|
彼女が現れた瞬間、その空間が華やかでふわりと優しいオーラで包まれた。「世界でもっとも美しい女優」と評される美貌と、アカデミックな環境で培われた教養。さらに彼女が演じる個性的な役柄から、勝手に描いていた「クールで近寄りがたい女性」というイメージは一瞬にして覆された。
「数ある化粧品メーカーの中でもランコムのキャンペーンはエレガントで、洗練されていて、昔から憧れていたの。でも、自分がそのキャラクターに選ばれるなんて考えもしなかったから、オファーが来たときはすごくうれしかったのと同時に、本当に驚いた。でも、写真を撮られることには慣れているし、この仕事はとても楽しくやらせてもらっているわ。第一、家を長く空けることなくできるという点も、私にとっては大変なメリットなの。家で子供と過ごす時間がたくさんとれるでしょ」
ランコムの新しい香水「ミ・ラ・ク」のミューズ(イメージキャラクター)として来日したユマ・サーマン。まさに女神のようなたたずまいを目の当たりにして、「美しくて、聡明で、人間的に尊敬できて。ユマはまさに僕のミューズなんだ」と夫であるイーサン・ホークが語っていたことを思い出した。
「僕のミューズ」が「ランコムのミューズ」になったことに関して、彼から何かコメントはあった? 「彼が私についてコメントし始めると止まらないの(笑)。だからすべてを話すことはできないし、彼の考えを代弁することはできないわ。ただ私が言えるのは、彼はとてもクリエイティブで、自由な考えをもっている、すばらしい人だってこと。私の子供の父親になる人だから、それはもう慎重に選んだもの」
2歳半になる子供と夫の話になると、とたんに顔がほころんで、饒舌になるユマ。見ているこちらまで幸せな気分になるような、満ち足りた笑顔が印象的だ。 |