カフェグローブテニスをやりたいと思うことが、テニスを続けている理由 - どしゃぶりセンチメンタル

NEWS ニュース 政治・経済ネタも世界の旬情報もナナメ読み

powered by Yahoo! 
JAPAN
更新日:2005年6月16日
今、働く女子が必要な何かを求めて、栗山兄ぃが訊く”教育的対談”!?
どしゃぶり
センチメンタル
第5回 ゲスト:伊達公子さん
其の3
伝説の対シュティフィ・グラフ戦。怪我して追い詰められた伊達さんが大逆転したときのこと。「限界だけどやめたくなかった」そうです。で、その理由がいい……「楽しかったから」だって! ステキです。
伊達公子さん
   
本日の金言
5
栗テニスって結構シビアな世界で、日本でプロになっても認知度って低いじゃないですか。4大メジャーに行って活躍しなければ、いくら日本で頑張っても冷めた目線じゃないですか。でも伊達公子はやってのけた。明らかにこの世界と日本の差っていうのをテニス以外でも体感されたと思います。
ゲスト自分のことになるとあんまりよくわからないですね。最初は世界に行きたいって思っても、そこで活躍したいと思っても、強くなれると思ってなかったけど、自分で苦しみもがいているうちに、テニスプレーヤーたちと身近に触れ合ってから変わってきた。
栗具体的にどう変わったの?
ゲスト彼ら、もう人間じゃないですね。人生のすべてを賭けてる。生活かかってるし、私たちとは違うんだなって。
栗そんな違うんですか?
ゲスト本当に命かけてる。ナンバーワンになりたい。タイトル獲りたい。グランドスラムに限っては2週間続くトーナメントなので2週間ずーっと同じ場所で同じリズムの生活リズムを繰り返しながら戦っているわけじゃないですか。1週目の最初っていうのはランキング100位台とかウジャウジャいるんですけど、日に日に人数が減っていって、2週目に入ると、選手の目つきが変わってくるんですよ。コーチとかと向き合って、火花が出てくるくらいにバチバチッって。
栗伊達さんにもそういう時期があったわけじゃないですか。それを見たときに厳しい現実というか、こうなんなきゃいけないのって不安に思いませんでした?
ゲスト葛藤はありましたよ、すごく。もともとそんなにテニスで強くなりたいって思っていたわけじゃないだけに、でも勝負の世界はすごい好きだったし、欲もでてくるし、そこまでの選手になってはみたいとは思ってた。でも、いろんなもの犠牲にしなきゃいけないだろうし、みたいな。この葛藤や迷いががすごかった。
栗そして決心して頂点を目指した。
ゲストやっぱり欲が出てきた。強くなるために何がいちばん……と思ってやった時期もありました。でも、結局私にはテニスをする人生が必要なんだと気づいた。
栗それがかっこいいですよね。実際のぼり詰めた方たちのその後っていうのはよくわからないんですけど、そのへんどうなんですか? テニス中心の人生だった人が、どっか違う世界へシフトできるものなんですか?
ゲストいますよ、中には。外科の医師になっちゃったりとかね。欧米の選手って日本人とはやっぱり違うんだなって思うのは、今はテニスをやっている、その後は全く違う人生をスタートさせてるっていう。日本ってみんな、スポーツやってるとずっとスポーツ。何かしらスポーツにかかわっていることの中での選択肢。
栗日本人って芸能人とスポーツ選手との区別がすごい下手っていうか。けれど伊達さんって明らかに違うところに行こうとしているんですよ。すごいニュートラル。なんか、テレビでもイヤじゃないから出るわよ、みたいな。現役終わったからといって無理に頑張っちゃって、昔取った名声を利用してどうにかってことじゃないじゃないですか。もっとすごいのは伊達さんがテニスを伝える伝道師だったりするでしょ。「あんたスポーツ選手だったの?」って人が多い中で、商売としてスポーツとつながっているのではなく、文化やライフスタイルの一環としてテニスを伝えてる。
