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更新日:2005年4月11日
今、働く女子が必要な何かを求めて、栗山兄ぃが訊く”教育的対談”!?
どしゃぶり
センチメンタル
第3回 ゲスト:郷ひろみさん
其の1
今回、「どしゃぶりセンチメンタル」では超大物ゲストをお招きしました。ごっほん……ってもう見えちゃってますよね。HIROMI GO! 郷ひろみさんですっ。それにしてもね、50歳を目前にしているなんて思えます?
郷ひろみさん
   
本日の金言
3
栗相変わらず週3回のジム通いは欠かさずされてるんですか?
ゲスト基本的にそうですね。それ以上やっても疲れがたまってくるばかりなんで。昔は週5日やってたけど、もう、だいぶ抑えてる。
栗99年にマラソンを走った頃より、筋肉のつき方が、少し瞬発系にシフトしてきましたよね。
ゲストマラソンのときはある程度体重を落とさないとダメだからね。体重を2キロ落とすってことは2キロのダンベルが体から外れるってことだから。たった2キロでも42.195キロ走るとなるとかなりの負担が軽減されることになるよね。ただ体重を落としながら体力も付けなきゃいけないっていうのはそんなに簡単なことじゃないですね。本当は3、4キロ落としてから走りたかったんだけど、そればかりをやるわけにもいかなかったから。
栗今日も走って来たんですか?
ゲストジョギング程度にね。マシンで30分ほど走って、それから1時間くらいゆっくりウエイト・トレーニングをして。
栗すごいなぁ。週3回続けてることなんて、飲みに行くことぐらいですよ。
ゲストそれは逆にすごい。
栗ほんとですか? 多いときは週6回、週に8回という記録も持ってます。
ゲストへぇー(呆れてます)。
栗きっと、ヒロミさんには体からの要求みたいなものがあるんでしょうね。
ゲスト慣れでしょうね。やってる人間には、何でもそうなんですけど、必ずこう……やり始めて、あるいは何かをやめるにあたって、その鬼門になる数字ってのがあるんですよね、3日坊主とか、石の上にも3年とか、「3」って言う数字は鬼門だなって思ってます。だから最初は3日でしょ、30日でしょ、3ヶ月でしょ、そして3年。だからタバコをやめるにしても、3日、3ヶ月、3年までくればもう本物かもしれないですね。
栗タバコを吸ってた人がヨーイドンで禁煙してからの3日間って果てしなく長いですからね。夜の12時きっかりから禁煙するぞって、その直前までに一気に一箱ぐらい吸い貯めしても、30分後にはもう吸いたくなる。おまけに夢の中までタバコ吸ってるシーンが追いかけてくるから耐えられない。そこから3年ですもんね。
ゲストそこまでやってだめだったら、「これは違うのかな?」って思うことはありますよ。例えば、ひとつの歌い方をやってみて、できないからやめるっていうんじゃなくて、できるまでやって、この歌い方もやって、あの歌い方もやって、求めているものが違うとわかったらやめることはあります。難しいからとかイメージが違うからとか続けるのが辛いからとか、そんな理由だけで簡単に「できない」と決めることはしない。性分じゃないんですよ。負けず嫌いだから。
栗確かアイドル真っ盛りのときに突然ニューヨークへ行っちゃったりしましたよね。
ゲスト19歳のときですね。歌とかダンスとかもっと上手くなりたいと思ってニューヨークへ行ったんだけど、レッスン受けたら全然できなくてすごくストレスになった。悔しかったけど、それが今の自分の実力だって謙虚に受けとめて、もっと上を目指したいって思いましたね。いい意味でショックっていうか、かなり触発されましたね。
栗それから頻繁にアメリカに行くようになったんですよね。
ゲストニューヨークに1ヶ月いたからって急激にダンスがうまくなるわけじゃないから、もう、ちょこちょこ行けるときにニューヨークに行って、日本に帰って来たら、「よし、もう一回レッスン受けに行こう」っていう気持ちがいつまで経っても冷めなくて、どんどん前向きになっていったんですよ。結局、自分の経験の中でダンスも歌もとことんやればこういうところまでいけるんだ、って思うし、年齢に関係なく、学びたいとか、次のステージに行きたいと思ったら、その人の志さえあれば、かなりのところまで行けるんじゃないかと思うんですよね。

