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Cafeglobe(以下C) しばらく前から新聞などでチラチラと目にしていた「ホワイトカラー・エグゼンプション」とやらが廃案になったそうですね。「残業代なし法案」などのあだ名もついていましたが、残業代なしになるのが誰なのか、そもそも何を意味するのかもわからないうちに非難囂々に遭って消えていったという印象です。それにしても嫌な雰囲気のする言葉でした。
H でも、今回のホワイトカラー・エグゼンプションはやっぱり胡散臭かったと思いますよ。フレックスタイムや裁量労働制も浸透してきているというのに、今なぜこれを急ぐのか。やっぱり残業代を減らしたいのではないか。あるいは残業時間を気にせず存分に働いてほしいということではないか。失われた10年あるいは15年で日本経済がそもそもグローバル経済の舞台に上がっていなかったときには言いだしにくかっただけに、今こそコストを抑えて生産性を上げていかなければという焦りもあるのでしょう。安倍政権としても、「上げ潮」路線、「成長力底上げ」路線とメリットが一致しますから歓迎なわけで。それはどうしても労働者いじめにつながるというシナリオが見えてきますね。
C さて、このところ株価がかなり話題ですのでそれについてもぜひお聞かせください。今回の急落の発端は何だったんですか? H 発端は2月28日の上海市場で、キャピタルゲイン税が急に導入されるかもしれないといった噂が主に個人投資家を中心にウワッと広がって、一気に9%くらい下がったんです。それが西回りに、「株はヤバいらしい、じゃあリスク度の高い資産もヤバいかもしれない」と飛び火していった。とくにいわゆる「円キャリートレード」、金利の低い日本で調達したお金でアメリカとか中国とかオーストラリアなどで投資していたものが一気に利益確定に入ったので、株安ばかりか円高も急速に進んだわけです。アメリカではグリーンスパンが意地悪にも「アメリカは今年後半景気後退局面に入るかもね」なんてコメントをしたりして。そういう連想ゲームが始まると、悪材料ばかりがみんなの頭の中をよぎってますます売りが進む。 C 本当に気分なんですね、かなりの部分まで。 H 気分ですけど、気分の背景には、やはりみんなが高リスク資産を買い持ちになっていた、レバレッジの効いた状態になっていたことがありますね。そうでなければ、上海ごとき駆け出しの市場で株が下がったくらいでみんなそんなに慌てませんよ。特に日本の場合には金利が低すぎるので、かえって皆さん、海外で高い利回りを追求するようになっている。金利は低ければいいわけではないということが今回のことでよく示されたと思います。 C リスクの高いところから崩れてくるって、なんとなく雪崩みたいなイメージですね。 H まさに雪崩ですから大きな犠牲を伴いますよ。山の高ーいところに大量に雪がたまっているわけですから、一気に落ちてきたら被害は相当なものです。 C プチ投資家として、世界が今そんな景色になっていることは承知しておかないといけませんね。 H まだまだ終わっていませんからね。 C まだまだ……ですか。 H 今回の急落程度では雪崩は谷底まで達していないし、峰々にはまだまだ雪がたっぷりありますよ。まだまだまだまだ。 |
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