているTシャツの原料となる綿花には、大量生産のため農薬や化学肥料が使われていて、肌や環境に悪いかもしれない。オーガニック綿花を生産する人たちを追いやっているかもしれない。農場で使用する農薬がそこで強制的に働かされている子ども労働者の体に悪影響を与えているかもしれない。
私たち消費者は、自分の支払ったお金がどのように使われているのかをきちんと知るべき。物づくりの背景を知った上で、責任ある買いものをして欲しいと思います。そういった製品の情報は、イギリスでは比較的簡単に入手することができるけれど、日本ではまだ難しいですよね。日本は欧米に比べると、環境問題や貧困問題に対する関心がまだまだ低いと思います」
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逆輸入版フェアトレードファッションが
英国・セレブの間でも話題に!
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昨年は、サフィアさんにとってはちょっと意味のある年になった。出身国のイギリスで、ファッションに敏感な大型百貨店「Selfridge」がPeople
Treeを扱い、「イギリス人が日本で成功させたフェアトレードファッション」として旋風を巻き起こしたからだ。ジュード・ロウのフィアンセで、最近ファッションリーダーとして注目を集めているシエナ・ミラーがさっそく愛用者として広告塔になってくれ、彼女がPeople
Tree製品を身に纏った写真が主要誌で次々に紹介された。
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「もっともっと多くの人にフェアトレードを知って欲しい。そしていつか、フェアトレードの価値観がみんなのライフスタイルに浸透して、より“社会的に意味のあるビジネス”が成長していって欲しいわ」 |
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もし、あなたが今、夏に向けてなにかアイテムを買おうかなと思っているのであれば、一度People
Treeのカタログを開いてみてはいかが? その布を作っている人、心を込めて織っている人たちのことを思って身に着ければ、より愛着がわいてくるかも。
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text & photos(interview) / Miyasato Rina(Cafeglobe)
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フェアトレードって?
“生産者と消費者の人権や地域の環境を守ることを重視した公正な貿易”のこと。欧米で30〜40年前から始まった運動。 |
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フェアトレード商品の通販カタログ「People Tree」 自然素材の衣料品から雑貨、食品まで、アジア、アフリカ、南米約20ヶ国から届くるフェアトレード&エコロジー製品約1000点を紹介している通販マガログ。そのほか、生産者の現地レポートや、環境や貿易についての記事も充実。1冊350円。現在、2005夏増刊号を発売中。
●「People Tree」の詳細はこちら>>
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■フェアトレード&通販マガログ「People Tree」を先着20名にプレゼント!
通販カタログ「People Tree」夏増刊号を、先着20名にプレゼントします。
※応募は締め切らせていただきました。たくさんのご応募ありがとうございました。 |
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| 英国の雑誌『YOU』に掲載されたシエナ・ミラーのインタビュー。着ているものはすべて「People Tree」のもの。 |
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| 「スワローズ」ではたを織る女性たち。 |
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| 「フェアトレードカンパニー」の社内の様子。現在進行中のプロジェクトのデザイン案がコルクボードにびっしり。 |
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■イベントのお知らせ
「世界フェアトレード・デー
〜ひとりひとりが世界を変える〜」を開催
・日時:5月14日(土)
12:30〜19:30
・場所:女性と仕事の未来館
(東京港区芝5-35-3)
内容:
バングラデシュから生産者を招いたセミナーや、ファッション・ショー、フェアトレード商品の販売など。
詳しくはこちらから>
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