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更新日:2005年5月24日
今、働く女子が必要な何かを求めて、栗山兄ぃが訊く”教育的対談”!?
どしゃぶり
センチメンタル
第4回 ゲスト:加瀬亮さん
其の4
少年時代の話から「センチメンタルって……」の話へと続く中で、加瀬さんは映画制作に携わるお友だちの話をしてくれました。九州の元ヤンキーさん、ステキです。うん、キュートだ。
加瀬亮さん
   
本日の金言
4
ゲスト最近、段々と日本が好きになってきたんです。7歳までずっと住んでいたシアトルという街から気持ちが離れなくて、帰って来ても夏休みとかにはすぐに向こうの友達に会いに行ってた。自分の場所はここ(日本)じゃないって思っていたんです。
栗いくつくらいまでですか?
ゲストこの仕事始めてから変わってきたんですけど。
栗辛いな、それ。
ゲストそこに居られない辛さはあるけど、すごいいい思い出として残っているので。
栗だけど、ここは自分のいるべきところじゃないんだって気持ちがずっとあったんでしょ?
ゲスト過去に戻りたいっていうか、未来にその場所に戻りたいって感じがあって。
栗ひとつの葛藤だね。
ゲスト家というものを思い浮かべると、やっぱ最初住んでた家の、すごい小さな部屋なんですけど、そこが理想なんですよね。
栗部屋以外の環境なんかもよかったの?
ゲスト家族っていうのがちゃんとあった気がするんですよね。
栗家族といる時間がすごく短くなる年代だったりとか、ティーンエイジャーってそうじゃないですか。一緒にいるのが恥ずかしいみたいなさ。
ゲストかといって、今自分が実家に帰って同じ気分になるかっていわれたらならないんですけど。
栗まぁ、それはずっと大切な原風景みたいな、
ゲストそうですね。
栗いずれ加瀬さんも家族の主になるんでしょ?
ゲストええ、まあそうなれたらいいなと思いますけど。
栗家庭を持てばきっといろいろ変わるよ。
ゲスト最近僕の友だちも結婚して子どもが生まれて、ほんと生まれる前と生まれてからとガラッと変わりました。
栗そうそう、そんなもの。
ゲスト僕の友だちは九州の元ヤンキーで、単純に言うと「男がカワイイって言われて喜んでんじゃねー」みたいな、悪そうな奴なんですけど。こいつがこの間会ったら、ものすごいかわいらしい黄色の子ども服抱えてて、「どしたのそれ?」って聞いたら、「新しく買ったの、かわいくない?」って(笑)。
栗次回はその人にインタビューしよう(笑)。
ゲスト映画の制作さんなんですけど、「最近、何にはまってるの?」って聞いたら、「盆栽」だって(笑)。元ヤンですよ。それが「盆栽やばいよ。優しい気持ちになる」って(笑)。
栗人ってそこまに変われるんですよ。
ゲスト前から知ってるだけに、おかしくてしょうがなくて。
栗その人、センチメンタルいっぱい持ってそうですよね。愛があふれる感じで、キュートで。
ゲスト面白いですよね。
栗センチにさせてくれる女性とかってどうですか?
ゲスト友だちが離婚して子どもと住んでて、でも子どもとはすごい仲良くて。もちろん寂しいときもあるのかもしれないけど、僕が想像している感じと実際会ってみる感じとは全然違うんですよ。こう、前に進む方向に考えているというか、すごくポジティブな感じなんですよ。センチって、なんかその場で立ち止まるって印象があるんですけど。
栗立ち止まるってんじゃないけど、確認するみたいな感じはあるよね。確認することで自分を見つめ直すみたいな。
ゲストだから、実際の明るさとか陽気さとかを目の前にしてしまうと、そこを飛び越えてまで確認する必要があるのかどうか。
栗感傷に浸ることとセンチメンタルなことはちょっと違う。僕の中ではセンチメンタルって決しては後ろ向きではないっていうものなんだよ。いわゆる「おセンチ」のセンチとはちょっと違って、大切なものひとつひとつ見つけて忘れないように確認していく。引き出しの中にしっかりしまいこんで、それを取り出したときは自分を映す鏡の役割を果たすというか、心の栄養補給みたいな役割があると思うんだ。
ゲスト僕がさっき言った「優しさが齢をとっていく」っていう感覚と似ていると思う。その言葉を歌ったというか書いた、岸田さんはやっぱりすごい。感覚的に少しわかってきたような気がしました。
栗優しさが齢をとるかぁ。珍しい響きだけど、心に届くものはいたってシンプルだよね。
ゲストそうですね。だから凄いんですよね。
(その5へつづく)
其の1へリンク
其の2へリンク
其の3へリンク
其の4へリンク
其の5へリンク


ゲスト 加瀬亮さんプロフィール
加瀬亮さん 2000年『五条霊戦記』(石井聰互監督)にてスクリーンデビューを果たす。2001年には『FROG RIVER』(伊志嶺一監督)にてカルト的人気を獲得、以降『ハッシュ』(橋口亮輔監督)、『アカルイミライ』(黒沢清監督)、『壬生義士伝』(滝沢洋二郎監督)、『アンテナ』(熊切和嘉監督)、『キューティハニー』(庵野秀明監督)、『茶の味』(石井克人監督)、『誰も知らない』(是枝裕和監督)、『SURVIVE STYLE5+』(関口現監督)、『理由』(大林宣彦監督)、『パッチギ!』(井筒和幸監督)……ときわめて広範囲の作品に出演。
最新作のオムニバス作品『フィーメイル』(5月14日より全国ロードショー公開)では塚本晋也監督の『玉虫』での石田えり、小林薫との共演が話題に。


『フィーメイル』の公式サイトはこちら>>
加瀬亮さん『玉虫』
加瀬亮さんの公式サイトはこちら>>
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本日の金言【きんごん・きんげん】仏の口から説かれた尊い言葉。(岩波国語辞典第三版より)
本日の金言:4

本能の命ずるままに生まれ落ちた場所へ産卵をしに帰ってくる鮭のような哀しみの旅。そこには稚魚として人生をスタートしたときの希望ではなく、人生にけじめをつけるために、これから始まる命と自分の命を引き換えにする無情な物語があります。けれど、死んでいく鮭はどれもが幸福に満ちた表情を浮かべます。人は誰でも回帰本能がありますが、単なるノスタルジーだけで過去の場所へ向かったとしても、そこにはきっと虚しさしか残らないでしょう。
さまざまな経験を携えてその場所を再び訪れたとき、その場所が自分の原点であり、その場所を訪れたことでまた未来へ向かう勇気を感じられたら、あなたはもう鮭です。新しい自分を産み落としたサーモンになれるのです。鮭は死に場所を探して滝を上るのではなく、生まれてくる新たな命を羽ばたかせるためにやってくるのです。栗山



栗山圭介
業界No.1ホスト 栗山兄ぃプロフィール

栗山圭介

センチメンタル教教祖。仮の姿として編集者、プロデューサー。広告制作会社+編集プロダクション「マロンブランド」代表取締役大社長。いろんな素敵なモノを世に送り出し、そのたびに自画自賛するキュートな人。趣味は「青春」。公式サイトの「DIARY」は超必見。

「マロンブランド」公式サイトはこちら>>

第4回:加瀬亮さん 1 2 3 4 5
photos / Hirano Tezro
design / Ota Miwa
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