
きっかけは枕の販売員の面接
気がつけば快眠スタジオ所長に |
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| 英国から帰国後、「何か始めたい」と何気なく開いた転職誌。枕を購入する人に、頭の形や体格に合った枕をアドバイスする「ピローフィッター」という見慣れない職種にふと目が留まった。 |
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「聞いたことがない仕事。ちょっとびっくりしましたが、求人記事を読んでいくと、今まで見た目や感触で選んでいた枕も、科学的根拠からその人に適当な高さや硬さ、凹凸などを割り出せば、睡眠や健康に大きな影響があるということを知って、びっくりしたんです。一度、話を聞きにいってみようかな、と気軽に応募したのが、今考えると全てのきっかけですね」 |
| 興味津々で面接に望んだ三橋さんを前に、面接官がなにやら考慮中。「快眠スタジオのマーケティング職での採用はどうですか?」と思ってもみないことを言われ、もう一度「びっくり」する羽目になった。 |
| 少人数の快眠スタジオでは、当初のマーケティング以外の仕事もこなした。枕の研究開発や、店頭に立つピローフィッターの育成、その認定試験の制度確立。広報として雑誌の取材に応え、PRにも一役買った。さらに所長の代理として健康セミナーなどの講師として、人前で睡眠と枕のメカニズムをレクチャーする場面も増えていった。
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| さまざまな業務を横断的に行っていた実績が買われ、入社5年目で快眠スタジオ所長に就任。「面白そう」から始まった眠りの世界に、気がつけばどっぷり浸かっていたのだ。 |
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「眠れぬ理由」は根が深い。
心の中の本当の原因を解決したい |
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| 講師として眠りに悩む人と関わる中で、もっと役に立ちたいと感じていた三橋さんだが、眠りが改善していくまで長期的に責任を持つことは困難だったという。眠れない人と深く関わるのは、企業としてリスクが大きいからだ。 |
| そこで、独立を決意。7年間で培った自分の力を試してみようと、快眠セラピストとしてスタートを切った。 |
| 独立後すぐに出会ったのが、20年間睡眠薬を飲み続けているという初老の女性だった。漢方薬もヨガも病院も、ありとあらゆる手段を試したが、どうしても夜眠れない、と辛そうに語った。状況を知ろうと、食事や睡眠時間を記録する「眠りのダイアリー」をつけてもらうように依頼し、目を通したところ、ベッドに入るのは22時すぎ、起床時間は朝8時。単純計算では睡眠時間は10時間。ただし、眠りにつくまでに数時間を要しているという。
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「なぜそんなに早くベッドに入るのかを聞いてみると、心因的な影響で一時期眠れなくなり、“今日も眠れなかったら?”という不安感から、どんどん就寝時間が早まっていったようなんです」 |
| 「深夜0時までは起きていて、眠くなったらベッドに入るようにしてください」
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| そんな単純なアドバイスで、相談者の夜は一変。眠くなる、ぐっすり眠る、翌朝すっきり目が覚める。そんな日常をやっと手に入れた相談者は、やっと20年間もの夜への恐怖から解き放たれ、薬が手放せるようになったという。 |
| 「ショッキングなことがあり、それが根を引いて眠れなくなっている人に枕を勧めても根本的解決には至らないことが多いんです。科学では解決できない部分もカバーしたいし、本当の眠れない理由を解決する手伝いをしたい。快眠セラピストとして手応えを感じました」
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あなたの朝を画期的に変える
今晩からできる「快眠のススメ」 |
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| 現在は個人カウンセリングを中心に、枕や寝具の開発、快眠アドバイザーの育成など、眠りに関する幅ひろい業務に携わっている。パラマウントベッドと共同開発した快眠枕「インタイムピロー」は、人の後頭部が自然に沈み、首をしっかりサポートする構造。寝ている間も無理のない自然な体勢を保つことができる。 |
「眠りに一番大事なのは、やはり心の平安だと私は思うのですが、枕や寝具で改善されることも大きいんです。私自身、体や首、頭の形に合った枕を使い始めて、ひどかった肩こりがすっきりと改善されました」
眠れない夜をCafeglobeウォッチで過ごしている人や(それはそれでぜひ続けてください/From編集部)、よりよい睡眠時間を手に入れたい、癒されたいと思っている人のために、三橋流「快眠のススメ」を聞いてみた。
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<眠れないとき>
●目の上にホットタオルを置いて横になる
目と脳の関係は非常に濃厚。興奮して眠れないときや、PCを使いすぎて疲れたときなどは、目をまず温めてください。
●手のひらのマッサージをする
手のツボなどを刺激し、血行がよくなれば、体全体が温まってほぐれてきます。眠る体を作る準備に最適。
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<朝、起きられないとき>
●朝、自然光が入ってくる部屋で眠る
目を閉じていても、まぶたを通じて光を感知しています。「朝が来た」という情報が体に入ってくれば、朝起きるときも少しは楽。
●塩気のあるものを朝食に
コーヒーより味噌汁など、塩気のあるものを取りましょう。塩分は一つ一つの細胞を引き締める働きがあるため、体がしゃきっとします。
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| 眠ることは、翌朝の笑顔を作る体力や気力を回復するための必須条件。昔と違い、仕事や日常生活、人間関係など複雑な現在に生きる人間は、そうしたごく普通の癒しさえも手に入れにくくなっている。眠りを充実させることは、人を幸せにすること。三橋さんのミッションは、「眠りという切り口から幸せをコンサルテーションする」ことなのだ。
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text / Yukiko Kanai
photos / Yukiko Kanai
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| 三橋さんのカウンセリングルーム。アロマテラピーの香りとヒーリングミュージックが静かに流れ、寝心地のよさそうなリクライニング式ベッドが置いてある。クライアントが日々の生活に活かせるよう、実際にリラクゼーション体験を行う。 |
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パラマウントベッドと共同開発した快眠枕「インタイムピロー」。スモールフェザーならではの自然なやわらかさで、頭と首を自然なポジションへ導く。朝起きたとき枕がはずれている人は枕が合っていない証拠とか。一度チェックしてみては?
●インタイムピローについてもっと知りたい方はこちら |
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著書『幸せを呼ぶ快眠ヒーリング』(日本実業出版社 1200円/税別)。眠りを通じて癒しを手に入れるノウハウが満載。 |
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