ゲスト確かにテニスをやめて選択肢がないからこの仕事をやってるというのではない。本当に自分がやりたいって思うことが、私にとってテニスを続ける理由。
栗すごい勝負度胸を持ってらっしゃる。試合するわけじゃないのにどうしてそんな緊張しなくちゃいけないのっていうぐらい、人を寄せつけないオーラがあったよね。
ゲスト試合は好きでした。その緊張感はしんどいけど、イライラもするしコーチにも当たったりするけど、私には必要だった。
栗いわゆる一流アスリートの“ゾーン”に入っているときですよね。
ゲストそうですね。
栗ギリギリのところでせめぎ合いをしているときの心理状態っていうのはどういうものなんですか?
ゲスト二面性があるんです。ガーッて入ってる面と、客観的に全部見えてる面と。ふたつあるんですよ、スポーツ選手って。
栗自分がふたりいるんだ。
ゲスト必ずしも毎試合毎試合そういうゾーンみたいなところにいるわけじゃないし、どうしたらゾーンに入って行けるかってことも私には分からない。でも、入ってるときって面白いですよ。
栗面白い?
ゲスト毎回違うんですよ、シチュエーションが。ボールの軌道までが見える、相手のいやな部分とかも見えちゃう。
栗よく、いいゲームをしたら勝敗関係ないくらいのことを言う人がいるんですけど、それは嘘?
ゲストトップ10以内の選手とのゲームって、自分が100%のテニスをしても必ず勝てるとは限らないんですよ。相手が110%とか120%というときがあるんです。自分が100%でも勝てない、そういう世界があるんです。どんなに自分がいいプレイをしても、その日に相手がそこまできちゃったら勝利は遠いところ行っちゃいますから。そうなるとひとつ気持ちの上でリラックスできて、負けてしまうんであれば、その試合の中の質を上げることに自分をもっていく、っていうふうに変わってきた。そうすると今度はゲームの駆け引きが面白くなってくるんですよ。
栗伝説のグラフ戦で、伊達さんが足に怪我を負いながらも試合途中で何かを吹っ切って土壇場から大逆転勝ちしたことがありましたよね。あんとき大興奮だったんだけど、ああいう奇跡みたいなことってあるんですね。
ゲスト本当にもうシーソーゲームだから、足を怪我して限界なんだけどやめたくない。面白いから。
栗痛みを超えちゃうの?
ゲストだって、もう歩けない。コート出たらこんな引きずってる感じですから。
栗柔道のヤワラちゃんや古賀選手のオリンピックのときもそうだったよね。そのゾーンっていうのが火事場の馬鹿力じゃないけど、明らかにアクシデントがあって、でもそれがパワーになるってことが。
ゲストあのときはいろんな状況が咬み合わさってできた結果ですけど、とにかくグラフと戦いたいっていう気持ちがなければ無理だったと思う。こんなチャンスはそんなにはない。勝てるチャンスがあるなら今しかない。もちろん応援もあったし。団体戦だったっていうこともあったし、コートの上で私がテニスをやっている意味を確かめたような気になった。
栗伊達公子さんの人生の中でもっとも価値ある一瞬だったのかもしれないですね。その瞬間を経験した人ってそんなにはいないと思う。
ゲストそれも客観的に見ていますけどね。
栗現役時代には絶対近寄れないと思った。コワくて。
ゲスト現役のときはね。コワかったですよ
栗伊達さんって、世界的なプレーヤーだけど、「よっ日本一!」みたいな人ですよね。日本一って呼びたくなるのは、その類い稀なハッピーオーラなんですよ。初めてお会いしたとき感じたんですが、相手を緊張させないために自分のオーラを消して、そのかわりにはハッピーオーラを出す人なんだなって。
ゲストえー、そうですか?
栗巷では僕が感じたことに間違いはないとされています。
ゲストじゃ本当は近づきがたいってことですか?
栗近づきたいんですよ、もちろん。
ゲストやっぱ人を遠ざけてたのかなぁ……認めます。
栗単身で世界と勝負してきたんだから、そうなって当然です。
(その4へつづく)
其の1へリンク
其の2へリンク
其の3へリンク
其の4へリンク
其の5へリンク


