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 | 今回の曲、今までとは随分タッチが変わってますよね。素直な感想としては、アフリカとかの部族の儀式の歌みたいに、なんかすごく音楽の原点みたいなものを感じました。すごくシンプルでストレートだけど、どんどん興奮していくっていうか。 |
 | この曲はトルコのNO.1の歌手で、ターカンという人が歌っていたデモテープを聞いたんですよね。だからトルコフレーバーが入っています。それが新鮮に聞こえるんでしょうね。 |
 | 新しい感覚ですよね。リズムの中に違和感なくすんなり入って行ける。 |
 | 今まで僕が歌ったことのないアップなんですよね。だから初めて聞いたときに、すぐに惹きつけられました。 |
 | なんか、ひろみさんのボーカルが指揮者みたいに音を引き連れて行ってる。曲全体をリードしているっていうか、歌がぐいっと全体を引っ張っている気がするんです。その躍動的なボーカルが、アフリカの部族音楽みたいで。彼らって嬉しかったり、たとえば子どもが生まれたりすると即興の音楽で気持ちを表現するでしょ。そんな感じにどこかかぶる気がして。 |
 | すごく斬新な意見だけど、聴いてくれた人が予想外のことを言ってくれるのは嬉しいです。僕自身、復帰してからの1作目だし、いろんな意味で新鮮さが出したいと思っていました。 |
 | FMラジオで聞きたい曲って感じです。予期せずにオフィスから流れてくるのがいいんですよ。100%ポジティブな曲調で、次第にやる気が出てくる。ヨーシと気合いが入ったら、もう終業時間(笑)。 |
 | 僕がアメリカで出会った(ボイス・トレーニングの)先生っていうのは、世界で3本の指に入るって言われてる方で、その人が僕を間違えなく変えたよね。それが今回の作品には感じてもらえるだろうし、カップリングなんか一目瞭然。
テクニックももちろん上達しているけど、そのためにはちゃんと医学的な見地から、どうやったら喉にダメージを与えにくいトレーニングができるのか? どんな呼吸法だと喉を痛めないか?ということなど徹底的に教えられたんです。単に音域が広がって声量が大きくなればいいというのではなく、どうしたら声を大切にしながら音域を広げらえるのか、テクニックを身につけられるのかを、この3年間で教えられたことがなにより大きい。 |
 | 30代でやっと歌が歌えているという自信が出てきて、50歳を目前にして歌うことそのものを鍛え上げた。 |
 | そう。30代で歌えるようになったってことよりも、100倍すごいぐらいの感覚がつかめた。だけど、それはとてもベーシックなことだったんですよ。歌って、テクニックだけで歌ってもなかなか人には伝わらない。けれど、テクニックを持つのはプロとしては当たり前。長い間、歌手をやっていれば、むしろ、やっているほど基本的な部分に戻らなければならないことだってあるんですよね。喉にダメージを与えないなんていうことは、考えてみれば基本中の基本なわだから。 |
 | 野球選手の素振りみたいなものですよね。スランプに陥ったらとにかく素振りを繰り返し、もがきながら自分のスィングを取り戻していくという。 |
 | ある人に言われたんですよね。「苦しいときには、苦しむだけ苦しんだほうがいいよ」って。「その分、絶対に幸せになれるから。男は泣くたびに強くなるから、恥ずかしがらずに涙を流せばいい。そのたびに男は強くなっていくんだ」って。結局、どれも内面の意識じゃないですか。それをいつか歌に込められればいいんだなぁーって。 |
 | 自分で出すというよりは、自然に滲み出るというような。 |
 | 僕がしてきた経験を歌に込められれば、自然に人の心の奥底にたどりつけるのではと思います。 |
 | ひろみさん、俺、全力で抱かれたいです。 |
 | それでね……。 |
 | 超キョーレツに無視しましたね(笑)。 |
 | ごめん、正直なもんで(苦笑)。 |
 | ははは、は(超苦笑)。さ、次行きましょ。 |
 | 結局、人間って、絶対に自分を隠せるもんじゃない。特に歌は人になにかを伝えようとするものなのに、隠したり誤摩化したりできるわけがない。30何年やってきて思うんだけど、隠すほうが面倒くさいよ。ファンに対してもありのままでいたほうが楽だし、結局はさっき言ったように、そうやって自分に素直にいたほうが生理が落ち着くんだよね。 |
 | やっぱ、ひろみさんってセンチメンタル教だな。 |