人間って、「これでいいかな」と思った瞬間に成長が止まると思う。僕の場合はそういう風に自分の中で言い聞かせてるから、絶対に「これでいい」とかにはならない。そうすると、緩やかだけど、自分が行きたいところまで必ず行ける。そう信じています。
栗ヒロミさんがアイドルの頃って、日本中の男がヒロミさんのことを敵だと思ってましたよ。僕もそうだったんですが、ちょっと顔がいいからカッコいいからってキャーキャー言われてって、すみません、ひがんでました。それがこうして何十年か経って“あの頃”の話を聞けば、他のアイドルが天狗になっていってるときに、ニューヨークへレッスン受けに行ってとことん自分を試していたなんて、余計に悔しくなってきましたよ(笑)。
ゲスト20歳のときかな、英文タイプを習いだして、3ヶ月間どっぷりはまってしまったことがあるんですよ。僕ってなんでもカタチから入るタイプで、運動だってキレイな体になりたいなってところから始めていくし、英文タイプでも、自分が打ってる姿を想像して、「かっこいいな」って思ったところから入ったんです(笑)。ところが、のめり込み方もハンパじゃなくて、本当3ヶ月間ずーっと打ちっぱなし。その頃のタイプライターはきちんと打たないと文字のばらつきも濃淡も出ちゃったから、かなり基本に忠実に地味ぃーにパチパチやってました(笑)。
栗時代を見越してというか、今の時代にすごく役立ちましたね。
ゲストパソコンの時代がやってきて、これだけは得したなって思いますね。お陰さまで超高速ブラインドタッチ(笑)。そういう経験があるから、自分の中でこう、いくつになっても頑張れるっていうかね。アメリカ行きも、本当は3年なんて決めてなかったんですよ。ただ自分にとってラストチャンスだと思っていて、とりあえず納得できるまでやろうと決めて、気がついたらいつの間にか3年が過ぎてた。
栗「気がついたら3年が過ぎてた」なんて、世界中でヒロミ・ゴーしか言えないセリフですよ。
ゲスト機は熟したかなって感じてね。去年の秋頃スタッフに話して、来年くらいに再開しようってことになったんですよ。ずっと前から自分がいちばん楽しみにしていた年代が50代だったから。そこが多分自分の人生のピークになるんだろうってずっと思ってたんですよね。
栗6年前にも言ってましたよね。「50歳が楽しみで待ち遠しいけど、それまでにやらなくちゃいけないことがいっぱいある」って。
ゲスト振り返ってみると、ちょうど35,6歳で『僕がどんなに君を好きか君は知らない』ってバラードに出会って、そのときに、なんとなく「やっと歌が唄えるようになってきたな」という気持ちになれたんですよ。その後に『言えないよ』『会いたくてしかたない』と続く、いわゆるバラード3部作が出来ていくんだけど、それまでは正直なところ、一生懸命やってたんだけど、歌を唄えてるという感覚は少しもなかった。
栗『よろしく哀愁』も? 『2億4千万の瞳』も? 『あなたがいたから僕がいた』も? 『ハリウッドスキャンダル』も? 渋いところでは『故郷は僕に微笑む』ってのもありますが。
ゲスト詳しいね。
栗なんせ敵だったんでかなり研究してました(笑)。
ゲスト物の考え方には常に2通りあって、ネガティブに考えるかポジティブに考えるかのどちらかだと思うんです。バラード3部作の頃、ちょうどデビューして20年という時期だったんですが、「20年やってきたけど、これからどうしよう……」っていう嘆きみたいなものはなくて、「20年経ったけど、これからだな」って素直な気持ちになれたんだよね。僕はポジティブに考えていくほうだから。

20年って、オギャーと産まれた赤ん坊が成人するように、僕も歌手としてやっと大人になれるのかなって、そんな謙虚な気持ちに切り替えられたんです。目指すところにたどり着いても、たとえ求めた結果が得られても、いつだって「これから」って思っちゃうんですよね。20年経って35歳でやっと歌手として「これから」と思えたことが、50歳という年齢に新たな目標を置けた理由なのかもしれないですね。

ただ指を加えて自分がイメージした50代を待っていても来るわけがないから、常にやるべきことをやらなければいけないっていう風に思ったわけですよ。何か足りないものがいっぱいあるから、その足りないものはなんだろう? テクニックっていうのはもちろん、歌を学ぶことはエンドレスだから、どれだけテクニックつけようが終わりがないんですよね。
(その2へつづく)
其の1へリンク
其の2へリンク
其の3へリンク
其の4へリンク
其の5へリンク
其の6へリンク


ゲスト 郷ひろみさんプロフィール
郷ひろみさん 1972年『男の子 女の子』で歌手デビュー、たちまちアイドルの頂点に。以来、『よろしく哀愁』『ハリウッドスキャンダル』『林檎殺人事件』『2億4千万の瞳』『GOLDFINGER'99』……と大ヒットにいとまなし。2002年から約3年間、ニューヨークで充実した時間を過ごして迎えた2005年春、本格的に活動を再開!
4月20日は新曲『愛より速く』(ソニー・ミュージック・レコーズ)をリリース。E・クラプトンやC・ローパーの音作りに携わったスタッフを起用、自らがアメリカのみならずヨーロッパまで足を伸ばして捜し求めた楽曲という渾身の一作。

郷さんの今後の活動についてはこちら>>

『愛より速く』
(初回限定ヴァージョン)
郷ひろみさん『愛より速く』
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本日の金言【きんごん・きんげん】仏の口から説かれた尊い言葉。(岩波国語辞典第三版より)
本日の金言:3

言い換えれば、どれだけ自分好きかという自分への問いかけでもあるのです。人には常に理想というものがつきまとい、それに向かって険しい山道を登りながら自分を成長させていくのです。「よし、あそこまで行くぞ」と決めて、ようやくたどり着いたその場所にきっと誰もが満足することでしょう。肝心なのはここからで、「その場所にどれだけの時間、満足していられますか?」という新たな問いかけが降りかかります。
そこであなたはどうですか? もう十分頑張ったからこのへんでいいやと納得するか、もう少し先きまで頑張って登ってみようと思うか。こうして文章にすると簡単に後者を選んでしまいがちですが、その先には今までよりもずっと険しい勾配や危険が待っているはずです。ただ、あなたがまだまだ先を目指して登り続ける限り、その山の頂には果てしない道が続きます。つまり山の高さは、あなた次第で変わるということであり、それがあなたの人生の志なのです。栗山



栗山圭介
業界No.1ホスト 栗山兄ぃプロフィール

栗山圭介

センチメンタル教教祖。仮の姿として編集者、プロデューサー。広告制作会社+編集プロダクション「マロンブランド」代表取締役大社長。いろんな素敵なモノを世に送り出し、そのたびに自画自賛するキュートな人。趣味は「青春」。公式サイトの「DIARY」は超必見。

「マロンブランド」公式サイトはこちら>>

第3回:郷ひろみさん 1 2 3 4 5 6
photos / Hirano Tezro
design / Ota Miwa
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