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金融危機で世界が混乱!?
米次期大統領の役割とは |
Cafeglobe(以下C)
凄まじい規模の金融破綻を抱えてアメリカは大丈夫なんでしょうか? 浜さん(以下H)
アメリカもさりながら、世界は大丈夫か、という状況ですね。そもそも、こんな事態になったのは何故だったのか、どんなカラクリが働いてこうなったのか、ということについては次回に立ち入ってご一緒に考えるとして、まずは今の状況を整理してみましょう。当面の最大の問題は信用収縮です。つまり、誰も誰に対してもおカネを貸さなくなっているということです。銀行どうしが金融市場を通しておカネを融通し合わなくなっている。おカネの囲い込みが始まっている。それは何故か。みんな恐がっているからです。何が恐いのか。誰にもおカネを貸してもらえなくなることが恐いのです。巨大な金融機関がどんどん潰れていく状況ですからね。お互いに貸したおカネは返ってこないのじゃないかと思うようになる。だから貸さない、借りられない。1932年の大統領選で勝利したルーズベルト大統領は、就任演説の中で「我々が恐れるべきことは恐れそのものだ」という有名な言葉を発しました。1929年の株式大暴落の直後のことです。今、あの時とまさしく同じ。恐るべき恐れが金融をショック死状態に追い込んでしまった。カネが回らなければ経済は回りません。カネの切れ目は経済活動の切れ目です。そんな状態でグローバル経済そのものがショック死することをどう回避するか。これが当面の最大テーマですね。G7の会合も10月10日にはこの問題に焦点を当ててG7の会合も開かれます。どんな知恵が出て来るか。大いに注目されるところです。
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副大統領候補に注目!
ペイリンはおじさまに人気? | 
C
そんな中での大統領選なわけですが、そこに、共和党の副大統領候補として、アラスカ州知事のサラ・ペイリン氏が登場して来ました。なんか場違いな感じで、私の周りではどうも不人気なんです。マケイン氏はこれで勝負する気なの?
なんて思ってしまいました。 H そう判断するのは早計かもしれませんよ。中高年のおじさま方からは結構評判が良いようですから。もっとも、ここに来て「やっぱりなんにも判ってない」という感じの認識も広まっているようですから、おじさんたちも少し目覚めて来たのかもしれません。
C マケイン氏は「オバマは経験不足だ」とあんなに言っていたのに、海外にもほとんど行ったことがないようなペイリン氏を連れてくるなんて。ペイリンは自分のことを「ホッケーママ」なんて呼んでるし、ライフル協会の会員で、中絶反対派。絵に描いたようなアメリカの保守派って感じで、これじゃ私たち世代や女性からもウケが悪いんじゃない?って思ったんですが?
H そういう風に考えてしまうのが、落とし穴かもしれませんよ。「どうしてあんな人がいいのかわかんない」と甘く見ていると、足元を救われてしまいます。「こんな人に投票するなんてわからん」とか、「有権者のレベルが低い」とか言ってしまうのは、一種傲慢だし、簡単ですよね。私は中高年の男性が彼女のサポーターだと聞いて「なるほどね」と思いました。彼女は「銃を持ち歩いたっていいじゃない」とか、おじさんたちが言いたいことを代わりに言ってくれる。それも、彼らが家庭の中に押し込めておきたい対象の女性がそういうことを言ってくれるわけです。自分たちの正当性を、自分たちが押さえつけようとしている側の人間からバックアップしてくれることの喜びは大きいんじゃないかな、と思いました。それをわかってやってるなら、マケインおじいちゃんもなかなかやるな、と。ただ、いずれにしても勝負はこれからですね。空前の大金融経済危機の中で政権にチャレンジするわけですから、ペイリン氏も「普通の人」イメージばかりでは戦い抜けないでしょう。猛勉強が必要だと思います。
C 自分の思い込みにとらわれず、色んな人の立場からニュースを見なくてはいけませんね。片や、民主党のオバマ組。ベテランのジョセフ・バイデン氏を副大統領候補に指名しています。ベテランの白人男性政治家を連れて来たのはちょっと意外な気がしました。
オバマはキャンペーンでは「CHANGE!」って言ってたのに、こういう手堅いイメージの人を選ぶんだ、って思ったんですが? H バイデンという人は私が三菱総研でアメリカ関係のリサーチを始めたころからよく見かけた顔ですから。オバマは妙にバランスを取ろうとしてしまったようですよね。しかし、これほど副大統領候補までもが注目され、しかも選挙そのものの行方を左右するということは、かつて無かったことです。それだけアメリカは転換点に立っているということでしょう。
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恐いものを直視しよう!
ルーズベルトを超えよう! |
C
さすがに、テレビ討論会でも危機に対する対応策に質疑が集中していましたね。経済政策に関しては、マケインは「政府の支出を抑制する。事業税を減らして雇用を確保する」と、オバマは「勤労世帯の減税」というようなことを言っていましたが……?
H いずれにしても、もう一つ迫力に欠けますね。判ってないのか、恐いのか。恐くて本当のことが言えないなら、判ってなくてピントがはずれているよりも遥かにいいですが、果たしてどっちでしょう。本当に求められるのは、恐さが良く判っていて、それをはっきり口にする勇気だと思います。その恐い相手をどうやっつけようとしているのか。その点を有権者に向って真摯に語る姿勢が欲しいと思います。その意味で、ルーズベルトの「恐れるべきは恐れ」発言は正解です。正解ですが、少し誤魔化しでもありますね。恐れを恐れないのは無謀でもあります。恐怖というのは、人間にとって生命維持のための大切な安全装置でもあるでしょ。恐れの根底に何があるのかをしっかり見極めて、恐い幽霊の正体を有権者の前に示すべきです。
C それは私たちについても言えることですね。恐いものから顔を背けないで、厳しく政治家たちの姿勢を追求して行きたいと思います!
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