 | そうだよ。ムチャクチャ寂しがり屋だもん。ひとりでごはん食べられないんだから(笑)。 |
 | ひとりでレストランって絵、想像してください。 |
 | だったら家で何か作って食べた方がいいわ(笑)。 |
 | そんなにダメ? |
 | 昼に「バーガーキング」とかへ行くのは簡単に済ませられるからいいんだけど、ディナーとかいうのはさ、ひとりでは絶対食べない。ランチだって誰か必ず呼んで、「ランチ食べない?」って。ひとりで食べるなんて、僕には拷問に近いんですよね(笑)。 |
 | 重症ですな(笑)。 |
 | レストランとかでひとりでサービスされているのが耐えられないんだよね。プールサイドとかは誰もサービスしてくれないから平気なわけ。新聞読んでたりしてもいいし、何してたっていい。「バーガーキング」もひとりで行って、本読みながら食べてればそれですむけでしょう? ニューヨークですごくおいしい中華料理店に、たまにひとりで行くんだけど、テーブル席には座れないからカウンターで食べてる(笑)。カウンターならひとりでいても大丈夫なんですよね。 |
 | でも孤独は大事にするんでしょ? |
 | 好きですよ。いつもワイワイやっていても、急に違うところに行っちゃうみたい(笑)。それは自分の中でスイッチングしてるんじゃなくて、ごく自然にスイッチが入れ替わっちゃって、違うところに行くんだろうなあ……。だからステージの本番の5分前10分前にみんながいろんなこと言っても、ニコニコ聞いてるだけで全部抜けているみたい(笑)。 |
 | それは孤独というよりは天然と表現すべきでしょうか(笑)。 |
 | いや、異常なコンセントレーションだと思うんですよ。 |
 | そこで「なになに?」って聞いたら、集中がブチッて切れちゃう。 |
 | 自分の中で、常に「こういう感じでスタートしたい」ってのがあって、その直前の5分、10分はコンセントレーションが始まってると思うんですよね。ごく自然に。それは日常生活でも同じかもしれない。何かを考えるときは。きっと、自分の世界に行っちゃってるときがある。なかなか人には理解してもらいにくいかもしれないんだけど。 (現場は、おいしそうにみんなでデザート中) |
 | それ、おいしいでしょう? (マネジャー) はい、ものすごく。 |
 | ……で、それ何? (マネジャー) それ何って、落花生のアイスですけど、ひろみさんが頼んでくれたんじゃないですか(笑)。 |
 | そうだっけ? そういうところ、僕いい加減だから(笑)。 |
 | かなりハイレベルのいい加減さです(笑)。 |
 | あっ、そうそう。畳の部屋って苦手なんだよね。 |
 | ??? また急にどこ行っちゃうんですか? |
 | いや、きのうNHKの楽屋が畳でね、ひさしぶりに座ったら、やっぱり、その……。 |
 | ひろみさん、畳は似合わないですよねぇ。 |
 | どう座っても滑って、どうしたらいいのか落ち着かないんだよね(笑)。 |
 | こたつはもっと似合わないですよ(笑)。 |
 | こたつかぁ、入ってないなあ……。 |
 | こたつでみかん食べながらついつい寝ちゃうとか絶対ありえないですよね。 |
 | ないなあ……。 |
 | こたつに入った瞬間、HIROMI GOじゃなくなりますよ(笑)。たとえカッシーナのこたつでもダメです。 |
 | そんなのあるわけないだろっ! |
 | ラーメン屋も似合わないですよね。 |
 | うーん、25年くらい前に行った記憶はあるんだけど……。(笑)。 |
 | それもギネス級のびっくり話ですね。 |
 | 屋台にリムジンで乗り付けたことはあったけど。(爆笑)。 |
 | 今や屋台やラーメン屋はグルメも集うトレンドスポットですよ。 |
 | いや、あまり街のこと知らないし。 |
 | まさか、地下鉄とか乗ったことはありますよね? |
 | ニューヨークではあるけど、東京ではないなぁ。地下鉄って山手線みたいに1本の線でつながっていると思ってたから(笑)。いろんな線があるなんて、この前まで知らなかった。 |
 | 素晴らしいことを言うときと、とんでもないことを言うときのギャップが激しすぎます。 |
 | 特にアメリカに行ってからは日本の情報がさっぱりわからなくて。セカチューって言われても、ピカチューの一種かと思ってた(爆笑)。 |
 | いや、ピカチューを知ってくれてただけで感激しました(笑)。 |
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(完) |