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更新日:2005年5月19日 RSS

今、働く女子が必要な何かを求めて、栗山兄ぃが訊く”教育的対談”!?
どしゃぶり
センチメンタル
第4回 ゲスト:加瀬亮さん
其の3
「どしゃぶりセンチメンタルって?」という加瀬さんからの真正面な質問。答えを聞いてた加瀬さんからは、“僕にとってのセンチメンタル”もポロロンとこぼれてきました。
加瀬亮さん
   
本日の金言
4
ゲスト『どしゃぶりセンチメンタル』ってどういう……?
栗センチメンタルの雨をどしゃぶりに降らせてやるっていう思いです。
ゲストは?
栗世の中ちょっとセンチが足らなさ過ぎる、だから戦争が起こるんです。
ゲストすごいですね。
栗最近センチしてます?
ゲストセンチメンタル……どうですかねー?
栗ぜひその辺を教祖にお聞かせください。
ゲストうーん、なんか演歌っぽい感じかなぁ?
栗いい勘してますね。たとえばロックもそうだけど、「ロックの定義ってなに?」って言われてもわからなかったりするでしょ。「ロック」ってすごい使い勝手のいい言葉じゃないですか。

それこそ「ヤバイ」っていう日本語と一緒で、おいしいものも感動することも危険なことも、全部「ヤバイ」って言葉で片付けてどういうことなのよってことと同じで、「いやぁロックだね」って言うのもすごくいい加減な表現だと思うんだけど、「ロック」にも「ヤバイ」にも共通するとこって、「なにかを感じる」ってことだと思うんですよ。

淡々とした日常の中で、「ヤバイ」でも「ロック」でもいいけど、なにかハッとするような感覚を覚えることがきっとセンチメンタルに繋がってる。最近若い子と話すことが多いんだけど、みんなアベレージな生活を送ってて、なんかハッとする瞬間なんかを見過ごしているんじゃないのっていう疑問があったので、まくしたてて喋ってしまいました。
ゲスト今話を聞いて、僕ふたつ思ったんですけど。ひとつは、僕アラーキーさんがすごい好きなんです。アラーキーさんってスライドで『アラキネマ』みたいのやってるんですけど、その作品とか写真集はもちろん……この間も撮影してもらったんですけど、すごくバイタリティ溢れるところといいセンチなところといい……こう、人間としてすごくいいんですよね。
栗大先輩に対して失礼だけど、なんかカワイイじゃないですか。エロいんだけど、無邪気で色っぽいっていうか、エロってところで途切れないところにセンチメンタルの真理がある。
ゲストもうひとつは、くるり。くるりの歌詞はすごいなと思いますね。今朝もちょっと聞いてきたんですけど、『男の子と女の子』って曲があって、僕がひっかかったところは「僕らはだんだんと齢をとっていく、死にたくないなとかそういうことを考えながら齢をとっていく、僕の優しさも齢をとっていく」っていう意味のところ。胸が絞めつけられて、それを表現する言葉がなかなか見つからない。
栗その感覚がセンチメンタルなんですよ。
ゲストそうですよね。
栗その曲は知らないけど、その歌詞に運命的に添えられるべくして添えられるメロディがあるわけですよね。きっとこのコード進行しかだめだっていう。曲調があるわけなんです。
ゲスト岸田さんっていうボーカルの方の作詞なんですけど、すごいかっこいいです。
栗そんなさ、センチメンタルを知らないふりしてるわりにはセンチメンタルの芯をギューと鷲掴みにしてるじゃない。歌の歌詞を噛みしめるなんていうことは、センチメンタリスト以外にはないことなんだから。それか、それまではまったくセンチメンタルとは無縁だった人が、なにかのきっかけで急に自分の中のときめきとか鼓動とかと会話するようになった瞬間に、そういう現象がありますけどね。
ゲスト詳しいですね。研究してるんですか?
栗勘です。
ゲストえ?
栗これもセンチメンタルなんです。
(その4へつづく)
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其の3へリンク
其の4へリンク
其の5へリンク


ゲスト 加瀬亮さんプロフィール
加瀬亮さん 2000年『五条霊戦記』(石井聰互監督)にてスクリーンデビューを果たす。2001年には『FROG RIVER』(伊志嶺一監督)にてカルト的人気を獲得、以降『ハッシュ』(橋口亮輔監督)、『アカルイミライ』(黒沢清監督)、『壬生義士伝』(滝沢洋二郎監督)、『アンテナ』(熊切和嘉監督)、『キューティハニー』(庵野秀明監督)、『茶の味』(石井克人監督)、『誰も知らない』(是枝裕和監督)、『SURVIVE STYLE5+』(関口現監督)、『理由』(大林宣彦監督)、『パッチギ!』(井筒和幸監督)……ときわめて広範囲の作品に出演。
最新作のオムニバス作品『フィーメイル』(5月14日より全国ロードショー公開)では塚本晋也監督の『玉虫』での石田えり、小林薫との共演が話題に。


『フィーメイル』の公式サイトはこちら>>
加瀬亮さん『玉虫』
加瀬亮さんの公式サイトはこちら>>
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本日の金言【きんごん・きんげん】仏の口から説かれた尊い言葉。(岩波国語辞典第三版より)
本日の金言:4

若いときにはがむしゃらに叫ぶように気持ちを爆発させていた。伝えたい思いを力づくで、「もっともっと」って、相手の気持ちなんて考えなくて、自分の気持ちをすべて吐き出すことで感情の高まりを完結させていた。そして僕たちは歳をとった。厳しさの中に優しさがあることも、怒りの中に愛を感じることも、とろけるような愛の言葉の裏側に計算されたものを感じたことも、いろんなことを知ってゆっくりと大人になった。歳をとるということは、心のひだに経験を貼つけていく作業だ。傷みや苦さを知ってこそ本物の優しさに辿りつく。
僕の周りには人がいる。人がいるから僕がある。他人がいるから感情が生まれ、そして僕たちは感情とともに生きていく。優しさを言葉や行動ではなく、存在で伝えることが出来たとき、僕たちははじめていい歳のとりかたをしたなぁと呟けるのかもしれない。栗山



栗山圭介
業界No.1ホスト 栗山兄ぃプロフィール

栗山圭介

センチメンタル教教祖。仮の姿として編集者、プロデューサー。広告制作会社+編集プロダクション「マロンブランド」代表取締役大社長。いろんな素敵なモノを世に送り出し、そのたびに自画自賛するキュートな人。趣味は「青春」。公式サイトの「DIARY」は超必見。

「マロンブランド」公式サイトはこちら>>

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photos / Hirano Tezro
design / Ota Miwa
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