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Cafeglobe(以下C) 前回の記事でも少し触れましたが、今月2日、韓国が米国とのFTA交渉を締結させました(※1)(FTAについてはバックナンバーを参照)。日本と韓国はともにアジアを代表する先進国であり、産業構造も似てるということもあって、なんとなく兄弟というかライバルのような存在。「アメリカの親友」を自負する日本の政府としては、「韓国に先を越された!?」と焦っているんでしょうか。
C かつてのアメリカのように、日本が音頭をとってみる!? それができたら本当にかっこいい。美しい国なんかじゃなく、自慢できる国かも。では、そうやって仮に、せーのっ、でみんなで市場を開放してしまえば、経済的なバランスがとれて本当にみんながハッピーになれるんでしょうか? H そうなれるはずなんです。というのは、例えば米韓FTAのような地域協定を結ぶと、アメリカも韓国も、本当は米韓以外の国からモノやサービスを買ったほうが安くて質のいいものを手に入れられるのに、関税が低いからとか手続きが簡単だからという理由だけで優先的にお互いから買うことになってしまう。つまり、双方ともいちばんいい状態を手に入れることができなくなる。だから、そういうやりかたじゃなくて、全ての国が同じように全方位的にみな等距離の関係で市場を開放していれば、誰もが最適なお値段でいちばん良いものを買う事ができると。これはもう、みんなハッピーですよね。そういう原点をちゃんと確認したほうがいいでしょう。 C では、そんなグローバル社会のなかで、売るものが何もない国があったら、どうすればいいんでしょう? 内紛で荒廃した途上国など、モノを売るどころじゃないとか。そんな国も同じ土俵に上がってしまって大丈夫なんでしょうか。 H そういうところは、当然ですが“援助”の対象であるべきですよね。最初の一歩は手をとり助け合って、自立支援を行う。世界貿易機構の取り決めにも、途上国への配慮は盛り込まれています。ただしこれも、特定の国がアフリカ諸国を味方につけたいから金をばらまくという話になってくると、政治的な思惑や野心のために経済を利用していることになる。だから、ちゃんとみんなで支援をする、というのも大切になってくるわけです。
C フェアなやりかたでまずみんなが同じ土俵に立てるようになって、お互いに市場を開いてやっていこうよ。そんな風に胸を張って開放していくのが理想的、ということですね。じゃ、そんなに健全な状態が目の前に見えているのに、なぜ国々はFTA方式を好むようになっているんでしょうか。 H WTO方式では加盟国が多すぎて話が進まない、全方位は時間がかかり過ぎる、ということで、まずは話がまとまりやすい相手と手を結ぶのが合理的だ、という発想です。それも判らないことはありませんが、囲い込み方式を取ると、最終的には上でお話ししたようにやっぱり経済効率は下がってしまいます。また、今回の韓米協定などの場合には国家安全保障上の狙いもあるでしょうね。政治外交上の関係強化の基盤として経済関係の強化を進めるということです。 C つまりFTAの背景には経済を政治のために使う発想があるということでしょうか。 H そういう面がありますね。全方位なら、相手が誰でも対応は同じですから、経済関係に政治的選別の横槍が入る余地はない。互いに完全に依存しあう、ということが、世界平和を確かなものにするとも言えるわけです。相互依存、相互協力、相互保障……。そういう発想であれば絶対戦争なんてしないし、他のことにお金を使えるでしょう。 C 素晴らしい。うーん、理想的です。はい。 H 金は国境をまたいで動いて行くわけですから、明日はどこに貯まるかわからない。今日のヒーロが明日の貧乏人ということもあり得るわけです。それをみんなわかりつつ、しかしお互い等距離を保ってやっていく、そういう全方位性がグローバル時代だからこそ必要なんです。そういうことだと思うのです。 |
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