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Cafeglobe(以下C) 経団連の発表によると、今年の大手企業の夏のボーナスがなんと過去最高に! これは5年連続で増加していて、しかも東証一部企業の配当額も過去最高……となんとなーく家計が暖まりそうなニュース、ですよね♪
C 話題は変わりまして、日銀が4月の下旬「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」の中で「中長期的な物価安定の理解」なるものを発表しました。うう、もうこれだけでチンプンカンプンです。 H はい。物価上昇率の許容範囲をどうみるか、についての目安を数字で示したものです。その“理解”の幅は消費者物価の前年比上昇率で0〜2パーセントに。 C これ、正直私には何のことだかさっぱりわかりませんでした。物価の上昇率の目標をあらかじめ決めて、それを目指してやっていこう!といういわゆる「インフレターゲット政策(※2)」とカンケイがあるんですか? H いえ、関係があるというよりは、日銀は、インフレターゲット政策にくみしたとは思われたくないからこんな表現になっているんです。インフレターゲットという単純な数値目標に縛られずに、金融政策を行っていきたいわけです。毎月の物価上昇率というのは、いろんな要因に左右されているものですから、ひとつの数字を達成するかしないか、ということで右往左往するのではやりにくい。通貨価値をきちんと守るという意味では、本末転倒になることだってあるわけです。色んな意見がありますが、数字を守ってさえいればいい、というインフレターゲット政策の考え方はいささか責任回避的ともとれます。 C ええと、では、インフレターゲット政策はデフレ解消の特効薬、というわけでもないんですね。 H ええ、物価指数さえ上がっていればいいじゃないか、数字さえ守れていればいい、という考え方は、私には、ちょっとおさぼり政策という感じがしますね。イギリスやニュージーランドなどではこれを行っていますが、インフレターゲット方式が通貨政策の万能薬だという発想は単純すぎると思います。 C では、この政策を支持しているのは一体誰なんですか? H 銀行の資金や為替関係者、トレーダーやディーラーたち、つまりいわゆる市場関係者の多くは、「中央銀行が何を考えて次にどう動くのかわからないと取引がやりにくい。だからそういう意味での透明性を高めて、市場とのわかりやすい対話をして欲しい」と考えています。こうした観点からはインフレターゲットはありがたい目安になりますね。例えば、日銀が「物価上昇率の目標はこうです」と言って、その目標からこれ以上乖離することは認められないようにしちゃう、と言ってくれるとトレーダー、ディーラーさんたちとしてはやりやすいでしょうね。 C でも、日銀はインフレターゲット政策をとる気はない。では、この「中長期的な物価安定の理解」というのは……。中長期的な、というのもいつを指してるのかわからないですし。“理解”ってなんだそりゃ、です。 H ええ。どこをとっても曖昧。このビミョウさこそ日銀の狙い目なのでしょう。“理解”という言葉でお茶を濁しているというか。総裁の福井さんも、村上ファンドの一件もありますし、政府に強く言われたら、インフレターゲットをやっちゃうんじゃないか、などと思われたくないという面もあるでしょう。さりとて、「わかりにくい。不透明だ」と非難ゴウゴウにさらされることも避けたい。そんなジレンマの中でこういうえも言われぬ表現にたどりついたということでしょうか。 C うーん。もやもやは晴れませんが、日銀がやってる仕事もちゃんとウォッチしていこうと思います。 |
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