
ピアジェ伝説のアンバサダー
イヴ・ピアジェ氏に聞く
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時計・ジュエリーの業界で、ピアジェといえば、高い技術力と斬新なデザインとで、格別の地位を保つブランドであることは誰もが疑わない。ジャクリーヌ・ケネディ、アンディ・ウォーホルから現在ではシエナ・ミラーまで、つねにセレブに愛され、極薄クォーツ・ムーブメントの製造に先駆的に取り組み、またダリがデザインした時計をプロデュースしたり、プロトコールからポセションまでスタイリッシュなジュエリーを生み出すなど、ファッション性の高い時計とジュエリーの開拓者としても知られる。その開拓精神が21世紀、さらなる飛躍を感じさせるピアジェだが、この12月、その伝説の鍵を握る、4代目当主イヴ・ピアジェ氏にお目にかかる機会を得た。
「我々の物作りは、1874年のブランド創設以来、その姿勢を変えていません。徹底して全行程を、スイスのラ・コート・オ・フェの自社工場の屋根の下で行うというマニファクチュールの姿勢を、どの時代においても貫いています。職人の手が、ピアジェのクオリティを生む大切なツールです。最も素晴らしいもの、最も美しいものを求めるのが、ピアジェの天命なのです。対象としているのは、極めてニッチな層ですが、そのことがステイタスとなっているのです」
ピアジェならではの色とは?と聞くと、しばらく考えて――。
「ラピスラズリにゴールド、といったかんじですね」。 神秘的で気品ある色使いは、まさにピアジェにふさわしい。
ピアジェの最新コレクションを見ると、テーマは「ジャズ」。ピアノのキーボードや羽を装飾にあしらった、遊び心と創造力いっぱいの時計やジュエリーは、ハイジュエリーや高級時計の域を超えて、もはやミュージアムピース、芸術作品ではないかと思わせるくらいに我々の目と心とを存分に楽しませてくれる。
ハイジュエリーや高級時計だけでなく、時代とともに、日常的に楽しめる指輪、ネックレス、時計なども開発されている。ハートやバラの花をモチーフにしたエレガントな時計、ジュエリーは、格の高さを保ちつつ、モダンなモードにも溶け込む絶妙のデザイン性と品格とを兼ね備えて幅広い支持を得ている。
学生の頃は建築家や外交官を目指したピアジェ氏だが、父親の仕事を見て、時計業界に入る事を決意。のちに、マーケティング、経営を任される立場となる。「時計職人は、時間の建築家と言われます。そして私はいまブランドのアンバサダー。その意味では、二つとも夢をかなえましたね」。そう言って、満面の笑みを浮かべる。
セレブやロイヤルピープルとの交流で華やかなトピックに事欠かないピアジェ氏だが、24時間仕事のことを考える日々だという。そのパワーの秘密を聞くと。
「つねにチャレンジすること。ハードルが高ければ高いほど、エネルギーは湧いてくるんだよ!」。100年後のピアジェは、どうなっている?と聞くと、「革新的なデザイン、高い技術力は変わらない。最高の品質、最高ものものを求める客は変わらずいるはずだから、100年後もピアジェは極めてポジティブな存在であり続けるはずだ」と、自信満々に答える。
このメッセージは、ピアジェというブランドの確固たるアイデンティティを象徴しているかのように聞こえた。
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text / Ikoma Yoshiko
photos / Ishiguro Mihoko
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ピアジェの最新コレクション。テーマは「ジャズ」。
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ピアジェの代名詞的アイテム、「ポセション。」
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週末はマリッジリングを求める客で賑う「ピアジェ 銀座本店」。
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