
時間に振り回されない
メリハリスケジューリング術。
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長い髪を後ろでくるっと束ね、早足で歩きながら、きびきびとスタッフへ指示を出す。目黒雅叙園での個展を目前に控えた10月中旬、主宰する赤坂の花教室でのインタビューに現れた假屋崎さんは、国内外のVIPを迎える数々の大舞台を取り仕切ってきた華道家としての顔だった。
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「仕事は集中して要領よく進めること。来年のスケジュールまで詰まっているけれど、不平不満なんてとんでもない、この不況の中、とてもありがたいことだと思っています。セルフコントロール法? はじめにきちっとスケジューリングして時間をコントロールすれば、自分の時間は気兼ねなく好きなことを楽しめるでしょ。オンとオフの切り替え、何事もメリハリが大切なのよ」 |
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オフになると、敬愛する美輪明宏さんのコンサートに行ったり、友人と食事をしながらたわいもない会話を楽しむ。分刻みでこなす仕事と、好きなことを満喫するプライベートな時間。美しい作品を作り出すためのインスピレーションの源は、いつ培っているのだろう?
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「いつも持ち歩いているのがデジカメ。食事へ出掛けるにしても、部屋のインテリアや料理の盛りつけがどんなバランスで、どんな素材を使っているかをよく見て記録する。それを頭の引き出しにためておいて、組み合わせていけば、新しいものが生まれてくる。つまり、捉え方次第。さまざまなものを美しいと思えるような心であること。だから、私の場合は、生活の中にあるどんな些細なことでも、美しいものを生み出すエネルギーになるんです」 |
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大きな舞台では、花だけでなく土や水を使い、空間ごと作りかえてしまう。そういった壮大な作品も、自宅で生ける一輪挿しも、美しさを左右するのはバランスだという。そこで、自宅で花を生けるときに、初心者でも簡単に美しく生けられるポイントをうかがった。
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「一輪挿しでも、花と器、花と葉、そして、全体のバランスが大切。背の高い花に、低い花器を合わせても美しくないでしょ? 花と器の高さの合うものを選んで余計な葉の重なりを取り除く。そして何より、生ける花をよく見て、かわいいのか、やさしいのか、生き生きしているのかを感じ取る。花の美しさをしっかり見極めて丁寧に生ければ、誰でも上手に生けられますよ」 |
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実践してみると、豪華な花器を用意しなくても、自宅にあるコップにポンッと生けるだけで様になるから不思議。
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「色について考えながらまとめてみるのも簡単でキレイ。たとえばピンクのグラデーションになる花を選ぶのもいいし、パキッと格好良くしたければ、赤と黄色、青と黄色など、反対色を使うのもいい。それを、玄関やベッドサイドなんかに飾れば、花のパワーできっと幸せが訪れるはず」 |
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自分の好きなことを追求すれば、
自信の持てる素敵な女性に!
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“美”を生み出す職業。そのエキスパートである假屋崎さんの魅力の秘訣は、いまの状況に決して満足することなく、開拓精神を持って積み重ねてきたところにもある。たとえ、壁にぶつかっても、すぐに切り替えてリセット。一生懸命、一段一段階段を上って乗り越えたとき、絶対に次のトビラが開く、と力強く語ってくれた。とはいえ、実は子どもの頃は、内気で人とのコミュニケーションを取るのも苦手、なかなか、次のステップへ進むことができなかったのだそう。その転機となったのが、美輪明宏さんとの出逢いである。
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「華道家としての仕事が軌道にのり、新居を構えてこれから、というときに、突然、母が他界。そのとき、たまたま美輪さんのコンサートを拝見する機会があって、その歌と美輪さんの信念を貫く生き方に、精神面ですごく励まされ、生きる勇気をいただきました。得るものがあれば必ず失うものがあるという、美輪さんが唱えている『正負の法則』に自分を当てはめてみると、辛い時期も冷静に、ジタバタすることなく、冷静に次の扉が開くのを待つことができたんです」 |
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では、自ら道を切り開いていくために大切なこととは? 最後に、仕事や恋愛、さまざまなことに悩めるCafeglobe世代の女性のために、道を開くための助言をしていただいた。
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「みなさん、自分に自信をお持ちなさい。それには何か一つでいいから才能を見つけること。才能なんてない、って思うかもしれないけれど、誰にでも時間を忘れて没頭できることが一つや二つあるでしょう。それが仕事でなくたっていい。私が花に携わるきっかけになったのも『好きなことをやりなさい』という母の言葉。好きなことをどんどん追求していくと、壁にぶつかることもあるけれど、それを乗り越えてこそ、自信につながっていくんです」
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text / Kobayashi Ryoko
photos / Cafeglobe
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『華道家 假屋崎省吾の世界』開催

10月29日(土)〜11月13日(日)まで、目黒雅叙園所有の保存建築「百段階段」にて個展を開催。江戸文化の贅と昭和の色彩感覚が織りなす豪華絢爛な「百段階段」と、假屋崎氏の手による菊、百合、蘭、シンビジウムなどの花々の華麗な作品のゴージャスなバトルは見応え充分。「作品には一切イメージをつけていないので、自由に見て感じ取って、美意識を磨いて」(假屋崎さん)。

■お問い合わせ:
目黒雅叙園 販売促進部
tel. 03-3491-3860
(10:00〜18:00)
假屋崎省吾 花教室
東京都港区赤坂3-1-6 ベルビー赤坂8F
tel. 03-3582-8787
假屋崎省吾 友の会
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