ゲスト 伊達公子さんプロフィール
伊達公子さん 70年生まれ、京都出身。テニスプレーヤーとして活躍、WTA世界ランキング4位入りを果たした後、96年に引退。その後、3〜10歳の子どもを対象とした「カモン! キッズテニス」を全国各地で展開するほか国際試合での解説、テレビ出演、JICAオフィシャルサポーターなどで活躍中。また園田学園大学、東海学園大学では客員教授も務める。

伊達公子さんの公式サイト>>
  どしゃぶりバックナンバー  

本日の金言【きんごん・きんげん】仏の口から説かれた尊い言葉。(岩波国語辞典第三版より)
本日の金言:5

好きで始めたことがやがて職業となり、生活を支えるものへと変わった。大好きで楽しかったものに苦しさや哀しみや苛立がつきまとい、そこから抜け出したくなった自分がいた。悩み考え挫折をし、それでも頑張れるところまで踏ん張ってふと人生を振り返ってみたら、言葉では表現できない満たされた思いがこみあげた。伊達公子にとってのテニスとは、勝利することだけではなかったのだ。勝ったり負けたり泣いたり笑ったり。いろんな感情とともに過ごしたテニスとの日々は、気がつけば彼女自身になっていた。もはや勝つことや金を稼ぐためのものではなくなったテニスが彼女にとって必要なのは、テニスをやりたいと思う自分が、なによりも自分らしいと感じるからなのだ。栗山



栗山圭介
業界No.1ホスト 栗山兄ぃプロフィール

栗山圭介

センチメンタル教教祖。仮の姿として編集者、プロデューサー。広告制作会社+編集プロダクション「マロンブランド」代表取締役大社長。いろんな素敵なモノを世に送り出し、そのたびに自画自賛するキュートな人。趣味は「青春」。公式サイトの「DIARY」は超必見。

「マロンブランド」公式サイトはこちら>>

第5回:伊達公子さん 1 2 3 4 5
photos / Hirano Tezro
design / Ota Miwa
どしゃぶりバックナンバー



注目の情報

ピンクリボン運動、検診だけ?

日本女性の20人に1人がかかるといわれる乳がん。早期発見と治療を啓発するピンクリボン運動が世界規模で行われています。エスティ ローダーからは

個数限定のチャリティ商品が登場! ●ピンクのベアブリックをゲット! ≫

本当に自分の肌に合うスキンケアを探している 肌診断はコチラ→
Glam.jp公式ブロガー募集中

4コママンガ エグゼクティヴ★キマ子

vol.65
4コママンガ エグゼクティヴ★キマ子

どしゃぶりセンチメンタル

香椎由宇さん

香椎由宇さん
彼との出逢いはこの映画♪

加瀬亮さん

加瀬亮さん
「僕はけっこう切り替え下手」

辺見えみりさん

辺見えみりさん
キム兄ィとのラブラブ生活

CAFEBLO 公式ブログ新着記事

マサイマヤ族母になる

マサイマヤ族母になる
スリング再登板
4時間前

MOVIE HUNTER

MOVIE HUNTER
救われない話。でも、ずっしり残る『その土曜...
5時間前

MONICA BABY BLUEディレクター 若林恵のハイブリッド育児

MONICA BABY BLUEディレクター 若林恵のハイブリッド育児
へとり・・・
7時間前

京女のつれづれ草

京女のつれづれ草
江戸でリハーサル
9時間前

スタイリスト青木貴子「ナニ・コレ」

スタイリスト青木貴子「ナニ・コレ」
映画ポスター撮影
11時間前

大人インテリアの一考

大人インテリアの一考
エディション丸の内店オープン
14時間前

Cafeglobe社長 矢野貴久子のブログ「朝と夜の間に」

Cafeglobe社長 矢野貴久子のブログ「朝と夜の間に」
グラムメディアとの提携発表
15時間前

N35の日常(仮) パート3

N35の日常(仮) パート3
母なるテラス(さんなんぼう)
26時間前