更新日:2001年2月8日 RSS


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ユマ・サーマン Uma Thurman 

自分の子供の父親になる人は慎重に選んだわ!


ユマ・サーマンさん  
 ユマ・サーマン/女優
1970年、心理学者の母と大学教授の父の間に生まれる。15歳でNYのエージェントの目にとまり、プロフェッショナル・チルドレンズスクールに在籍。1988年『JOHNNY BE GOOD』で映画デビュー。1995年タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』で演じた官能的なギャングの情婦、ミア・ウォーレス役でオスカーにノミネート。1997年に『ガタカ』で共演したイーサン・ホークと翌年結婚。98年に長女を出産。今回ランコムの新しい香水「ミ・ラ・ク」(日本では4月20日発売予定)のイメージキャラクターとして来日。

ランコムの新ミューズは
まさに女神のたたずまい

   彼女が現れた瞬間、その空間が華やかでふわりと優しいオーラで包まれた。「世界でもっとも美しい女優」と評される美貌と、アカデミックな環境で培われた教養。さらに彼女が演じる個性的な役柄から、勝手に描いていた「クールで近寄りがたい女性」というイメージは一瞬にして覆された。

「数ある化粧品メーカーの中でもランコムのキャンペーンはエレガントで、洗練されていて、昔から憧れていたの。でも、自分がそのキャラクターに選ばれるなんて考えもしなかったから、オファーが来たときはすごくうれしかったのと同時に、本当に驚いた。でも、写真を撮られることには慣れているし、この仕事はとても楽しくやらせてもらっているわ。第一、家を長く空けることなくできるという点も、私にとっては大変なメリットなの。家で子供と過ごす時間がたくさんとれるでしょ」

 ランコムの新しい香水「ミ・ラ・ク」のミューズ(イメージキャラクター)として来日したユマ・サーマン。まさに女神のようなたたずまいを目の当たりにして、「美しくて、聡明で、人間的に尊敬できて。ユマはまさに僕のミューズなんだ」と夫であるイーサン・ホークが語っていたことを思い出した。

「僕のミューズ」が「ランコムのミューズ」になったことに関して、彼から何かコメントはあった?

「彼が私についてコメントし始めると止まらないの(笑)。だからすべてを話すことはできないし、彼の考えを代弁することはできないわ。ただ私が言えるのは、彼はとてもクリエイティブで、自由な考えをもっている、すばらしい人だってこと。私の子供の父親になる人だから、それはもう慎重に選んだもの」

 2歳半になる子供と夫の話になると、とたんに顔がほころんで、饒舌になるユマ。見ているこちらまで幸せな気分になるような、満ち足りた笑顔が印象的だ。

いい母でありたいし
キャリアも大切
「結婚、出産を経験して人生が変わったわ。子供が生まれる前は仕事がすべてのような生活を送っていたけど、今は子供が第一優先。昨年の11月から、映画の仕事はお休みしているの。なるべく子供と一緒にいられるように、試行錯誤しているところよ。

 ただ、大人として自らも成長していきたいとは思っている。つまり、いい母でもありたいし、キャリアも大切にしたいの。このふたつのバランスをとるのは正直言ってすごくむずかしい。だって、キャリアは自らのエネルギーの100%を必要とするし、子供はエネルギーの150%を必要とするのよ。すべてが今までどおりというわけにはいかないけど、直感に頼って、できるかぎりの努力をしているわ」

 キャリアといえば、盲目の少女、ギャングの情婦、バイセクシュアルなヒッピーなどなど。個性的でクセの強い女性を好んで演じているようだけど?

「役柄を選択する基準は、まず脚本と監督。次に役柄に対して、どれだけ自分が共感できるのか、ということね。アウトサイダー的な役が多いことについて? 道の真ん中を進むのではなく、サイドにずれているほうが、きっと私らしいのよ」
仕事にかける情熱は
シャーロットと同じ
 最新大作『ゴールデン・ボウル』(日本では今秋公開)で演じている主人公シャーロットについてはどう? 親友の父であり、かつての恋人の義父である男性と結婚するという複雑な役どころだけど。

「シャーロットに関しては、共感できる部分とそうでない部分が両方あるわ。共感できるのは、私が女優を志したときと同じ、果てしない情熱。シャーロットがもし女優を目指していたら、名女優になったと思うわ。でも、その情熱のためにまわりが何も見えなくなってしまう点は共感できない。私は自分自身やまわりの人たちを破滅させたくはないもの」

 20世紀初頭のイギリス上流社会が舞台となっているこの映画は、オスカー受賞者であるジョン・ブライトが手がけた衣装も見もの。

「彼は天才よ。キャストのことを真剣に考えたすばらしい衣装ばかりで、撮影中は毎日ステキな贈り物をもらっているようだったわ。『おぉ、ジョン、本当にありがとう!』といつも叫んでたの」

 それにしてもゴージャスなドレスを着こなすにふさわしい完璧なプロポーション。とても1児の母とは思えない。我々とはモトがあまりにも違うとはわかっていても、やはりスタイル維持の秘訣は気になるところ。

「実は妊娠中50ポンドも体重が増えてしまったの! あのときは人生のなかでもいちばん幸福な時期でもあったことは確かだけど、その代わりまるで風船のようにふくれあがっちゃったのよ。出産したあとはエクササイズなどを通して、だんだんと元の体に戻していったの。復帰後はたまたま時代物の映画の仕事が多かったから、コルセットのおかげで体型のことを気にしなくてすんだわ(笑)」

 今後は自身のプロジェクトによる、結婚願望の強い女性たちがバーに行って男をつかまえようとするブラックコメディや、タランティーノ監督の作品など話題作への出演が目白押し。愛娘との時間はちょっぴり減ってしまうかもしれないけど、聡明なユマのこと。バランスを上手にとって、家庭でもスクリーンでもステキなミューズでい続けるに違いない。

up

u m a  t h u r m a n


ユマ・サーマンさん
ユマ・サーマンさん

ユマさんの「what's up」
■SAVE THE CHILDREN■
貧困に苦しんでいる4歳以下の子供たちをサポートするチャリティ活動。「出産した直後に、同じ建物に住んでいた女性が立ち上げた組織なの。彼女によると、ニューヨークに住む4歳以下の子供たちの32.1%が貧困に苦しんでいるんですって。子供は大好きだし、できるかぎりのことはしてあげたい」
 

ユマさんの
「わたしのサイバーライフ」

「ネットサーフィンしても宣伝広告にぶち当たるだけで、お気に入りのサイトはまだ見つけられないの。でも、メールは活用してるわ。夫? 彼は手を後ろに縛り付けて強制しなければコンピュ-ターと向き合おうとしないタイプよ。彼宛てのメールチェックはもちろん、返事も私が書いてたのよ。それに嫌気がさして、私は自分専用のアドレスを作ったの。自分のことは自分でやってもらわなきゃ(笑)」




文/横溝直子
撮影/石川美香

Text/Yokomizo Naoko
Photo/ Ishikawa Mika